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番号 3530007

呼称(ヨミ) オサキキツネ
呼称(漢字) をさき狐

執筆者 喜多村筠庭

論文名 筠庭雑録

書名・誌名 日本随筆大成第二期
巻・号/通巻・号 7巻
発行所 吉川弘文館
発行年月日 S49年3月20日
発行年(西暦) 1974年
開始頁 75
終了頁 155

掲載箇所・開始頁 115
掲載箇所・終了頁 116

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 埼玉県,東京都,神奈川県
地域(市・郡名)
地域(区町村名)

要約 ヲサキ狐は元々は秩父郡に限っていたのだが、次から次へと広がったので武蔵国全体で見られるようになった。だから婿を取ったり、嫁を迎える時は、その家をしっかり調査しなければならない。狐は彼らに付いてくるからで、狐に子供ができてしまうと家から離れず、主家は離縁すると言われる。土用の頃に鼠のように子を産んで、この家の者が誰かを恨むと、その相手は苦悩して当方の恨み言を口走るという。またこの憑いた人は鼻下の縦筋が曲がり、山葵を忌み、権勢ある人、勇猛の人を恐れるという。
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