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検索対象事例

ワンカシデンセツ
1982年 愛知県
富瀬池には紙に数を書いて池に入れると必要な数の椀を貸してくれた。山口村のある家で婚礼に椀を借りたが、汁椀二個を割ってしまい、謝らずに不足のまま返したら、池の中から数を数える声ばかり聞こえて、二度と貸してくれなくなった。

類似事例(機械学習検索)

ワンカシイケ,イケノヌシ
1982年 新潟県
村人は家にお客ごとがあると、池の主からお膳やお椀を借りた。ところが、ある人が借りたお椀を壊しても知らんふりをして、謝りもせずに返した。それっきりいくら頼んでも貸してくれなかったという。
類似事例

ムジナ
1959年 新潟県
村で祝言をするときはむじなから椀を借りる。お礼に、返すときに魚を添えた。あるとき、たちの悪い人間が椀を1つ返さないことがあり、それから後、貸してくれなくなった。
類似事例

マルイワノカシワン,ユメマクラ,ミズノカミサマ
1987年 長野県
若夫婦に男の子が生まれたのでお祝いをしようと思ったが,客用の膳や椀がない。ある時二人の夢枕に白い衣をまとった美しい女が現れ,「お前達はいつも水を大事にしているので,膳や椀は私が貸してやろう。夕方,必要な数を紙に書いて丸岩の割れ目に投げ入れておくように」と告げて消えた。二人が言われたとおりにしてみると,翌朝丸岩の前に頼んだとおりの膳と椀が並べてあった。きれいに洗ってもとの場所に置いておくと,何時の間にか膳や椀は消えていた。その後村の者が頼んでも同じように貸してくれたが,ある者が数をごまかしたので水の神様が怒ったのか,二度と貸してくれなくなった。
類似事例

タルヒメノタキ,(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
よく働く夫婦がいて子どもが産まれたが、祝いをする膳と椀がない。困っていると、ある時2人の夢にお姫様が出てきて「必要な数を紙に書いて滝壺に落としなさい、用意をしておく」と言った。2人が夢の通りにすると、膳椀が揃っていた。2人は感謝して滝に返した。ある働かない人がその話を聞いて膳と椀を借りたが、1つ返さなかった。すると滝の姫様は二度と膳や椀を貸してくれなくなった。
類似事例

ホトケワダ
1963年 茨城県
八溝川の仏わだという淵に頼むと御椀を貸してくれたが、返すときに足りないまま返したので、もう貸してくれなくなった。
類似事例

クチザワブチ,(ワンカシブチ)
1974年 栃木県
お振舞いで膳椀が足らない時には、書き付けをして口沢淵に頼むと貸してくれた。あるときお膳を壊してしまい、足らぬままに返したら、以後貸してくれなくなってしまった。
類似事例

(ゼン,ワンヲカスフチ)
1975年 愛知県
田代川上流にある茶臼という場所で「お膳とお椀を十人前貸してください」と頼むと、翌日には揃っていた。ある人が一人前少なく返したので、それから貸してくれなくなったという。
類似事例

ヘビアナ
1979年 岐阜県
冠婚葬祭の際、借りたい膳椀を蛇穴にお願いすると貸してもらえた。あるとき、割ってしまって返さなかった人がいて、以来何も貸してくれなくなったという。
類似事例

カマブチ
1989年 長野県
風巻下の家では、祝い事の時などに必要な数の膳・椀を淵に向かって唱えると、次の日には川岸にきちんと用意されていた。ある時、椀を一つかいてしまったがそれを断らずに返した。以来、何度唱えても貸してくれなくなったという。
類似事例

カワランベ,(カッパ)
1989年 愛知県
話者の実家にはかっぱが持ってきてくれた椀があった。川原の淵のそばの橋で、「お膳何枚貸してくれ」と言うと、岩の上に並べて貸してくれた。用が終わって岩の上に返して礼を言うと、誰にも見られないようにして淵の中に入れてしまったという。
類似事例

ゼンワンフチ
1961年 山梨県
笛吹川の一ノ釜を膳貸淵ともいい、人寄りで膳椀が入用の時には何人前貸して下さいとお願いすると、滝壺から浮いてきて貸してくれた。使用後にはお礼の供物を添えて投げ入れた。ある時数を不足して返した者があったのでそれ以来は貸さなくなった。
類似事例

カッパ
1990年 長野県
何度かかっぱに膳椀を用立ててもらったが、借りた椀を壊してそのまま返してからは貸してくれなくなった。
類似事例

リュウグウブチ
1992年 宮崎県
竜宮淵はとろう淵ともいい、甲斐家の祖先が膳椀の数を言って借用を申し込むと、翌日必ず竜宮より貸与されていたが、あるとき数を間違えて返したので、それいらい貸してくれなくなった。
類似事例

イケノヌシ,(ハタオリノオト),(ワンカシブチ)
1961年 長野県
筏ヶ池の主は女。雨が降ると機織りの音が聞こえる。この池に頼むとお膳を貸してくれたが、ある人が椀を一つ欠いて返してから貸してくれなくなった。
類似事例

マルイワノゼンワン,ミズノセイ
1987年 長野県
若夫婦に男の子が生まれたのでお祝いをしようと思ったが,客用の膳や椀がない。ある時二人が同じ夢を見た。白い着物の美しい姫が現れ,「私は水の精の使いだが,お前達はいつも水を大事にしてくれるので,膳や椀は私が貸してやろう。夕方,必要な数を紙に書いて丸岩の割れ目に投げ入れておくように」と告げて消えた。二人が言われた通りにしてみると,翌朝丸岩の前に頼んだとおりの膳と椀が並べてあった。きれいに洗ってもとの場所に置いておくと,何時の間にか膳や椀は割れ目の中に消えていった。その後村の者が頼んでも同じように貸してくれたが,ある者が数をごまかしたのでお姫様が怒り,二度と貸してくれなくなった。
類似事例

ベンテンサマ
1978年 山梨県
祝い事の前日に、七面様の池の弁天様に膳椀を貸してくれるよう頼んだら、次の日置いてあったという。だんだん横着して返さなくなったら、もう貸してくれなくなったという。
類似事例

ワンブチ
1957年 愛知県
椀渕は昔は手紙を書いておけば椀を貸してくれたが、一つ足らずに返したので貸してくれなくなった。
類似事例

(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
東山梨郡三富村の笛吹川一の釜では、人寄りがあって多数の膳椀が必要の時、淵か川に行って頼むと、翌朝それだけの数が岸の岩の上においてある。用済の器具はよく洗ってお礼を言って岩に置くといつのまにかしまわれる。しかし、心のよくない者が返すときにその数をごまかしたり、壊して返したのでそれからは頼んでも貸さなくなったという。
類似事例

(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
北巨摩郡白州町の弁天池では、人寄りがあって多数の膳椀が必要の時、淵か川に行って頼むと、翌朝それだけの数が岸の岩の上においてある。用済の器具はよく洗ってお礼を言って岩に置くといつのまにかしまわれる。しかし、心のよくない者が返すときにその数をごまかしたり、壊して返したのでそれからは頼んでも貸さなくなったという。
類似事例

ワミブチ
1989年 長野県
葬式やお祝いの時に膳や椀を貸してくれと書いたものを和見淵に放り込むと、淵に椀が浮かんで貸してくれた。ところがあるとき壊した椀をそのまま返した。以来、淵は椀を貸してくれなくなったという。
類似事例

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