ムジナ 1972年 千葉県 お婆さんがお風呂に入っていたら、裏山のほうから「イエ、イエ」と声がして、そちらのほうに引き寄せられて、山の裏まで行ってしまった。ムジナに化かされていた。
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ムジナ 1972年 千葉県 昔、お爺さんがイロリにあたっていたら、「お爺さんお爺さん」と呼ばれた。家人かと思って戸を開けてもだれもいない。後で帰ってきた家人に聞いても、戻っていないと言う。ムジナに化かされたのだろう。
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ムジナ 1972年 千葉県 後ろから話し声がするので振り返ると誰もいない。また前を見ると声がする。家に帰るまでその繰り返しだった。ムジナに化かされたらしい。
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キツネ 1985年 和歌山県 あるお婆さんがキツネに化かされて、広い道を歩いていると思わされて山中に連れて行かれ、一晩中歩かされた。山中で寝てしまったら、畑のズイキの中で寝ていた。
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ムジナ 1976年 東京都 夜更けに名前を呼ぶ声がするので戸を開けると誰もいない。毎晩それが続くので、戸口で待ち構えて声がしたとたんに開けるとムジナが驚いて逃げた。ムジナが人間の言葉を話すときは息切れしているように発音するという。
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ムジナ,ユウレイ 1926年 長野県 老母の死んだ後、ある晩嫁が冷たい手で顔を撫でられた。依頼、毎晩来るので幽霊だろうと言われたが、実はムジナの仕業であった。
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ムジナ 1972年 千葉県 話者の曽祖父が馬を買いに行った帰り、ムジナに化かされて道を間違えた。
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ムジナ 1973年 岩手県 あるお爺さんのところに毎晩娘がやって来て火に当たる。不思議に思ってある晩、あくびした口に木を突っ込んだら娘はムジナの後姿を見せて逃げていった。
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ムジナ 1972年 千葉県 話者が夜中に寺から戻ったとき、家の近くで何かが両手両足で砂をかけてきた。姿は見えないが、ムジナの仕業。ムジナは気付かれると化かすのをやめると言う。
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ムジナ 1973年 岩手県 ムジナは、父のいない家には男に、母のいない家には女になって訪れる。真っ暗なところでも、ムジナの化けた人は服の模様がはっきり見える。
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ムジナ 1976年 宮城県 爺さまが堤につかって死んでいた。前の晩、婆さまに化けたムジナがでて、風呂がわいたから入れというので、爺様は風呂に入るつもりで堤につかって死んだのだという。
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ムジナ 1972年 千葉県 仕事の帰り、いい月夜だと思って歩いていたが、その日は月の出ない夜だった。ムジナに化かされたのだろう。
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ムジナ 1975年 新潟県 爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
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ムジナ 1975年 岐阜県 脇本陣の家の酒蔵にはむじながいて、よく人を化かした。子どもにばけて「お泊りじゃで起きてください」と声をかけたり、チョロチョロしたりするが問い詰めても返事はしない。むじなは狸より小さく、よく化ける。
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キツネ,ムジナ 1999年 宮城県 キツネに化かされても死ぬことはない。ムジナに化かされると、その人は死んでしまう。
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ムジナ 1976年 宮城県 ある爺さまが泊まり仕事で山小屋にはいっていた。そこへ婆さまが訪ねてきた。小屋についたときには真暗になっていたので、爺さまはムジナが化けたものかと思い、肌を確かめるために婆さまの腕を逆さにこすった。
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ムジナ 1960年 神奈川県 昔、毎晩のように、ムジナが「イササン、イササン」と呼んで、猟師をしていた隣の家の戸をたたいた。今晩こそ退治しようと戸を開けて、滅茶苦茶に叩いたが、翌朝見ると、大笊(ざる)が無漸にも壊れていたという。
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キツネ 1938年 長野県 お爺さんが狐に化かされ、お婆さんを狐だと思って殺してしまった。
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ムジナ,タヌキ 1976年 新潟県 滝ノ口というところの、左目の悪い爺さんが暮れに津川に買い物に出たのを見て、ムジナが婆さんを騙そうと爺さんに化けて出た。ところが正面から見て化けたので、右目の悪い姿に化けていた。婆さんは化け物だと気づいて、ムジナが囲炉裏で油断してきんたまを炙り出したところに、真っ赤に焼けた鉄瓶の蓋を投げ込んだ。ムジナは逃げていき、山の中で死ぬ思いをして唸っていた。
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ムジナ 1984年 山梨県 ムジナは若い娘に化けて若い衆をばかす。そのムジナが化けた若い娘に夜じゅう山の中を連れまわされて途中でうっちゃられる。
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