カミナリ 1956年 宮城県 雷が一回だけなら長雨の知らせ、または凶作の兆し、あるいは国の騒動の兆しだという。また、寒中の雷は凶作の兆し、大雷は豊作の兆し、三月の雷は不作などという。
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カミナリ,クワ 1916年 宮崎県 昔、鎌がかかっている桑の木に雷が落ちた。雷はその釜に切られて亡くなった。それから雷は桑の木を恐れて落ちなくなった。そのため雷鳴の時、桑原桑原と言うのである。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 箒星がたくさん飛ぶと血の雨が降る。春先の雷は「冬雷」といって、不作の兆し。
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オカンダチ 1958年 神奈川県 雷をオカンダチという。落雷で裂けた木の裂け目は雷獣が空に駆け上がった時の爪の跡だという。
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カミナリ,(ゾクシン) 1932年 沖縄県 雷鳴が激しいときは「桑木のまた」と叫んで雷を脅す。昔、雷が桑木のまたにはさまれて死んだことに由来する。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 雷除けには鳴り出したときに「桑原桑原」と言う。
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ライジン,オカミ 1980年 豊後風土記によると、龗というものが雹や雪を降らせるとあり、これを追い払うには物を鳴らせるのがよいという。ある山国では雷狩といって、雷を追う行為をすると必ず遠くへ退くという。すなわち雷とは雷神で、雲を操作するのは龗であり、物を鳴らすことによって両者が退くのである。
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カミナリ,イガミナリ,ミズガミナリ 1976年 和歌山県 雷にはイガミナリとミズガミナリの2種類がある。イガミナリが落ちた時、木や爪でひっかいて天に登った跡があったという。ミズガミナリは落ちた時、スノコの下に入ったという。狐に似ていて大きな尾を引きずっていたという。
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(ゾクシン) 1997年 長野県 雷が鳴ると、「ここは桑原だぞ」という。切っ先の鋭い桑の畑に雷が落ちて突き刺さり、逃げ帰るようにだという。
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テンジンサン 1972年 岐阜県 落ちた雷を天神さんがしゃもじで伏せているので、下神原には雷が落ちないという。
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デイロクデンサマ,デイロクデンサマ,モミノキ,タイヨウノカミサマ 1984年 山梨県 デイロクデン(大六天)様とよばれるモミの大木があった。太陽の神様で恐ろしい神様であった。この木に風が当って鳴るときには火に気をつけろといい、その音によって台風の荒れや翌日の天気を知った。季節によって木の揺れ方が変わるともいい、「北へ揺れると天気に変わる」という。その場所に甘える草木は切らないし、薪にもしない。悪いことが起こるという。現在は伐ってしまったためにこの木はない。
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ライジュウ,テンビ 1937年 秋田県 落雷した時、火柱が立ち、雷獣が木をかけ上る。この落雷を特に天火ともいう。
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ライ,ライジュウ,ネコ 1916年 和歌山県 雷には水雷と火雷の2種類があり、火雷が落ちると火事になるという。水雷も火雷も猫のような形の獣で、鋭い爪を持つと信じられている。
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カミナリ 1966年 静岡県 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
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カミナリ 1980年 雷は悪人にめがけて落ちるという。悪人が持つ悪気に雷の持つ怒気が相応するためだという。
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ライジン 1921年 茨城県 蛇と雷は一体である。常陸茨城の郷の努賀媛が神と契って小蛇を生み、これが昇天する際伯父を震殺そうとして果たさなかったという。
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ダイジャノウロコ 1970年 三重県 雨乞いにその鱗を出すと、それだけで雨が降るという大蛇の鱗がある。
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イチモクレン 1976年 三重県・愛知県・岐阜県 不時に暴風が吹いて大木をなぎ倒し岩を崩し民家を破ることがある。しかし、ただ一筋で他の所には被害が無い。これを一目連と名づけて神風とする。伊勢国桑名郡多度山に一目連をまつる祠がある。
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クワバラ 1942年 岩手県 雷雨の時、桑原桑原と7回唱えると、その人を避けて落雷する。
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カニ 1982年 石川県 淵に雨を祈り、水に穴をあけると巨蟹があらわれて、誤ってその足を鍬で切ってしまった。蟹が土中にかくれると同時に大雷雨がした。
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