コイチロウガミ 1949年 大分県 旧大神村某家の屋敷森中にある小一郎神は家の守護神で、11月の屋敷祭りの際、荒神などと共に祀られる。不浄物を近づけることを忌むとされている。
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ヤシキガミ,ジヌシサン,ベンテンサマ 1977年 和歌山県 屋敷神をジヌシさんという。どこの家にもあるという。打越ではたいていの家で巳様を祀っているが、弁天様のところもある。弁天様は地神様でもあり、使いが白蛇である。新暦12月23日は祭り日で餅をつく。病気になっていつまでも治らなかったので、オガミさんに拝んでもらうと弁天様を祀らないからだと言われて、祀りはじめた。
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カラステング 1983年 富山県 カラス天狗とは屋敷神の名前である。ハラの神、ハッチョウの神、ゴンゲンサマとも呼ばれている。
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オテングサマ 1968年 群馬県 お天狗様は山の神様。9月15日に、村中でお神酒を上げてお祭りし、赤飯、煮しめを供えて食べる。
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ウシガミ 1983年 愛媛県 脇谷重一家には丑神大明神が祀られている。ある時家族が次々と重病にかかるので占ってもらうと、牛神の祟りだとた。以後当家では牛肉を一切食べないと誓い、客人にも用いないようにした。
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タノカミサマ,コウサクノカミサマ 1982年 新潟県 田の神様は春3月16日に田へ下り、秋11月16日に山へ上るといって、この両日は山へも畑へも出ず、休んでボタモチ(おはぎ)を16作って神棚に供える。赤飯を炊いて供える家もあった。ここでは、田の神は耕作の神様となっており、それが常駐するのは山で、春に田へ下りて秋に山へ帰るが山の神になるとはいわない。
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フンシガミ 1986年 沖縄県 屋敷に祀っている神をフンシガミという。屋敷の北側に祀るとよいと言われるが、東に祭っている家もある。毎月旧暦の1日と15日に男の人が拝むことになっており、ヒジル・ウコーを供え、火をつけた線香は供えない。神のいる場所に近い場所にある屋敷は、精が強いと家族に悪影響があるので、フンシガミを置く。
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テングサン 1978年 石川県 3月9日と12月9日の山祭りに、山仕事をしている家ではお祭りをする。神さんに頭つきの塩魚を供える。これは、昔、天狗さんが塩魚を食べて喉が渇いたので頭をつっこんで川の水を飲んでいたら鼻が折れたからである。天狗さんは塩が嫌いだという。天狗除けである。
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ミコガミ 1975年 岡山県 美甘村(現・真庭市)仮倉のある家では、ミコ神とは神主の娘を嫁にもらった時、新たに神棚を設けミコ神サンとして祀り始める女の神である。居間に祀る。女の神なので気が狭く、他の神と同様に祀らなければ腹を立てるので、分け隔てなく祀る。子供にミコ神ガサができた時はミコ神様の機嫌が悪いといい米をホイトウして貰い受け、その米で赤飯を炊きミコ神に供える。
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カナヤゴガミ 1947年 島根県 金屋子神は女の神で、女をとても嫌う。月経中で穢のある女は7日間鑪に入らない。出産した女は33日間鑪に入らない。その夫は17日間鑪に入らず、33日間女と同じ火で作った飯を食わない。出産のあった家のものは17日間鑪に入らない。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 年中行事に関する俗信。狼祭のときに、飼っている家畜の名前を言い忘れると、その家畜が食われてしまうという。2月9日には、天馬が屋根を横切るとか、天竜様が屋根を通ると言い、馬の両耳に団子を2つかける真似をする。そして「悪いことを聞かないように、良いことを聞くように」と言わなければ、天馬の声を聞いた馬が死ぬといわれている、など。
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ミコガミ,オオヤマミコガミ 1975年 岡山県 美甘村(現・真庭市)美甘のある家は現在黒田神社の神主である。ミコ神は女の神で子供を好む。2階に祀ってある。オオヤマミコ神と呼び、旧11月13日が祭日で、甘酒を作り子供に飲ませるが、ミコ神には飲ませない。当日一番早くミコ神に参った子供は願い事がかなうという。近所の子供にできものができた時にはオオヤマミコ神を拝みに来る。
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タノカミ,ガキ 1982年 新潟県 2月16日と10月16日は田の神まつりが行われるが、10月16日にはワッパダンゴを盛って俵の上に供えて主人は山の神を囲炉裏の客座に座布団を敷いて招き、お茶のおもてなしをする。そして、それを餓鬼に飲ませるといって縁側へ捨て、供物は主人が食べる。
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ミブケノフシギ 1956年 東京都 壬生家を建てる時ジノタケが上がらなかったが、翌朝ひとりでに上がっていた。屋根の萱に燃えきじりを差し込まれたが、火事にならなかった。以後、ハングルマサマという火の神を祀っている。
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ニコガミサン 1978年 岡山県 美甘家2軒と谷口家は、古い時代の本文家で、同じカブウチに属している。3軒とも昔はそれぞれの家でミコ神さんを祀っていたが、子供の口のへりにミコ神ガサがしばしば出て困るので、神官の藤田家へ神を預けてしまった。それ以来カサが出ることはなかった。毎年一緒にミコ神さんの祭りに参加していたという。旧12月13が祭りの日だったという。
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タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、高いところへ帰られるともいう。
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タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、天へ帰られるともいう。
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シャジツサマ,タノカミサマ,サクガミサマ 1982年 新潟県 社日さまは田の神様、作神様で、社日の朝、鳥の鳴く前に天から田に下りられるとし、魚が大好きだからと魚なます・鰊汁・小豆飯を作る家が多かった。社日の朝は早く起きてニワに鍬・鋤を立ててお参りするが、これは田打ちの代わりであるという。社日様は春の社日から秋の社日まで作柄をみておられ、春遅く下りて秋早く上がれば豊作とした。その逆は不作になるが、それは、社日様は大食漢で1日でも長く滞在するだけで収穫が少なくなるからだという。
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ウシガミノタタリ 1974年 愛媛県 脇谷家で、昔、家族が次々重病にかかったので占うと牛神の祟りだといわれたので、一切牛肉を口にせず客にも出さないようにしたところ、幸福になったという。田原・金沢・山中の三家でも「牛神講」といって牛を祭っているが、火事で死んだ牛の祟りを恐れてだという。
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ハケダコ 1939年 熊本県 新暦7日には、必ず団子を作り神仏に供える。これをハケダコという。この日に決して馬に青草を食べさせない。天から毒が降るからだという。
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