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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タヌキ
1937年 大阪府
筆者とその母が橋を通りかかると、饅頭笠を被り、挟み箱を肩にした男が、両足を行儀よく揃えて直立しているのを目撃した。翌朝、母は筆者に、昨日の男は狸が化けたものであると教えた。

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(タヌキ)
1938年 福島県
ある娘が婆と山に行き、婆は一足先に帰った。家に着いたと思われるころ、婆の姿をして山へ登って行くのを見た。(片目の狸が化けたのだろう。)
類似事例

タヌキノヨメイリギョウレツ
1987年 富山県
提灯を点けて背中にたんすを背負ったり、畳を背負っている行列があった。狸が化けていた者であったのだろう。何も履いていないのでわかる。
類似事例

タカボウズ,タヌキ
1998年 奈良県
日が暮れた帰り道、何気なく川の方を見たら、真っ黒な高坊主が2人立っていた。狸が高坊主に化けて立っていたのである。
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キツネ
1967年 茨城県
用心深い男が、古狸が化けて出るという所を歩いていると1人の婦人が現れた。一緒に歩いていると、女が家に入っていった。馬糞を入れた包みを渡しているので、様子をうかがっていた男が飛び出していくと、そこは家ではなく池であった。
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ホオカムリヲシタチイサナオトコ,タヌキ
1985年 愛媛県
大正の終り頃、志津川のばあさんが拝志村へ所用で出かけ、帰りが遅くなってしまった。重信川の丸木橋を渡り、もう一息という所で橋のたもとに仕事着を着た男がうずくまっていた。子供みたいに小さく、頬被りをしていた。橋を渡って男の顔をのぞき込むと黒いチンのような顔で目だけが光っていた。婆さんは狸だったと語っている。
類似事例

オトコ,タヌキ
1978年 和歌山県
山小屋で休んでいると男がやってきた。一晩泊めてくれというので泊めてやると、その男は自分が狸だといって化けてみせてくれた。
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タヌキ
1992年 奈良県
狸がきれいな着物を着た娘さんに化けて出てきた。男の人がついていったら、寂しい所に連れて行かれた。そして男の人は険しい崖を上って帰ってきたという。
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タヌキ
1992年 奈良県
ある人が夜に網を持って魚を捕りに行った。そうしたら帰りに狸が若い男に化けて現れて格闘した。気がついたら魚はみんな取られてしまい、着ていた半纏もぼろぼろになった。そんなことが2回ほどあったという。
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タヌキ
1992年 奈良県
朝の薄暗い時に納屋に柴を取りに行ったら、隣の娘さんが黄八丈の着物を着て駒下駄を履き歩いていた。娘さんは下を向きながら歩き、角を曲がった。しばらくしたら、狸が走って出てきた。夜が明けてから娘さんに尋ねたが、その時間には出歩いていなかった。狸が娘さんに化けたのだろうと言っていた。
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タヌキ
1927年 岐阜県
猟師が山へ行ったら、峠に坊主が立っていた。狸の化物だろうと思い撃ったら、狸に戻った。縄で結えて家に持ち帰ったが、うそ死にだったから、夜中に逃げてしまった。
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タヌキ
1985年 愛媛県
中学からの帰り道、国領川の河原の狸に化かされた。親戚の家に寄りご馳走を持って帰っていた。一ヵ所川の中を渡らないといけない所があるが、何度も川に行き当たる。疲れて座りこんで考え、狸に化かされたと思い、「狸め出てこい」と叫ぶと灯が向こうから来る。組みつくと家の男衆であった。家に帰り着いて風呂敷包を置き、足を洗っているとなくなっていた。
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キツネノヨメイリ
1974年 栃木県
9月の末のこと。ある人が魚を買って帰る途中、土手から坊さんが降りて来た。狐が化けているのだと思い、怖くなって魚を置いて逃げ出した。
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タヌキ
1933年 大阪府
明治の頃、深夜、車夫が客を乗せて走っている。ところが、橋もないのに渡ろうとして、そのまま川へ転落するということが多々あった。車夫は口を揃えて、橋があるように見えたと言うので、これはきっと狸がだましているのだということになった。
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(タヌキ)
1938年 福島県
ある人が友達と釣りに行っていたところ、ある人の家で婆さんがその友達の声を聞いたが、その頃二人は釣りをしていたという。(片目の狸が化けたのだろう。)
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ジュウバコババ,タヌキ
1935年 熊本県
狸がよく重箱を提げた婆に化けて出たという。それを重箱婆と言った。
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タヌキ,ボウサン
1939年 京都府
夕方になると狸が坊さんの姿に化けて街道に立つ。
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タヌキ
1929年 愛知県
山の上から鉈箱を鳴らして降りてくるものがいる。村のものかと思ったが、姿を見せないので声を掛けたり石を投げたりすると、山の上のほうへ行く。足元でも音が聞こえたので、初めて狸にだまされたことを知ったそうだ。
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タヌキ
1970年 高知県
浜に下りたところに坊さんの姿をした男がいた。見ていると波が来たらあとすざりをしていた者がそれをやめて、川に沿って上って行った。後をつけたがどこかに消えうせてしまった。おそらく狸の仕業だろう。
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タヌキ
1985年 高知県
御飯の前に出て行った人が全く帰ってこないので心配していると、午後になってぼろぼろになって帰ってきた。おそらく狸に化かされていたのだろう。
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タヌキ
1981年 和歌山県
話者が30歳のとき、盆の買い物をして帰りの夜道、かな谷で突然岩が崩れてきたので逃げたが、落ちてこなかった。狸に化かされたと気づき、買い物を足もとにおいて山に向かって石を投げつけ、勝った気で帰って家人に話したら、舅に「そういうとき狸は後ろにいるものだ」と言われた。慌てて買い物を見たが、幸い無事だった。
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