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番号 C2010262-000

呼称(ヨミ) ヤザエモンヤシキ
呼称(漢字) 弥左衛門屋敷

執筆者 細川修・松本清人

論文名 第12編 口頭伝承 第2章伝説:8、城と屋敷の伝説

書名・誌名 長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承
巻・号/通巻・号 1巻3号
発行所 長野県史刊行会
発行年月日 S62年3月31日
発行年(西暦) 1987年
開始頁 496
終了頁 499

掲載箇所・開始頁 497
掲載箇所・終了頁 498

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 長野県
地域(市・郡名) 南佐久郡
地域(区町村名) 小海町

要約 親沢から笠原へ越す峠の下にある。昔,ここに住んでいた弥左衛門というお大尽は「なんたらこま」という栗毛の馬を可愛がっていた。ある年,悪い病気が流行って一家の者が寝込んでしまい,弥左衛門は田植えが遅れることを嘆いてばかりいた。ある晩「なんたらこま」が急にいなくなったので,夜が明けてから蹄の跡を辿っていくと弥左衛門の田に続いており,田植えが全て終わっていた。更に辿っていくと「なんたらこま」は妙見様の祠の前で草を食っていた。妙見様の木像の腰から下が泥だらけになっていたので,馬に頼まれて妙見様が田植えをしてくれたのかと,村人は妙見様を伏し拝んだ。妙見様でなくて八幡様だという人もいる。
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