(表紙)

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農地に出かける農民たち.身分制度が広く行われていた維新以前の時代,農民は侍の次に位置づけられていた.それゆえ政府から主として農業を奨励する動機で,当然与えられるべき敬意を持って扱われていた.小作人の生活は安楽な生活へ導く富んだ農民の小作人として ...

水田での農民

田植え.日本の自然地形は国土の僅か15パーセントが耕作可能というような具合であり,その3分の2だけが今までのところ耕作されている.日本人の主要な日常の食物である米は国の至る所で広く栽培されている.稲田は人が一列になってちょうど歩けるだけの広さの ...

庭での農民.これは日本の農家の庭でしばしば見られる箕で穀物をあおって屑を除く独特の光景である.女は丁寧に穀物を容器から筵上に移し,一方男は籾殻や塵をあおぎとばす.農具はむしろ原始的な状態にあるが,経験は日本の農民にそれらを完全に使うことを教えた ...

雪の日の歩き方.雪は北の地方ではとても多く降るが,東京ではほんの少し降る.銀の景色(銀世界)はここでは大変尊重されるので,初雪は必ず多くの東京の人たちを銀色に覆われた自然を楽しむのに小型の舟を雇って隅田川に浮かぶ気にさせる.冬の日に日本の女は大体 ...

完全な衣装をつけた高級娼婦(太夫)

”千手観音”<千の手の慈悲の女神>.質素な木の社に置かれた観音<慈悲の女神>像はインディアンの女に運ばれる赤ん坊の格好で通りのあちこちに聖職者によって運ばれる.その到来は聖職者が行くと同時に打つ鐘の音で知らされる.子どもを保護する神なので両親は ...

日本の乙女.西洋の女性美の観念から判断すると,日本の女の顔は外国人に全く目立たない印象を与えるようである.表情すなわち”人相の可動性”の不足がこの大きな原因である.しかしこの欠点は彼女らの愛想の良さと洗練された行儀によって十分あがなわれる. ...

被写体 (表紙)
注記
掲載書名 日本生活の図絵
編集者名 タカシマ ステタ ( 高島 捨太 )/(Takashima, Suteta)
年代 1896
請求番号 YP/16/Ta
図書ID 000043117
GID GL001001
PhotoCD no. C023084