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番号 2180544

呼称(ヨミ) ホウインサマ,ロックウサマ,カネガミ,ドウツウサマ,ゲドウ,ヤコ,タヌキ,ヘビ,キノヤマサマ
呼称(漢字) 法印祈禱,ロックウ様,金神,道通様,ゲドウ,野狐,狸,蛇,木野山様

執筆者 三原博

論文名 法印祈祷のこと

書名・誌名 民間伝承
巻・号/通巻・号 34巻1号
発行所 六人社
発行年月日 S45年4月5日
発行年(西暦) 1970年
開始頁 45
終了頁 47

掲載箇所・開始頁 45
掲載箇所・終了頁 47

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 岡山県
地域(市・郡名)
地域(区町村名)

要約 昭和の初めごろまで備中には法印さんと呼ばれる山伏たちがいて、長引く病人が出たりすると祈祷をした。多くはロックウ様(火の神,竈戸の神)や金神のといった神々の機嫌を損ねているのだが、道通様と呼ばれる蛇の霊などが他人に憑けられていることがある。野狐、狸、その他ゲドウ(下道)と呼ばれる低級霊が憑いている場合は、法印が祈祷して落とす。とりわけ低級のものになると、病人が狸なら狸、蛇なら蛇のような仕草を見せる。さらに低級で性質が悪くて執念深く、法印の手に負えない場合、最後の手段として木野山様に頼る。今津の木野山神社から1週間、御分霊を勧請するとどんなに質の悪いものでも逃げ出す。
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