カブソ 1994年 富山県 追い越して行く人の袖を見てみると、それは止まったまま白くなっていた。おそらくかぶそ(かわうそ)が化けていたのだろう。
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カワウソ 1956年 群馬県 カワウソは人間に化ける。薄曇りの宵に川岸に近い道を通りかかると、目の前に1間程の所をきれいな女が歩いて行く事がある。そして時々ふりかえっては手まねきする。うっかりついて行くと、水の中へ引き込まれる。
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キツネ 1989年 山梨県 Aさんのお姉さんが下へ買い物に出た。帰ってくる頃にAさんが迎えに出ると、稲又という川のところに来たのが見えたが、いつまでも川のところをウロウロしている。何をしているのかと聞くと、道が途中で消えてしまい上へいかれないという。声をかけると覚めて道がわかるようになった。狐に化かされたのか。
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カワウソ 1931年 愛媛県 ある男が断崖の道を通りかかると、道の真中に大木のようなものが横たわっていた。またごうとすると高くなり、左に避けて通ろうとするとズラリと長くなり、右に行けば右に長くなる。カワウソが大木に化けて悪さをしたのである。
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キツネ 1938年 長野県 お婆さんが狐に化かされて家と違う方向へ行った。家のものが探すと、山奥のほうの川へ落ちて死んでいた。
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オニ 1939年 長崎県 ある3人兄弟のところへ母親に化けた鬼がやってきて、一番下の子を食べてしまった。上の2人は天から降りてきた鎖につかまって逃げた。同じように鎖につかまった鬼は、途中で鎖が切れて、落ちて死んだ。
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キツネ 1972年 千葉県 産婆さんを頼みにいった人が狐に化かされて、とうとう目的地につけずに家に逆戻りしてしまった。
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タヌキ 1970年 高知県 姉と共にふのりを取りに行っていたら、白いランニングシャツを着た男の子が走って来て姉妹を追い越した。振り向いてみたら隠れそうなところがないのに、男の子の姿はなくなっていた。おそらく狸の仕業だろう。
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ヤマンバ,ヤマンバ 1939年 長崎県 ある兄弟のところへ母親のふりをした山姥がやってきて、弟のほうは食われてしまった。兄は天から降りてきた綱に捕まって逃げた。同じように綱に捕まった山姥は、綱が切れて落ちて死んだ。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が狐に化かされて家と違うほうに歩いていった。
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キツネノヒ 1983年 東京都 人家の近くで狐があとをつけてきた。振り向くと狐が息をプーとして明るくなった。人を化かすやつはみんな口の息で、息を吹き出して火に見せるのだという。
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キツネ 1972年 千葉県 戦争中のこと。歩いても歩いても家に帰り着かなかった。狐に化かされたのだろう。
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ジャンポンソウシキ 1943年 福島県 ある夜、男が水田で鴨獲りをして、土手で休んでいると、はるか向うから葬列が近づいてくる。見る見るうちに鼻先まで迫ってきたので立ち退くと、獲ったはずの鴨がどこかに行ってしまい、葬式も消えてしまった。そこではじめて、狐に化かされたことに気が付いた。
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キツネ 1986年 石川県 子供が日暮れに遊んでいると、狐がお母さんに化けて山に連れ出してしまった。雪面に子供の下駄の跡と狐の足跡が続いており、その先には子供が凍え死んでいた。
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キツネ 1982年 宮城県 田圃から稲を馬車で運ぶ帰り、狐に化かされて遠回りしてしまった人がいる。
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ムジナ 1972年 千葉県 後ろから話し声がするので振り返ると誰もいない。また前を見ると声がする。家に帰るまでその繰り返しだった。ムジナに化かされたらしい。
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キツネ 1966年 埼玉県 ある人が狐に化かされた。魚を買った帰り道、村の方が真っ赤になっているので火事だと思い急いで走って帰ったが、着いてみると真っ暗で何事もない。気が付くと、買った魚はなくなっていた。
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キツネ 1987年 岐阜県 遅くに林の道を通ると、傘をさしたきれいな娘が来る。後ろを向くと消えてしまって、いない。狐に化かされた。
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オトウカ 1956年 群馬県 山道で化け物に道を邪魔されることがある。足先に玉のようなものがまとわりつく。追いかけて行くと、何時の間にか行く先を見失い、とんでもない藪の中を歩き回り、終夜山の中をさまよい歩く事になる。オウトカ(狐の事)にまやかされたと言う。
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キツネ 1983年 東京都 山の中を歩いていると、親戚によく似た人がいて、追いつこうとしたが、いなくなってしまった。キツネにだまされたらしい。
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