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番号 C2010329-000

呼称(ヨミ) キツネ
呼称(漢字) きつね

執筆者 細川修・松本清人

論文名 第12編 口頭伝承 第3章世間話

書名・誌名 長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承
巻・号/通巻・号 1巻3号
発行所 長野県史刊行会
発行年月日 S62年3月31日
発行年(西暦) 1987年
開始頁 527
終了頁 536

掲載箇所・開始頁 529
掲載箇所・終了頁 530

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 長野県
地域(市・郡名) 小県郡
地域(区町村名) 長和町

要約 昔,長門町(現長和市)と丸子町の境,鳥羽山に尻尾の先が白い狐が棲んでおり,よく人を化かした。あるとき,仙石原の方から子供達が大勢やってくると,犬たちが揃って吠え始めた。するとその中の一人が今やってきた道をまっしぐらに駆け出し,四つんばいになって山の中へ走りこんでいった。村人が一晩中探したがその子は見つからず,翌朝,村から10数メートルも離れた隣村の山中で発見された。子供は疲れていたが元気で,着物には白と茶色の狐の毛がびっしりつき,地面には生物の血が転々と落ちていた。狐の毛も沢山散っていた。以後件の狐を見たものはいない。
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