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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤクシノタタリ
1977年 静岡県
昔加賀美イツケの一族に眼の悪い人があった。ある日、夢の教えで明見湖に沈んでいる薬師様を拾い上げておまつりしたら眼の病が治った。その後この薬師のたたりがあったので小立村の常在寺へ預けたと伝えている。

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カメ
1934年 兵庫県
水戸の龜屋という穀物問屋の主が、眼病を患いついに失明してしまった。主はたまたま人丸塚の事を聞いて参篭し、不思議な夢を見た。大きな龜が主を乗せて、清水の側に下ろしたという夢で、実際に清水があったので、神のお告げと思い、その水で洗眼すると視力が回復した。
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ヤナギダンサン
1998年 愛知県
家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人が、お地蔵さんを信仰すると目が見えるようになった。そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたという。
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ヤマノカミ,ユメ
1941年 朝鮮
大同郡秋乙美面美林里の病人の夢に、白い着物を着た山神が現れて、一里先の小高い山で最初に目に付いためずらしいものを、食べるものなら食い、飲めるものなら飲めと言った。そこで行ってみると清水があり飲んだ。数日続けると次第に快復した。世間にも官にも知らせ、大kの人がその薬水を汲んでいくようになった。
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ジゾウ
1986年 滋賀県
琵琶湖で漁の邪魔になる石をどかした漁師が、夢にも現れた地蔵の告げに従ってお堂を作り、その石を祀る。その後、ふたたび夢に地蔵が現れて琵琶湖の水をせがむので、お供えしたところ、願い(病気平癒など)が叶ったという。
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(コンピラサマノレイゲン)
1986年 香川県
病快癒の願いを込め金毘羅大権現に向かっている最中に、同宿の人に勧められて金毘羅山近くの里の目医者・松坂玄養を訪ねることにした。大阪から丸亀に向かっている明け方に左眼が薄く見え始めた。同日の九つ頃に金毘羅様に拝礼している間に右眼が見え始めた。それから両眼が見えだした。更に神前で祈祷勤めの僧に金銀の幣帛で十七度頭を撫でてもらうと、翌朝には障子骨がわかるほど回復した。
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(ゾクシン)
1981年 栃木県
上沢氏の家の前に薬師堂がある。ここの水で目を洗うと、目の悪い人は治り、普通の人は目の病気にかからないと言われていた。今では水が入っていないという。
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ユメ,タタリ,クビナシジゾウ
1983年 香川県
川を流れていた首無地蔵を拾い上げて、島田寺の山門の一番低いところに据えておいた。すると世話人にたたりがあったため、高いところへ持っていった。すると別の人に夢のお告げがあり、信じれば首から上の病を治してやると言ったという。
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ヤクシサマ
1985年 新潟県
話者が嫁入り後に体を壊していたとき、実家の父が毎日薬師様を拝んでいたところ、夢枕に白い髭のお爺さんが出て「必ずよくなる」と言った。次の日、話者の父が婚家を訪ねると、その家の薬師様の掛け軸のお姿が、昨日夢で見たお爺さんと同じだった。話者はそれからよくなった。
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シンメイサマ
1964年 福島県
ばあさんは病身な上、目が不自由で、子どもたちも目が悪く、医者にかかってもはかばかしくない。隣村にしんめい祈祷者がいると聞き、一心に信仰したところ、身体がだんだん丈夫になり、自分も子どもも眼病がなおった。しんめいが自分にものる(のりうつる)ようになったので、ご神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。
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チョウジャノミズ
1929年 岩手県
ある百姓が、大岩の下の清水で顔を洗うと、長い間の眼病が治った。その清水は霊験あらたかとして、多くの参詣人が集まるようになった。
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イシボトケ
2003年 三重県
「潮ボトケ」「ぬれボトケ」ともいわれる。明治初年,当村の弥吉老人に次のような夢告があった。「我は本地地蔵菩薩である。因縁によってこの場所に現じた。心から祈願するものには腰より下の病を治そう。また,私は海水に浸るところにいて諸人の代わりに苦患を洗浄するつもりであるから,石を高所に移してはならない。」志摩町潮音寺住職児玉芳山もS8年4月下旬以降の祈念によって宿病が快癒した。
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ヤクシサマ
2001年 青森県
某家では、家の者が目を患ったので、その眼病治癒の為に屋内に薬師様を祀った。後に父親が患った際にカミサマに見てもらったところ、薬師様は屋内に祀る神ではないと言われたので、屋外で祀ることとなった。
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モウジョウザクラ
1934年 兵庫県
筑紫の盲人が柿本人麻呂を祭る柿本神社に行き、「ほのゞとまこと明石の神ならば 我にも見せよ人丸の塚」という短歌を詠んで祈り続けると、満願の日に視力が回復した。その時いつまでも栄えよと祈りを込めて挿したのを盲杖櫻という。
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ヤクシドウアトノイケ
1975年 山口県
薬師堂跡の池の水は、それで眼を洗うと眼病が治り、イボを洗えばイボが落ちるという。
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シラコマノイケ,ユメマクラ
1987年 長野県
長者が重病にかかって寝込んでしまった。すると信仰の篤かった娘の夢枕に女神が現れ,「池の底の黄色い花を取って,その花の中で生活すればよい」と告げた。娘が父を連れてお告げどおりにすると,父はたちまち丈夫になった。長者は家に帰ったが,池の底に行った娘は,池から迎えにきた白馬の背に乗せられて池の底に沈み,二度と姿を現さなかったという。池の名前は白馬にちなんでつけられた。
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ヤクシサマ
1990年 長野県
信濃の国司・源重之という人が眼が悪くて困っていた。そこで白糸温泉に入って眼を治そうとし、庵を建ててお薬師様にお参りしながら眼の治療のために毎日お湯へ通っていた。すると、眼が治ったので、お礼に五反歩ほどの広い土地を下金井に寄進したという。
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ジゾウサマ,コウミョウ
1981年 広島県
昔、薬師の所にあった地蔵を漁師が持って帰ろうと思い、シノベの海まで背負って行ったが、重くなって船に乗れず仕方がないので海に捨てた。ある日人が海辺を通っていると海中が光っているので近付くと地蔵があった。それを薬師に返しに行った。
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センコノタキノオゼン,ミズガミサマ,ユメマクラ
1987年 長野県
昔,病気の母親と暮らす若者がいた。若者は親孝行で,働き者だったが生活は楽にならない。母親の回復を水神様に願掛けしていたが,よくならない。一度でいいから母親に甘いものを食べさせてやりたいと思っていた。ある夜,夢まくらに水神様が現れて「千古の滝の傍で『お膳を下さい』と三度唱えればお膳が出る。ただし食べ終わったらお膳は元の所に返さなくてはならない」という。若者がお告げの通りにすると,ご馳走の並んだお膳が現れた。母親の病気はだんだんよくなり生活も楽になってきたが,隣人が若者の後をつけ,同じようにお膳を出してそのまま返さなかったので,水神様が怒って,それっきりお膳を出してくれなくなった。
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シンメイサマ
1964年 福島県
高荻宅のしんめい様は、隣村の家に預けられ、家人は他所へ出稼ぎに出ていた。出稼ぎ中、夫をなくした高荻宅のばあさんは、北海道・樺太と渡り歩いたが、不幸が相次いだ。そのたびの途中、しんめい様から出歩きたいとご神託があった。東京にいたときは、目も見えず足・手もきかず難儀したが、これもしんめい様のわざで、村に帰ってしんめい様を出せというご神託であったという。昭和2年頃生まれた家に帰り着き、しんめい様をまつるようになった。
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カタメノサカナ
1995年 茨城県
筑波郡谷田部町島名の弁天池は「薬師の池」とも呼ばれ、薬師を祀っていた。眼病の人は池に魚を放すと治る。その人が全快した時、奉納した魚は片目になっていると言う。
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