ザシキワラシ 1980年 青森県 ざしきわらしは赤いちゃんちゃんこを着て、髪をちゃくっと切った女の子。お客の枕を動かしたり、蒲団を逆さにしたりする。家の守り神で、ざしきわらしがいるうちは栄えるが、いなくなると衰える。
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ザシキワラシ 1934年 岩手県 古い家には枕がえしがある。雨が降ると縁側をおぼろげな子供がぶるぶる震えながら通ったり、顔の赤い河童のような子供が出てきたりする。ざしきわらしは由緒ある古い家に時々出る。
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ザシキワラシ,ネコ 1980年 青森県 ざしきわらしが出ると家が落ち目になる。ざしきわらしは猫が化けたもので、人間の子供の姿。大正時代、島守にざしきわらしの出た家がある。そこの人は病気になって死んだ。
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ザシキワラシ 1965年 岩手県 ざしきわらしはカッパに似たようなもの。ざしきわらしが家にいるのを見つけると、その家はよく整備されるという。
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ザシキワラシ 1983年 岩手県 小軽米のある家にいた座敷わらしは女の子で、姿は見せずに歩く音だけ出した。
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ザシキワラシ 1983年 岩手県 座敷わらしは曲がり家にいる。座敷わらしには男も女もいて、絣か縞の着物を着ている。それがいる家はカマドが栄える。座敷わらしは姿は見せずに、しかし戸を開けて移動する。その姿が見えるようになるのは、家を出て行く前兆という。
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シロフスマ 1958年 香川県 旧家の蔵に棲み、目が一つ、足が一本の妖怪。雪が降ると蔵から出て門の内を歩き回る。門の外へは出て行かない。白い大きな顔をしている。
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タヌキ 1982年 群馬県 赤城のからいけという所にタヌキがいたが、あまりに寒いので子供に化けて囲炉裏に当りにきた。お婆さんが相手をしていたが、そのうち囲炉裏一杯にきんたまを広げたので、灰をきんたまにぶっかけたら逃げて行った。それからおばあさんがからいけの近くを通るたび、「こすりやきのせいげんのうが通る」と囃された。
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タヌキ 1992年 奈良県 昔、小さい家に若い男が1人で住んでいた。そこに、毎晩、名前を呼んで訪ねて来る人がいた。けれども戸を開けると誰もいない。ある時戸の隙間から見たら、狸が後ろ足で戸を叩いていた。そこで「こらっ」と言って開けたら逃げた。それからは来なくなった。
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アカシャグマ 1966年 香川県 世が更けて寝静まった頃、赤毛をふり乱した童刑の赤しゃぐまが現れ、近づいてきて家人をくすぐり、へとへとにしてしまう。くすぐられた一人が翌日裏の畑に出たところ、赤しゃぐまが立ちはだかっていたので、家に駆け込んだまま気絶した。
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オニバンバ 1965年 山形県 山に遊びに行った小僧が音に誘われて歩き回ると道に迷い、明かりのついた家で泊めてもらった。夜中に自分を食う相談をしているのを知り、お守りの札の力を頼りに逃げ、びつき(蛙)に助けられて無事に家に戻ったという。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きなもみの木の下では、よくむじなが提灯を灯す。低いところに出て、徐々に上がっていった。赤い光でぼんやりとしていた。むじなが息をすると光るものがむじなの提灯だろう。
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タヌキ,ムジナ 1933年 長野県 夜明け頃、家の中から赤子の声が聞こえてきた。けれども家の人は誰も知らないでいたという。狸か狢の仕業だという。
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ネズミ 1934年 石川県 爺と婆が雪隠の屋根をふいていたときに団子が転げて鼠の穴に落ちた。鼠が出てきて、家に連れて行ってもてなしてくれたが、猫の鳴きまねをしたせいで真っ暗になり、ようやくのことで出てくると、自分の家の釜の下であった。
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ユウレイ 1989年 長野県 生前の恨みが忘れられずに執念を晴らすために、幽霊になって出てくるという。白い着物に青白い顔、髪を乱して手をたれ、恨めしい表情で、足先が消えている姿で出るという。柳の木の下や、哀れな物語の残っている土地に出る。
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ザシキワラシ 2001年 青森県 ザシキワラシは旧家の奥の薄暗い部屋のほかに、学校や寺などに、また、夜ばかりでなく朝や昼にも出たと言われる。その形や大きさについてはまちまちであったが、童子の姿をしていたということは共通している。このザシキワラシが去った家は左前になってしまうと言う。
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(アズキアライ) 1943年 長野県 ある晩に町に出かけた老人は1人の小僧を見かける。夜目にも小僧の着物の柄がはっきり見えた。近づいて声をかけたらポカンと消えた。帰路その道を通ると、小豆の洗うシャキシャキという音が聞こえた。
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ユウレイ 1987年 長野県 幽霊は,恨みを晴らすために,白い着物で足が無く乱れ髪で,恨みをもった人の家にでる。
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キツネ 1993年 岩手県 夕方、抜けたお爺さんが山道を行くと、だんだん明るくなってきた。変だなと思いながら明るいところに出て、着物のまま川の中を歩いて、水浴びもした。人に声をかけられて戻った。狐に騙されていた。
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ユウレイ 1989年 長野県 いじめ殺された恨みを晴らすために、幽霊になって出てくるという。白いかたびらの前を細い帯で結び、足がなく髪を垂らして手を合わせた姿で出るという。お墓や人の家に出る。
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