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番号 3880076

呼称(ヨミ) シロイヌ
呼称(漢字) 白犬

執筆者 菊岡沾凉

論文名 諸国里人談

書名・誌名 日本随筆大成第二期
巻・号/通巻・号 24巻
発行所 吉川弘文館
発行年月日 S50年1月10日
発行年(西暦) 1975年
開始頁 413
終了頁 511

掲載箇所・開始頁 493
掲載箇所・終了頁

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 大阪府
地域(市・郡名) 堺市
地域(区町村名)

要約 和泉国堺の浄土宗の寺に白犬がいた。勤行の時には堂の縁に来て平伏し、修行者が道を歩いていると裾にまとわり付き吠えていた。ある師走に餅を搗き、白犬に与えたら、のどに詰めて死んでしまった。和尚は哀れに思い戒名を授け弔った。すると住僧の夢に犬が現れ、念仏の功徳で人間になれた。門番の妻に宿ると述べた。門番の妻は間もなく懐妊し男児を生んだ。男児は聡明であったが、餅を嫌ったので、犬の生まれ変わりだと、人々は白犬とあだ名した。男児があだなの由来を僧に聞いたので、僧は経緯を話し、餅を食べたら呼ばれなくなるだろうと言った。男児は、餅を食べようとした日に行方不明になった。
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