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番号 C0410620-000

呼称(ヨミ) ウメ,ノキバノウメ
呼称(漢字) 梅,軒端の梅

執筆者 宮城縣

論文名 伝説:木の部

書名・誌名 宮城縣史 民俗3
巻・号/通巻・号 21巻
発行所 財団法人宮城県史刊行会
発行年月日 S31年10月20日
発行年(西暦) 1956年
開始頁 217
終了頁 324

掲載箇所・開始頁 226
掲載箇所・終了頁 227

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 宮城県
地域(市・郡名) 宮城郡
地域(区町村名) 松島町

要約 掃部という富者の一人息子小太郎が観音を信心して軒端に一本の梅を植えた。父が旅先で象潟の商人の娘を嫁にもらうことを決めて帰ってくると小太郎は死んでいる。娘は一旦夫と決めたからには生死にかかわらないと、養女になって孝養をつくし、掃部没後は松島寺で尼となり、名を紅蓮とする。ある時小太郎の植えた梅が咲くのを見て「植え置きし花のあるじははかなきに軒端の梅は咲かずともあれ」と詠むと翌年から咲かなくなり、「咲けかしな今はあるじと眺むべし軒端の梅のあらん限りは」と詠むと翌年からまた咲くようになった。
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