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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オコロイシノタタリ
1997年 長野県
古城の下條さまで、尹良親王が入るのを断った。悲しんだ親王はこの石の上で身を横たえしばらく動けなかった。この石には親王の怨念が込められているという。

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オコロイシ,ワカザムライノシリョウ
1997年 長野県
下條さまの身内の若侍が病にかかって大変苦しんでいた。熱にうなされ石の上に身を横たえて亡くなった。人々はこの石には若侍の霊が宿っていると信じて、石を粗末にすると祟ると言い伝えた。
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ヨシモリノトウ
1932年 兵庫県
寛延年中、領主がここにあった義盛の塔を他に移したところ、その石が夜な夜な、濱谷に帰りたいと泣いた。そこで、元の所へ戻したという。
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ヨナキイシ,ブシ
1984年 長野県
旅の武士がやってきて一夜の宿を求めたが、村人は誰も貸さなかった。武士は石に腰掛け、村人の無情を思い、涙で一夜を明かした。翌日姿はなかったが、毎晩悲しい泣き声が聞こえる。村人は宿を貸さなかったことを悔やみ、その石を供養すると声はおさまった。
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タマモノマエ,シロギツネ,セッショウセキ
1976年 栃木県
宮中に潜り込んだ狐の正体がばれ、下野のこの地に逃げてきて石となり触るものはみな死ぬようになった。深草帝の御世に石は砕かれた。昔の石は埋まってしまって、今ある石は別の石である。
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タタリ,ユキヨシサマ
1935年 長野県
宗良親王の子、尹良親王が松尾村を通る際、草履の紐が切れたので、一足譲ってくれるよう百姓に頼んだが断られ、裸足のまま去って、山中で土匪に殺された。その後、松尾村では祟りで、足を病む者が絶えなかったため、『ゆきよし様』といって社に祀られた。
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カンノンサマノヤスミイシ
1987年 長野県
もとの親沢分教場の東の方の坂の途中にある石。昔,ある人が親沢の観音様を他へ移そうとした。ところが,この石の所まで来ると急に重くなって一歩も歩けなくなってしまった。この石に腰をおろして休憩し,さて出発しようとすると観音様がいない。もとのお堂へ行ってみると,観音様はちゃんと戻っていたという。何度担ぎ出しても同じ事が起こるので,百万遍数珠の親玉をはずして一緒に持っていくと今度は一気に坂を登れた。以後この石を「休み石」という。
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シンラン,〔フネイシ〕
1935年 山梨県
親鸞が東国を巡化するために立が河という場所に訪れた際、大雨の為に河を渡ることができず、石の上にたたずむと、この石が舟のように動き出して、対岸に行くことができたという。この石は形が舟のようであったので、舟石と呼ばれる。
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クロタケノジョロウイシ
1986年 大分県
平家滅亡のとき落ち延びてきた女が捕らえられて責め殺された。その怨念で石になったので,その石に触れると大雨が降る。移しても自然に元の位置に戻る。
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カギニオウ
1948年 新潟県
かぎの形をした石は、かぎに王戸呼ばれた。この真向かいを帆を上げないで航行しようとした船や、素通りしようとした船の行く先を阻んだ。ある船頭が歌詠みをやると、この現象はなくなり、かぎに王は山のほうに横向きになった。
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ハハコイワ
1956年 宮城県
多賀城築城の人柱となった者の妻子が、嘆き悲しんで立ち尽くした。その足跡が石に残ったという。
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シロイシサマ
1991年 愛知県
真っ白なきれいな石で、石を動かすと「もとの山へ帰りたい」と泣く。その石を盗もうとした者は体が痛くなった。
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ムエンバカ
1934年 佐賀県
名護屋城跡に小石を盛り上げたものがある。朝鮮征伐の時、渡海に遅れ憤死した武士の墓である。この無縁仏を、芸者は美声のために、漁師は大漁のために供養する。誤ってこれを踏むと、すぐに病気になる。
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カエルイシ
1932年 大阪府
大阪城下に蛙の形をした石がある。これに腰掛けると誰でも自殺すたくなり、死ぬと必ずその自殺者の下駄が蛙石の前にそろえてある。某山の僧侶が供養し捨てたが、一夜にして下の場所へ戻ってきたので、七五三縄を張っておいてある。
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ケイセイイシ
1916年 福岡県
山道の傍らに長さ7尺ばかり幅4尺ばかり高さ3尺ほどの石があり傾城石と呼ばれている。昔、傾城が京都から男を訪ねてきて石になったのだという。そのため、石の上に女が乗っても動かないが、男が乗ると自然に動くという。
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ヨナキイシ
1940年 福井県
神社の境内には夜泣石がある。新田義貞が愛した石だといわれていたが、庭石としておいていたら夜になると泣くようになった。この石を置いた家は家運が下がり、何かの祟りであろうといわれたので、神社におくことにした。
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オヒメサマ
1932年 長野県
割石という巨石を明神様の鳥居にするため石屋が割ると、中からお姫様が泣きながら出てきて東の山にある大きな岩に隠れたという。
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オイシノバチ
1981年 和歌山県
在郷軍人が忠魂碑を作る為に、話者の父の田の意思を掘り出そうとしたが、その石は地中深くまで深く広く続いていたので諦めた。話者の父はその罰が当たり、亡くなった。
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ウバイシ
1986年 愛知県
ある比丘尼が女人禁制を犯して山に登り、傍らの石に手をついたところ、手が石から離れなくなった。祈祷師を頼んで手を離してもらったが、放置していたら姥石になっていたといわれる。
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アマノナキイシ
1991年 香川県
女人禁制の大川山に登りたいという女が尼となって苦行を重ねた後、山に登りはじめたが、社の近くになって足が動かなくなり、持参の手水鉢も動かず、尼は石にしがみついて泣いた。そこは以後尼の泣き石と呼ばれた。
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コクシヅカ,フネトガメ
1940年 島根県
未練を抱いたまま死んでいった国司を祀る塚があるが、その前を船で行くと国司の惆怨を受けて、必ず怪我をする。
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