キツネ 1983年 東京都 油揚げを背負って歩いていると、目に見えない何かがあとになり先になりする。あまりにこわいので途中の家に泊まって、迎えの2人と合流し、それでやっと安心して帰ってきた。キツネらしい。
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キツネ 1980年 青森県 酒を飲んで夜の山道を行ったら、キツネがもどしたものを食べたくてまやかした。
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キツネ 1995年 滋賀県 自転車で帰っていたときに、少し重くなったような気がしたが、そのまま漕いでいたら、狐に油揚げ飯をとられる。狐は見えなかった。
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キツネ 1977年 秋田県 ある男が仏事の帰りに油揚げを背負って歩いていたら、眠気を催して寝てしまった。起きたら油揚げは取られていた。キツネの仕業。
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キツネ 1985年 山梨県 谷村から油揚げや魚を買って提灯を下げてくるとキツネに途中で盗られた。
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ケツネ,キツネ 1986年 福井県 キツネをケツネという。昔は報恩講などに出ると、必ず油揚げが出たがそれを持って帰る途中に同じ道をぐるぐると回って、疲れて帰るとキツネにとられたという話をよく聞かされた。
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キツネ 1966年 静岡県 夜、提灯を持って歩いていたら突然ロウソクが飛んで、草むらに火が燃え移りそうになったので急いで消した。ロウソクはどこにもなかった。キツネに取られたのだった。
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キツネ 1985年 山梨県 キツネに騙されて山のとんでもない所を歩き、気がついてみたらキツネが抜けてどっかいってしまった。
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キツネ 1975年 岩手県 山を越えてきたら立派な女の人が乳を飲ませていた。そばへ寄っていくと消えたのでキツネにだまされたと思ってタバコを吸った。すると、シューと音がした。キツネが怖がって、石になって声を出してしまったのである。
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キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は神と山の犬の使いを恐れた。離すときは送り御幣に油揚げと菓子など土産を持たせて、村境あるいは峠の大曲まで送り、口を利かず振り返らずに急いで帰ったという。
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キツネ 1980年 青森県 八戸からの帰り、にわか雨の音がした。濡れるといけないので土産をそっくり置いて帰った。あとで取りに帰るとなかった。キツネの仕業。
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キツネ 1980年 青森県 行き慣れた山で戻れなくなることがある。キツネの仕業。
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キツネ 1985年 和歌山県 山にシタガリに行ったときのこと。姉が迎えに来た声がしたから帰ろうかと思ったが、周りはまだ仕事をしているのでおかしいと思い、キツネかと思って声のほうに石を投げたら、声はしなくなった。それから家に帰って確かめたが、姉は迎えに来ていなかった。キツネの仕業。
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キツネ 1996年 石川県 昔は村の下の方の道は急で、段はしごを伝って登るところがあった。鶴来の町で油揚げを買って、それを前に下げずに背中に背負っていると、必ずきつねに持っていかれて、知らないうちになくなっていた。
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ジゾウサマ 1980年 静岡県 重箱に油揚げを作って山道を歩いていたとき、地蔵様を見つけたが近づくと消えるということが繰り返された。恐ろしくなって重箱を放り出して逃げたが、翌朝その場所へ行くと油揚げは全てなくなっていた。
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キツネ 1985年 山梨県 ゴシューギによばれて行って、キツネに騙されて山のてっぺんまで連れて行かれた。ゴシューギのお魚が欲しくてキツネがついて来たのだ。
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キツネビ 1955年 岡山県 ある秋の晩、魚をザックに入れたおばさん二人が帰る途中で狐の火を見た。狐の火は青みを帯びて後光が差さない。いくつにも別れたと思うとまた集まる。一人は油揚げを右手に持ち、取られてたまるかと警戒して歩き、部落に着くと火は消えた。
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キツネ 1975年 岩手県 魚を持って歩いていると、急に暗くなって川が溢れ出したりする。ばかされたと思って、持っていたものを食べてしまうと川が無くなって道になった。キツネは取るものがなくなって戻って行った。
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キツネ 1988年 岩手県 籠を背負って買い物に行くとキツネに騙されて山へ行ってしまうこともあった。
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キツネ 1988年 岩手県 最近でも、夜に車で帰ろうとしていてキツネに出会い、行っても行っても同じ場所をぐるぐると回って、気がついたら朝になっていたという話がある。
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