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番号 2410004

呼称(ヨミ) アブラボウ
呼称(漢字) 油坊

執筆者 渡辺守順

論文名 近江の民話 金剛輪寺の油坊

書名・誌名 民俗文化
巻・号/通巻・号 通巻18号
発行所 滋賀民俗学会
発行年月日 S40年3月
発行年(西暦) 1965年
開始頁 111
終了頁

掲載箇所・開始頁 111
掲載箇所・終了頁

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 滋賀県
地域(市・郡名) 愛知郡
地域(区町村名) 秦荘町

要約 昔湖東の金剛寺に、毎朝本堂の観音様に燈明の油を差しにいく坊さんがいた。ある日坊さんは禁じられた遊びがしたくなり、燈明の油を盗みお金を作った。ところが遊びに出かけようとした時、ふとした病気が元で重体となり死んでしまった。その翌日から山門に坊さんの幽霊が出るという噂が広まった。その幽霊は手に油を持って、本堂に登って行くが、かすかな声で「油返そう、油返そう。わずかなことに、わずかなことに」とつぶやいているという。今でもこの油坊はでるという。
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