キツネ 1960年 岩手県 狐は山中で木を伐るような音、そして人の怒鳴り声などを出す。しかし木を伐る音だけで、木を倒す音はしない。
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タヌキ 1991年 愛媛県 話者が山で木を切っていると大きな音がする。誰か松でも切っているのかと見に行くが、なにもない。炭焼きのために泊まり込んでいると、山の中から「おーい、おーい」と呼ぶ。返事をしても誰もいない。そこで罠を仕掛けると、次の日狸がかかっていた。
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キツネ 1958年 岩手県 山小屋に泊まっているとよく、狐が木を切る音を真似して出すのを聞く。夜、30間(90m)くらい先に聞こえたので、翌朝行って見たが、何もなかった。
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タヌキ,キツネ 1975年 愛知県 60年程前、夜中に寝ていると藪でトントンと竹を切る音や竹の葉のザワザワいう音が聞えてきた。これは狐の仕業である。外縁をピチャピチャと音を立ててある音が聞えたが、翌朝見ると狸の足跡がついていた。
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タヌキ 1935年 愛知県 山へ行って木を切っていたら、地づき唄が聞こえてきた。手を止めると聞こえなくなる。切り出すとまた聞こえた。狸の仕業と気づくと、それきり地づき唄も止んでしまった。
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タヌキ 1940年 京都府 深夜、松林の中から木を切る音が聞えるので不審に思っていると、風もないのに何かが上からパラパラと降ってきた。これを人に話すと、古い悪戯な狸の仕業だろうということになった。
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タヌキ 1973年 岩手県 狸は夜、鋸で木を切る音をさせる。倒れる音はしない。木を切る仕事をしていたおじいさんから聞いた話。
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タヌキ 1987年 徳島県 昼に、切った木をバリバリドサーンと倒す音がするが、行ってみると何もない。狸の仕業だという。
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タヌキ 1979年 岐阜県 昔、二人のおばあさんが山の奥へ入っていくと、「トントン」と木を切る音がする。狸が木を切っているのではないかと思い、呼んだが返事がない。行ってみると動物が逃げる足音だけが残っていた。
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キツネ 1983年 岩手県 狐はホウの葉を体につけて服に見せかけて化け、狐は山で木を伐る音を立てる。
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キヲキルオト,タイボクノタオレルオト,テングノキキリ 1982年 新潟県 山小屋で仲間ととまっていて、雨の降る晩、夜なかに大木に斧をあててカシン、カシンと木を伐る音がしてくる。やがて、ワリワリ、ガシーンと大木が倒れる音がする。朝方に音のした方へ行ってみても大木などはいっこうに倒れていない。ただ音だけが気味悪く聞こえてくる。これは、天狗の木伐りだという。
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キヲキルオト 1997年 福井県 山に泊まりこんで働いていると、誰もいないのに木を伐る音がしてくることがある。
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キツネ 1955年 静岡県 ある人が夜、小屋にいると火振りで鮎を捕る音がする。河原に行っても誰もいない。いったりきたりしていたら屋根の上に狐がいて、音を出していた。それでその狐を捕えた。
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キツネノコエ 1940年 滋賀県 山で松の木を伐っていると、木を伐ってくれるなという狐の声がする。男は狐に憑かれ、体を弱くした挙句、様々の祈祷の甲斐もなく死んでしまった。
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ムジナ 1933年 長野県 夜中、林で木を切る音がする。そのうち轟然と倒れる音がした。盗伐だろうと思って村の衆が行くと、伐木の跡はなかった。狢の話。
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タヌキ 1978年 和歌山県 樵が山小屋で休んでいると、木を切り倒す音がした。昼間狸が木を倒す音で驚いた仕返しだろうといわれる。
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タヌキ 1989年 長野県 ある家で、朝になると大きな栗の木が伐られる音がした。不思議に思った家人が、明け方に雨戸の節穴からのぞき見ていると、たぬきがやって来て、尾で木を引いてのこぎりのような音を出していた。木が倒れる音なども、たぬきが尾を使って出していたという。
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タヌキ 1987年 徳島県 山に狸がたくさんいて人間をだます。夜中にゴォーシゴシゴシと木を切るのこぎりの音をさせる。狸は自ら木の上に登り、草の中へ飛んでバサーッと木が倒れた音をさせる。
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タヌキ 1977年 和歌山県 狸は一言呼んでも、決して返事をしない。狸は木を叩くが、今はここ次はあそこという具合に、あちこちの木を叩いて人を騙す。キノコ採りに行って、山へ引っ張り込まれた人がいたという。
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タケキリダヌキ 1956年 夜中に竹を伐る音がする。はじめ竹の枝を払う音、やがて株を切ってザザ、ザザと倒れる音がする。翌朝調べてみても異状がない。狸の仕業とされる。
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