キツネ 1982年 宮城県 狐が人間に化けて医者に往診を頼み、医者はオートバイで駆けつけて桑の木に注射をし、絆創膏を貼って帰った。礼金は桑の葉だった。
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キツネ 1971年 福島県 渋井のソウトクジンで古市かどこかのお医者様が山か岡のほうへ頼まれて行く時に、根っこに聴診器をあてていた。狐に化かされた話である。
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キツネ 1971年 福島県 きつねに騙された話であるが、ある人が山へ行って、お婆さんに化けた狐に山中ひっぱりまわされたことがある。
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キツネ 1971年 福島県 きつねに化かされた話もあって、その狐に馬鹿にされて、もう深い深いといってそっちこっと歩かされた。
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キツネ 1977年 神奈川県 狐が医者に化けた。それを見ていた人が、後から来た人にあれは実は狐なのだと言ったところ、立派な医者に対して何てことを言うのだ、と牢屋に入れられてしまった。実は、この後から来た人も狐で、牢屋は田圃に拵えられたイナブラであった。
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キツネ 1995年 長野県 ヤブ医者をやっていたおじいさんが狐に化かされサンマをとられて一晩中山を歩かされた。
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キツネ 1988年 茨城県 狐が人に化けて、夜中に、小林医院の医者を馬で迎えに行き、六本松のある家に連れて行って、お産を手伝ってもらった。馬で送ってもらったが、翌朝思い返しても、何処にどう行ったのかさっぱりわからなかった。お礼のお金は本物だった。
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キツネ 1991年 奈良県 ある晩遅くのこと、お産が重くて苦しんでいるというので、産婦人科のお医者さんを呼びに来た人がいた。お医者さんは山道を歩いて行き、お産を済ませると、ご馳走をもてなされ、たくさんのお札をもらった。翌日、お医者さんが便所に行ったら、杉の葉ばかりの大便が出た。実は狐のお産だったのである。
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キツネ,オトヒメ 1971年 福島県 きつねに化かされた話であるが、チョウテイ様という医者が浜へ行って、魚を買って馬に乗っていたが、狐がよく出るところで「チョウテの魚とってみろ」といったらいつの間にか取られていた。
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キツネ 1971年 福島県 化かされ話は戦争前にはあった。今の塙にAというお医者さんがいたが、夜にお産を頼まれて行ったら見たことないお嬢さんだった。そして、夜が明けてきたのを知らずに注射をした。そしたらよその人が大きな切りっこの上に乗って、注射針をこうやっていた。声をかけると気がついた。
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キツネ,イシャ 1976年 宮城県 丹野さんという医者が女を診てやったとき、注射を一本した。家に帰ると注射針が折れている。もとの場所へ行ってみると、大きな松の根っこに注射針の折れたのが刺さっていた。
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キツネ 1972年 千葉県 参詣の帰り道、昼日中に狐に化かされて、田んぼの中に浸かって「いい湯だ」といっていた。
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キツネ,オトヒメ 1971年 福島県 きつねに化かされた話であるが、塙にAという医者という人がいて、浜に往診した。帰りに魚を買って腰につけて馬に乗った。峠にさしかかって「乙姫狐、取るなら取ってみろ」というと、知らぬ間に魚がなくなっていた。
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キツネ 1973年 岩手県 役場勤めの人が出勤途中に狐に化かされて、風呂のつもりで水田で裸にされたので、今度は狐を化かそうと思って狐にお金を貸してくれるように丁寧に頼み込んだ。3日後に来いと言うので行くと、本物のお金を渡されてその役人は得をした。近所の金持ちの家の箪笥からお金がなくなり、代わりに朴の木の葉が入っていた。
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キツネ,(オンガエシ) 1956年 宮城県 大正の初め頃,松山に名医が住んでいた。ある夜急患だというので往診したところ,鉄砲疵で脈も人間のものではない。狐の類だとは思ったが丁寧に処置してやると,立派なお膳の御馳走と謝礼を出された。お金は本物であった。町の某家で婚礼振舞があり,一人分のお膳がどうしても不足していたというので話し合ってみると,昨夜医者が御馳走になった料理と一致した。後日,夜分に老人が訪ねて来て「私は鈴根五郎という狐で,先日治療していただいたのは私の長女です」と名乗り,無理やり又お礼金を置いていった。今でも鈴根五郎という地名が残っている。
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キツネ 1999年 宮崎県 1907年の秋。国会議員選挙の投票の前日、応援していた2人の医師が選挙運動に行き、番野地平原の狐にだまされた。
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キツネ 1999年 佐賀県 夜の往診に出た医者に化けて、きつねがお産を手伝った。医者は葉っぱを着せられていた。お祝いの食事が一膳なくなった。それから、夜の往診はしなくなった。
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キツネ 1960年 福島県 ある男が、狐がきれいな娘に化け、小鳥を赤ん坊に見せかけて爺さん婆さんをだましているのを見つけ、訴えたが受け入れられず、通りすがりの和尚の計らいで頭を剃ることで許してもらったが、実際には狐に毛を抜かれ、辺りの景色も一変していた。
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キツネ 1939年 京都府 夜、ある高名な医者のところへ狐がやってきて、妻が難産で苦しんでいるからたすけてくれと言う。医者は恐ろしくて頼みを聞かなかった。数日後、狐の親子が死んでいるのが見つかり、医者は祟りで没落した。
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タヌキ,ムジナ 1933年 長野県 夕方、草取りから帰るとき、美しい娘に逢い「家に病人が出たのですぐ帰るように」と言われた。そこで慌てて帰ったらいつもと変わりなかった。狸か狢にだまされたものである。
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