ツキ 1956年 宮城県 旧暦の元旦前後の月が黄か青に見えれば飢饉か大風、赤く見える時は火災、黒く見える時は水害の兆しがあるという。また月の傍らに星が近ければ近いうちに人が死ぬという。あるいは月食の時に大風が吹くと伝染病が発生するなどの俗信がある。
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マ 1940年 鹿児島県 大隅徳之島の俗信。晩に訪れる者があると、向こうから三度呼んでから返事をしないと、時々魔が来るという。
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ツキトホシ 1956年 宮城県 月に星が添うと人が死ぬといわれる。
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コウズイ 1974年 夕方空が赤くなり、血のように家の中にも照り入り、人の顔などまでも朱色に見えると必ず洪水になると言う。
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(キショウ,テンタイニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 三日月を毎日拝むと難を逃れる、流星が消えないうちに願い事をすると叶えられる、五社山をお参りすれば雷の災いから逃れられる、雷鳴のとき桑の枝や葉を門口に差すと落雷よけになる、線香を立てて呪文を唱えると雷が落ちない、などとされる。
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タヌキ 1988年 茨城県 話者が子どもの頃、夜の11時過ぎに、お月様が空に2つ出たのを見た。西の月は本物で、松の枝に掛かった東の月は狸が化けたものだった。
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カミサマ 1955年 静岡県 神無月に笛を吹くと、神様が寄ってくるという。
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(ゾクシン) 1982年 山形県 生死の予兆。死に鳥といって人が死んだり、焼き鳥といって、火事になったりする。焼き鳥が鳴いたときには、ムラの長老格の女性がオナカマのところへ人をやって聞いてきて、女の人に千度参りをさせる。月に傘がかぶっていて、その傘の中に星が1つあると3日以内に人が死ぬ、など
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(ホシニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 星の飛ぶ日はなぎ、月のかさは3日の雨、近星が出ると人が死ぬ。
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ボウレイ 2001年 沖縄県 以前、ある男が夜中に自分の名を呼ぶ声を一声聞いた。これに応じて外に出たところ、亡霊に惑わされて二三日後に死んだ。だから一声の声掛けには応えてはならない。
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(ゾクシン) 1984年 埼玉県 死の予兆。一声ガラス、あるいは一口ガラスといって、カラスが病人のいる家へ向かって、普段と違うへんな声でガァガァと鳴き、カラス鳴きが悪いと人が死ぬ。これは当家には聞こえないという。また、月のすぐ近くに星が見えるのは近星でこれが見えると人が死ぬといわれている。
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ムジナ 1923年 茨城県 ある人が雨の日の夜に月を見て、それが狢の化けているものだと知り、油断をさせて火縄銃でその月を打ち落とした。狢は月に化けることがある。
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クワバラ 1942年 岩手県 雷雨の時、桑原桑原と7回唱えると、その人を避けて落雷する。
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マメ,トシウラナイ 1964年 福島県 節分にまいた豆を月の数だけ炉にならべ、焼け色によって毎月の天気を占う。
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バク 1977年 秋田県 悪い夢を見たときは「ばくにあげ申す」と三回唱える。すると災いから逃れる。
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ヒダマ 1978年 茨城県 火の玉の色は青色で統一されがちである。ある夜、「アッ火玉」と叫んだ人がいたので、見てみると、木から空に向かって光りの玉が走って消えた。その色は青色ではなく、橙色であった。
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ヘンゲ 1974年 福島県 夜間に変化を見破る呪法に「宵之間や都の空にすみもせで心津くしの有明の月 袖ノ下ヨリ 三度 ロイ」というものがある。
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アクセイ,ボタンモチ 1983年 5月の中旬に、南の空に悪星が出現したという。これを見た者は必ず死んでしまうといって大いに恐れられたが、家ごとに牡丹餅をこしらえて食べるとその難を逃れるという。
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エンコ 1983年 愛媛県 海が五色の波できれいに見えることがあると海のエンコの仕業だという。また、帰りが遅くなって海に一人でいるとエンコにひかれる
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イナリサマ,ナニカオソロシイモノ 1987年 山形県 稲沢集落の稲荷様のお堂には光る丸い玉が入っている。それは5回以上開いてはいけないとされていたが、ある人が開けてしまった。そうしたら、その人が餅をついているときになにか恐ろしいものが来たという。
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