ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 むじなが提灯をつけるのはよく見るが、いずれも木の間に現れるので高くはない。その色は提灯のようだが、いずれも光はぼんやりしていた。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きな杉の木があり、暗くなった頃にその上に赤い提灯のような火がついた。それは見ているとすぐに消えてしまったが、これを人はむじなの提灯と呼んでいた。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 日が暮れた頃、大きな杉の木の下の辺りに、むじなが大きな提灯を下げた。気味悪いので、家の中に入ったが、光はぼやっとしていた。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 夜歩いていると、木がたくさんある所でむじなの提灯をよく見た。木と木の間を横に動き、一本杉のような場所では、上下に動く。ぼんやりした光なのですぐにわかる。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 むじなの提灯が見えた杉の木の近くにある竹林の竹を揺さぶると、何かが下に落ちた。むじなは落ちても死んだまねをしているということで、下を探したが見つからなかった。その後、近くの猟師が大きなむじなを捕らえた。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 むじなの提灯は、赤くて春先によく見られた。お諏訪様の上には、毎晩出ることもあった。日暮れから8時から9時までが多かった。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きな松の木にむじなが提灯を下げる。むじなを生捕りにしようとした男は、隣の爺さんから皮を傷付けないようにと忠告された。松の木を揺さぶって落ちてきたむじなを打ちのめそうとしたが、木の下に行くとむじなは気づいて既に逃げた後だった。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 お諏訪様の所では、むじながよく提灯を下げる。毎晩のこともあり、見に行くと、その光は長く続くことはなく、フッと突然消える。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 お諏訪様の欅の上辺りに、大きな提灯が下がっていて、これは、むじなのいたずらだと言われた。春先のことだった。
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ムジナノボンボリ 1974年 茨城県 むじなが提灯をつけたりお月様に化けるのは夏が多い。土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでた。出てから数分でだんだん消えていった。ムジナノボンボリと言われていた。
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オト,ムジナ 1964年 福島県 山中で太鼓の音を聞いた。しばらくするとうなるような音になる。近づいてみると、栗の木の折れ株の上に、むじなが1匹、首を上下に振りながらうなっていた。
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ムジナ,コエ,タイコノオト 1937年 福島県 草の中から太鼓の音がして、近付くと唸るような声がした。3尺ほどのむじなが栗の木の折れ株の上で首を上下に振って唸っていた。
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ムジナ 1974年 茨城県 むじなの化けたお月様はぼんやりしていて後光がない。本物より大きく、夕方に出る。木に登って月を上げるのだから、木には必ずむじなの爪跡がついている。
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ムジナ 1974年 茨城県 むじながお月様を上げるのは、人間を脅かすためではなく、むじな夫婦がはぐれたときの目印だ。はぐれたむじなが木に登って腹を擦ると、お月様のように光る。人間にさとられるとすぐに消える。
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ムジナ 1974年 茨城県 宿の柏屋には昔大きな杉の木があって、ここにはよくむじなが化けてお月様を上げていた。ある夜この杉の木にがさがさと何かが登った物音がしたと思ったら、その木の上にお月様が上った。
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ムジナ 1992年 茨城県 むじなは、大男、傘、提灯などに化けて人をたぶらかすという。むかし木の上に、「むじな」月に化けて出たという話にはこと欠かない。
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キツネノチョウチン 1994年 京都府 子供の時分、狐が提灯を灯すのを見たことがある。狐が提灯を灯しているという母の声に慌てて外に出てみると、はるか向こうの山すそに青白い光があっちに行ったりこっちに戻ったりしていた。
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ムジナ,オツキサマ 1974年 茨城県 古い寺の後に、大きなもみの木があった。高くはないが、枝が八方に広がって空を覆っていた。伐り倒されるまでは、ここにむじながよくお月様に化けていた。
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ムジナ 1974年 茨城県 明神様の杉の木の上に月がかかっていた。月の無い夜のはずなのにおかしいと思い、落ち着くために煙草を吸うために火をつけると、その月は消えてしまっていた。むじなが人間がいることに感づいたのであろう。
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キツネノヨメイリ 1971年 茨城県 提灯がいくつも見えることがある。きつねの嫁入りという。きつねが骨に息を吹きかけて、りんが光って見えるのだという。
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