(ユウレイ) 1980年 ある人の妻が死んだ翌日の夜、枕辺の障子が開いて、亡き妻が入ってきた。夫は恐ろしく思ったが、妻は着物が欲しいといったので、不憫に思って与えた。こういった事が毎夜続いたので夫はやせ衰えた。それを友人が見て、妻の居所を暴こうと追跡すると、実は妻に仕えていた女だったという。
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キレイナオンナ,バケモノ 1939年 長崎県 不意の事故で父を亡くした親孝行な男が、きれいな女を嫁にもらった。嫁が求めた家は毎夜化物が出る家であったが、夜が明けてみると、嫁は居なくなり、家の中には金が沢山落ちていた。
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ヘビトシュウトメ 1943年 群馬県 ある家で嫁に虐待された姑が死んだ。その後2度に渡り嫁の夢に老婆が現れ「連れて行ってやるから……」と言い、その都度子供が死んだ。また嫁が箪笥に出入りする蛇を見つけた処、その蛇は姑に似ていたという。
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ムジナ,ユウレイ 1926年 長野県 老母の死んだ後、ある晩嫁が冷たい手で顔を撫でられた。依頼、毎晩来るので幽霊だろうと言われたが、実はムジナの仕業であった。
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レイ,イナリ 1978年 京都府 ある人の娘が死に、死体を鳥辺野に送ったところ、いつしか棺から出て、もとの家に臥していることが何度もあった。
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ホネ,シタイ 1940年 青森県 悲恋のために死んだ娘の骨を回収に行くが、重くて持てない。「恋人のいるところへ連れて行くのだよ」というと軽くなった。また、その家族が続いて亡くなったが、棺の中で死体が鳴ったという。
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シンレイタイケン,オット 1995年 福島県 夫の戦友が納骨のため家まで来てくれたが、他の家と違って粗末な墓だったので案内を躊躇していると、夫の願いが通じたのか、折よく雨が降ってきて戦友には留守番していてもらう口実ができた。
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ボウサン 1976年 京都府 ある晩、お葬式に行くのと同じ格好をした坊さんが、様々な衣を着てつながっているのを見た。とてもきれいだったという。
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コソダテユウレイ 1937年 兵庫県 嫁さんが毎晩六文銭をもって飴を買いに来た。店屋の親父が不思議に思い、嫁さんの跡をつけると、嫁さんは墓場に行き墓の中に入ってしまった。それはこのあいだ腹の大きな嫁さんを埋めた墓だった。墓を掘り返すと、死んだ嫁さんの側で、子供が飴をくわえて生きていた。
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シロイフクヲキタキレイナオンナノヒト,ヨブコエ 1999年 栃木県 お爺ちゃんが死ぬ3日前に、朝5時ごろ白い服を着たきれいな人が来たと、お爺ちゃんが言っていた。また、お葬式の翌日の朝に、お爺ちゃんがお婆ちゃんを呼ぶ声が聞こえたと、お婆ちゃんが言っていた。
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(ゾクシン),レイ 1998年 静岡県 墓から帰るときに、最後にしっかり線香をあげないと霊がついて来る。
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コソダテユウレイ 1986年 香川県 夜遅く、毎晩飴屋に飴を会に来る女がいた。不思議に思ってあとをつけたら墓の中に入った。墓をあばくと女の屍の側に赤子がいて、飴をなめていた。
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ユウレイ 1987年 長野県 幽霊は,死んだ人の魂が迷っている時に,白い着物姿で,墓場に出る。
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キツネ 1973年 岩手県 貰い風呂に行った嫁が1晩中帰ってこず、翌朝玄関に倒れていた。狐に化かされて山の中を歩かされていた。
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(ユウレイ) 1967年 愛媛県 ある女性が妊娠中に死んだとき、二晩続けて出て来て「お棺の中に水が入って冷たい」と言った。掘ってみたらそのとおりだったので、埋葬しなおした。
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ユウレイ 1990年 長野県 恨みを晴らすために、幽霊になって出てくるという。白い着物を着た姿で、お墓に出るという。
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ユウレイ 1989年 長野県 しゅうとに意地悪をされた嫁が恨みを晴らすために、幽霊になって出てくるという。白装束である。墓やしゅうとの枕元に出るという。
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コソダテユーレン 1937年 兵庫県 昔、毎晩村の店に6文持った女が飴を買いに来る。あまりに毎晩来るので和尚さんがあとをつけると、身ごもったまま死んだ女の墓の中へ消えた。死後生まれた赤ん坊を幽霊となった母親が育てていた。和尚は女の死体を説き伏せ、その子を引き取って育て、偉い坊主にした。
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ムカエニクルフネ 1990年 高知県 人が死ぬときには、先祖など身近な人の霊がきれいな身なりで船に乗って迎えに来る。
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ユウレイ 1933年 岩手県 あるところに夫婦がいた。お互いに死んでも再婚せず、死んでも葬らずに身体に漆を塗ってお堂に供えるように約束していた。そのうち、妻が死んだ。夫はしばらくして後妻をもらった。夫が旅に出たとき、前妻の幽霊が後妻の咽に喰らいついて殺してしまった。夫が帰ってみると漆を塗った前妻の口が血みどろになっていた。
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