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番号 C0730383-000

呼称(ヨミ) ダイジャ
呼称(漢字) 大蛇

執筆者 和田文夫

論文名 第一編 第七章 昔話と伝説:二  (五)橋に関する伝説

書名・誌名 福島県史 24 民俗2
巻・号/通巻・号 24巻
発行所 福島県 文書広報部 (厳南堂書店)
発行年月日 S42年3月31日
発行年(西暦) 1967年
開始頁 576
終了頁 586

掲載箇所・開始頁 577
掲載箇所・終了頁 579

話者(引用文献) 『磐城の水の伝説』

地域(都道府県名) 福島県
地域(市・郡名) いわき市
地域(区町村名) 好間町

要約 川が二股に分かれているうちの、低いほうの川原に家が一軒あり、どんな洪水にも水は家に上がらないが、昔は水が出るたび流されていた。母親は嘆息し、家が流されずに済むなら、3人娘の1人を淵の主にやってもよいとつぶやいた。その後、毎日のように若侍が尋ねてくるようになり、水難はまぬがれるようにするから娘を欲しいといった。それから、娘が時々いなくなるので不審に思い、ある時娘をつけてみると、淵の傍に大蛇が巻いている中に座っていた。母親は驚き帰ったが、若侍の訪問は止まないので娘をくれてやった。幾日か後娘たちが泊まりに来た夜、私の姿を見ないでくれという。恐る恐る見てみると2匹の蛇がいたので肝を潰した。娘は姿を見られたことを悲しみ、再びお目にかかれないと、形見に片方の下駄と鱗を一片残して去った。
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