アズキ,(ゾクシン) 1974年 宮城県 バカ(ものもらい)が化膿しないうちに、小豆を目にはさみ、土が固いところに穴を掘って「あったらバカ落とした」と言いながら、小豆を落とす。
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(ゾクシン) 1961年 静岡県 狐のバカシ方は陰険で、狸のバカシ方には愛嬌があるといった違いがある。裸足になって歩いているとバカにされるので、山へは鼻緒が左ないになっているワラジをはいていった。魔除けである。狐狸にバカにされると夢中になってどこへでもいってしまう。
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ムジナ 1983年 千葉県 マハタヤから焼酎を飲んで馬方をして帰ってくると、途中でムジナに化かされて墓場の中へ迷い込んでしまった。ムジナはキツネよりバカだからなかなか治らない。
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キツネ 1989年 鹿児島県 キツネにだまされる人はキツネと同等の魂をもち、それ以上だとだましにくく、以下だとバカすぎてだまされない。狐に化かされると、山イモを掘った穴に落ちたり、夜中に山を連れまわされたり、本当はミミズなのにそばやうどんを食べたつもりになるという。ある時に鎌石の家に帰ろうとした人が、いつもの所に橋がなく、少しずれた所にあった。タバコをふかすと本当の橋が見えてきたため、狐に化かされていたことがわかったという。
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トンチボ 1995年 新潟県 トンチボに憑かれると目がくらまされたようになったりバカのようになってしまうという。また獣のように際限ない食欲を示し、箸や風呂を使ったり出来なくなる。人を嫌い、夜外出したがる。動物としてのトンチボの属性を付与された状態といえる。またアリガタヤがトイギキすると、魚、酒、揚げ物などトンチボの好む食べ物を要求する。
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タヌキツキ 1975年 高知県 30~40年前まではキツネ憑き、タヌキ憑きがあったが近年はない。タヌキが憑いた時には山伏を吾川村の大ヤブから呼んで祈ってもらい弁当を持たせて川を渡らせる。タヌキが憑いてバカとも気違いともつかなくなった人の子孫も気違いになった。
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ムジナ,トンチボ 1994年 新潟県 ムジナ(トンチボ)は様々な願いを受け入れる神でありながら、人々を化かし、人々に憑く。ムジナを用いて祈られた場合には化かすなどの異常性は低く、苦痛、疾患などがある。ムジナはカミサンだが、善悪の基準が「バカ」なので、供え物欲しさに人に操作され、邪な祈りも聞き入れ、悪事も行なうという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 キザシに関する俗信。クサメをすると人に思われたり、のろわれたり、ほれられたり、かぜひいたり鼻から魂をとられるといい、魂をとられないために、「バカ、チクショウ」とか「思うたんびに会われるか、3度に1度は、お前来い」などという。一ツオモワレ、二ツノロイ、三ツホレラレ、四ツカゼヒクという。夜に左耳がかゆいと悪いことがあるし、右耳がかゆいとよいことがある、など。
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エンコ 1967年 愛媛県 七夕以降に泳ぐと、エンコに足を引かれる。
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カワランベ 1981年 長野県 盆の16日以降に水浴びすると、カワランベに引き込まれる。
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キツネツキ 1971年 福島県 狐憑きになった人が夜に歩いていた。
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タヌキ 1971年 高知県 山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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キツネ,ヒノタマ 1976年 山形県 夜遅く歩いていると狐に化かされる。夜道を歩いていたら、狐が現れて逃げていった。少し歩いていたら、提灯のような火の玉が現れた。驚いて逃げ、それからは村の人たちは夜遅く歩かないようになった。
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キツネ 1983年 富山県 昔、油揚げを買ってきて狐に化かされた人がいた。そういうときは自分がどこを歩いているか分からなくなり、山の中や川の中を歩いたりする。
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コエ,ブツゾウ 1953年 仏様が藪の中から背負って行けといわれたので、負うて帰り、愛宕山に祀ったらそれ以降その家は金持ちになった。
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キツネ 1972年 千葉県 戦争中のこと。歩いても歩いても家に帰り着かなかった。狐に化かされたのだろう。
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キツネ 1939年 青森県 男が狐にだまされて青森を見物して歩いている気がしたが、実は自分の町を歩いていただけであった。
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キツネ 1999年 宮城県 キツネは人を化かす。歩いている人の視界にある木や石に化け、歩く人に追わせて迷わせる。
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キツネ 1993年 岩手県 夕方、少し足りないお爺さんが田んぼの中を歩いていたので声をかけると、「前を歩いている人が提灯もってたから、後ろについて歩いてた」と言った。きつねに化かされていた。賢い人や馬鹿な人は狐に騙されにくい。ちょっと足りない人が騙される。
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キツネ 1990年 長野県 仕事で山へ行った帰りに暗くなってしまい、いくら歩いても山から出られず同じ道を歩いていたことがあった。きつねに化かされたのだろうという。
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モチ 1939年 愛媛県 泉村出目のある家では、師走の25日以降に餅をついてはいけないという。ある年にどうしても都合がつかずに25日以降に餅をついたが、餅が一緒においてあった練絹と共に知らない間になくなってしまったという。
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