ムジナ 2001年 新潟県 炭焼きで山小屋に泊ると、狢が自動車や木を投げ下ろす音を出す。
 類似事例 |
|
ムジナ 1933年 長野県 山の中の木小屋で寝泊りして、毎日木を伐って働いていた。ある夜明け方、大きな声が聞こえてきたが戸を開けても誰もいなかった。狢の仕業だった。
 類似事例 |
|
ユスリゴヤ,テング 1951年 神奈川県 丹沢山中にユスリ小屋があって、小屋ぐるみゆさゆさする。
 類似事例 |
|
サトリノカイ,タヌキ 1941年 秋田県 樏作りの家に毎晩狸が来て、睾嚢を広げて暖をとっていた。そのとき、あぶりすぎた樏の輪がはじけて、狸の睾嚢に当たった。狸は「サトリ兼ねた」と言って、睾嚢へ炭火を入れたまま逃げていった。
 類似事例 |
|
ムジナ 1935年 新潟県 えらい狢がたくさんいた。家に戻る途中は薄暗く、火の燃える音がした。近くの一軒家が焼けていると思い、近寄ってみるが、その音には落ち着きがなかった。狢だと分かると、火の音は切れた。
 類似事例 |
|
ヒキガエル 1939年 香川県 数人の若衆がいる山小屋に、綺麗な娘が宿を求めてやって来たので泊めた。眠る間に、娘が男の所へ這って来て口から血を吸っていたので頭を木割で打った。夜が明けると男は死に、血の跡を辿ると巣の前で蟇(ひきがえる)が死んでいた。
 類似事例 |
|
ムジナ 1998年 福島県 1人で小屋に泊まっていた男のもとに、毎晩娘に化けた狢が通ってきた。そして男はだんだん痩せていった。そこで、心配した他の2人が狢を棒で殴り殺した。
 類似事例 |
|
ウシオニ 1933年 島根県 ある夜、漁師たちが鰯の群れを見定めて網を入れたのに、一尾も取れなかった。気を腐らせた一同は家に帰ったが、一人の老人が煙草入れを忘れたので戻った。家内は何か胸騒ぎがしたので仏飯を食べさせて行かせた。老人が海に戻ると牛鬼が現れ、万事休すと観念したが仏飯を食べていたため泳ぎ去った。
 類似事例 |
|
フルダヌキ 1933年 愛知県 むすめがぞら山という山の木が売れたので、杣が山に入っていた。ところが、不思議な事が続くので職人がなかなか長続きしない。何でも、夜更けになると、山小屋に妙齢の娘が現われるという。そこで、度胸のある男が、娘の顔を斬り付けたところ、正体は古狸であった。
 類似事例 |
|
ヘビ 1958年 岐阜県 昔、尻高の切分けの家に、毎晩きれいな女がきて機織りの筬を借りに来た。朝早く帰しに来て、お礼に魚を軒先の木の鉤にかけて行った。夜、龍神渕から機織りの音がしていたという。木の鉤が腐ったので金の鉤に取り替えたら、女はこなくなった。金気を嫌ったから、女の正体は蛇だろう。
 類似事例 |
|
ムジナ 1990年 秋田県 30人で小屋に泊まっていると、美しいあねさんが入ってきて一人一人覗いている。しかしそれは舌を抜いていたのであった。正体は狢(むじな)であるという。
 類似事例 |
|
ムヂナ,コゾウ 1937年 岐阜県 昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
 類似事例 |
|
ヒ,タコ 1929年 長崎県 ある寡婦が磯漁りに行ったところ、蛸の足が石の上に出ていた。彼女は喜んでこれを切って持って帰り、夜の慰みに使った。このようなことを7度繰り返し、8度目に最後の足を切ろうとしたところ海に引きずりこまれて死んでしまった。それ以来山から原城の沖へ毎晩火が飛んでいくようになった。
 類似事例 |
|
ケンムン 1980年 鹿児島県 材木を採りに山小屋に泊まっていたところ、小屋を揺するほどのケンムンのいたずらに遭った。
 類似事例 |
|
ムジナ 1933年 長野県 嘉平が山に行くと狢の巣を見つけたので、生松葉を集めて焚き燻して捕まえようとした。けれども、夕方までしても駄目だったので諦めて家に帰った。その晩、嘉平の家と間違えて隣の喜右衛門の家の戸を叩いたり引っかいたりして騒いだ。
 類似事例 |
|
ムジナ 1931年 山梨県 狩人の家に貉が入ってくるので、ある日罠を仕掛けて貉の右前足を鉄砲で打ちぬいた。ところがその後、ある日山で木をきっていると貉に化かされ右足を切ってしまった。狩人は家を引き払ってしまった。
 類似事例 |
|
ムジナ 1915年 長野県 ある人が山で狢の子を数匹捕らえて来て家で飼った。その夜から、寝静まる頃に家の周りに石油缶に砂を入れて引きずるような音がし始めた。外に出てみると音がやみ、家に入ると再び音がする。狢の子を返したら、それから物音はしなくなった。
 類似事例 |
|
サンチュウノキ 1976年 群馬県 ある、殺生好きな侍が、草履取りと共に山に小屋を掛けて狩に入ったが、獲物が獲れそうになかったので下山しようとしたところ、山の奥からざわざわと音がして、大きな火の玉が小屋に向かってきた。侍が弓で射ると、鉄球にあたったような音がして火は消えた。その後、家まで帰ると侍の母親が怪我をしたという。母の部屋に行くと、侍が射った矢が落ちていたので、草履取りと共に押さえつけた。暫くはうめき声が聞こえたが、やがて静かになったので、見てみると、夜着以外何もなかった。家人も消えていた。
 類似事例 |
|
ヤマイヌ 1928年 愛知県 狩人が鹿を撃つために山小屋で一夜を明かしたが、退屈なのでつれていた犬をからかって、ウーウーと山犬の鳴き声を真似していた。すると、遠くの山からその声を聞きつけて本物の山犬が集まってきてしまった。どうしようもなく、榾火を大きく燃やして身構えたまま夜明けを待ったという。
 類似事例 |
|
セノタカイモノ 1996年 香川県 梅吉は水門の所に小屋を建てて魚市場をこしらえていた。4~5日たった頃、魚市場の小屋をゆするものがいた。梅吉が見たら、何か背の高いものが小屋をゆすっていた。梅吉は明くる日、小屋をつぶした。
 類似事例 |
|