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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオオトコ,ヘビ
1914年 岩手県
1913年の秋、ある少年が家へ帰ろうとして山を歩いていると1人の大男に行き会った。大男は肩から藤蔓で作った鞄のようなものを提げていて、その中に蛇が入っているのが見えた。驚いた少年は道の傍らで立ち縮んでいたが、大男は大急ぎで通り過ぎた。

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オオグチナワ
1968年 奈良県
昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
類似事例

ヘビ
1968年 奈良県
怪しいものが夜な夜な娘の所へ通って来たので、その者の着物の裾に糸をつけて辿って行ったら、大きな蛇だったという話がある。
類似事例

ダイジャ
1939年 秋田県
男が水門の近くで1升樽くらいの木の根のような黒い物体を見つけるが、振り返るとそれがなくなっており、大蛇であったと気付いた。
類似事例

ヘビ
1930年 京都府
70年程前、男が仏谷山に牛を放して草を苅っていたら、大きな蛇が牛をたたいたので、牛が暴れた。男は牛をしばりつけていた縄に鎌を投げつけて切り、牛とともに逃げて帰った。その後しばらく男も牛も寝ついた。蛇には耳があったという。
類似事例

ダイジャ
1985年 大分県
娘のところに夜に男が通う。男の衣の裾に針をつけてたどっていくと中でうめき声がする。娘が姿を見せてくれというと、中から喉に針の刺さった大蛇が出てきた。
類似事例

ヤモリ
1974年 長野県
信濃国松代の山里に、有名な力自慢の者がいた。水無月の頃に彼は友人と山に入ったところ、きわめて大きな蛇が出てきた。そこで彼は上あごと下あごを持って口を裂こうとして失敗し、鎌で大蛇の口から喉にかけて切り裂いた。その体の太い所だけを家に持ち帰ると、親は大蛇は山の神に違いなく、必ず祟りが起こるといって家を追い出した。里長が何とか宥めた。彼の身体に蛇の匂いがついて抜けず、医者が薬を与えると消えた。その医者が言うには大蛇ではなく野守だという。彼はその後、山に入って官木を盗んだ罪で死刑になったが、野守の復讐だと思われた。
類似事例

ダイジャ
1955年 神奈川県
昔、ある人が畑を耕していると、土の中の丸い穴から大きな蛇が出て来た。地面にさしたフズキグワに着物を掛けたまま逃げ出した。蛇はそれを人間と思って呑んでしまった。そのため、蛇は死んでしまい、ある家でその骨を秘蔵していたという。
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ダイジャ,チザクラ
1936年 福島県
大旱の時、水を引こうとすると、出口を大蛇がふさいでいたので、一人の若者が刀をくわえて飛び込んで大蛇を切った。その血しぶきのかかった桜は伐ると中から血が出るという。
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ヘビ
1937年 愛知県
草を刈っていた男が、草のそよぐ音に驚いて振り向くと、大きな兎を追ってきた蛇が鎌首をもたげていた。兎は一口に呑まれてしまった。あまりの恐ろしさに逃げ帰り、幾日も寝たという。
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ショウジニウツルカゲ,ヘビ
1939年 岩手県
明治10年、寺子屋の師匠をしていた人の家で、毎晩障子に少年の人影が映る。蛇が少年に化けてその家の主婦を誘惑に来たのだという。
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ヘビ
1975年 福島県
若い女が山道を通ると男が出てきて、帰りも必ずここを通れ、何か物を置いていけというのでハンカチを渡した。戻ってみると男はおらず、ハンカチで鉢巻をした蛇がいたので、女は化かされたと思って逃げてきた。
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ヘビ
1989年 長野県
春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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キツネ
1956年 福島県
13歳ほどの男が狐にさらわれた。鉦太鼓で探したが見つからなかった。次の日笊を両手に握ってブルブル震えて帰ってきた。
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ダイジャ
1985年 和歌山県
大岩の下に大蛇が住んでいた。それが男前の若い侍になって、娘のところに通ってきた。男の髪に針を刺した白い糸をつけておき、朝それをたどっていくと、大岩のところに来て、岩の下で男が「頭に針を刺されたから、もうだめだ。しかし娘の腹には子供を残しておいた」と話しているのが聞こえた。
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オオオトコ
1928年 愛知県
100年程前の夕方、ある猟師が峠で鹿寄せの笛を吹いていると、目ばかり異様に光る裸形の大男にあった。体は6尺ほど、全身黒い毛が生え、手足の毛は針のようだったという。それ以来そこで鹿寄せの笛を吹くものはいなくなった。
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ダイジャ,コジョロウ
1978年 和歌山県
昔、髪の長い15、6歳の美人の娘がいた。夜にいつも出て行くので、両親が心配してついていくと、柳の大木がある小池に草履が脱いであった。娘の姿を見せてくれと頼むと、娘をとぐろに巻きこんだ蛇が出てきた。
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ヤロコ
1974年 山形県
昔爺が藁打ちしていると小さな男の子が現れその周りを歩いた。追いかけると山の岩陰の大きな瓶に入った。中には黄金が入っていた。
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ダイジャ
1932年 福岡県
本村の山に昔大蛇がいた。ある猟師が鉄砲で仕留めたが、蛇は死ぬとき「お前の命もあと一年だ」と言い残した。翌年猟師が近くに来た時蛇を仕留めた場所へ行ったところ、白骨となって残っていた。何かのはずみで骨で足を突いたが、それが原因になって猟師は死んだ。
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ヘビ,ミズクモ
1987年 徳島県
ある人がすげを採りに山へ行き、石の上で弁当を食べていると、くもが来て足の親指にすげを結んで淵の方へ引き込もうとした。その人がすげを木株に移し掛けると、株ごとひっくり返された。怖くなって逃げると大きな蛇が現れたので、牝牛を身代わりに助けてくれと言った。その晩、家の牛がひどく鳴き、翌朝見てみると牛は死んでいた。
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ダイジャ,リュウグウ
1987年 和歌山県
釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。
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