ザシキオボコ 1982年 宮城県 公民館はもともとは小学校で、その宿直室に座敷オボコが出た。火鉢の灰に握りこぶしの小指側くらいの小さな足跡がついたりした。座敷オボコは井戸の霊で、井戸を埋めて供養をしないと出る。
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ヒトダマ,ヒノタマ 2003年 長野県 大正5年6月頃、夜中家の池にたたずんでいると、隣家の庇からファーンと揺れながら火の玉が出た。翌朝になって隣家の少女が亡くなっていた。目撃した火の玉は人魂だったと世間一般の事として聞かされた。
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タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
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ヒノタマ 1946年 伯母が辺鄙な村に住んでいたころ、ある夏の宵の中のことである。庭で行水していた伯父が呼ぶので行ってみると、立木の幹のところに青い尾を引いた青い火の玉がふらりふらりと上がったり下がったりしていた。翌日、付き合いのあった家の人が亡くなったことを知った。
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アオイヒダマ 1982年 新潟県 村のおばばの病気が重くなり、命が危なくなってきた。仲のよいつれのおばばは毎日心配していたが、ある晩小便しに起きて、戸をあけると病気のおばばの家から、青い火の玉が飛び出してお寺へ飛んでいって消えた。S朝方に病気のおばばが死んだという知らせが来た。死んだのは青い火が飛んだときだった。
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イキダマ 1986年 滋賀県 昔、青年会の人達が火の玉を追いかけたことがあった。それが、1軒の家の中に入っていって消えたため、中を見みてみてところ、囲炉裏のそばで眠っていたおじいさんが「もう少しでやられるところだった」と言って起きたのだという。
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ヒノタマ,ガスダマ,タマシイノタマ 1985年 山梨県 Aさんが子どもの時分には、よく火の玉が出た。そういうことを言っていたおじいさんが亡くなるときにも、家の屋根から火の玉がお寺へ向かって飛び、うわさをしていると1日か2日で亡くなった。火の玉とかガス玉とかいう。
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ヒノタマ 1987年 長野県 桜井家の新宅での話。大日堂に嫁いだ娘が40余歳でなくなった。その時,新宅の土蔵の屋根に火の玉が落ちたのを複数の家人が目撃した。その時刻は丁度娘が亡くなった時で,娘の霊が火の玉になって里へ知らせに来たのだという。
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ヒノタマ 2001年 青森県 向かいの家の父親が死んだ翌日の夜、大きな火の玉が飛んできて、その家の破れたガラス窓から中へ入っていった。
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シノゼンチョウ,ヒトダマ,シカタ 1930年 鹿児島県 1900年ごろ、村はずれの山近い一角から青い火の玉がフワリと浮かび上がり、長い尾を引いて大勝のほうへ飛んでいった。火の玉が現れた場所には死の床についている人がいたため、あれは某さんの奥さんの死型だという噂が流れた。その後、10日ほどで亡くなり、人霊は実家に別れをつげに言ったのだろうといわれた。その実家でも2、3人の足音が聞こえ、火の玉が見えたという。
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ヒノタマ,トビモノ 1956年 福島県 2尺くらいの火の玉が飛んで落ちた。そのあたりの人が死んだという。
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ヒノタマ,ガスダマ 1985年 山梨県 Aさんが子どもの時分には、よく火の玉が出た。年寄りの衆が、あれはおじいさんの魂だとかおばあさんの魂が抜けただとか言った。火の玉とかガス玉とかいう。
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ヒノタマ,ガスダマ 1985年 山梨県 Aさんが子供の時分には、よく火の玉が出た。死ねば魂の玉がお寺の方へ飛んでいくということがよくあった。火の玉とかガス玉とかいう。
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ヒノタマ 1978年 新潟県 川で火の玉が上がった。その火の玉が上がった場所を探してみると、岩に足をはさまれた死者がいた。
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ヒノタマ 1938年 母が幼少の頃の話である。近所のお婆さんが帰り道、火の玉にあった。手で叩き落したら消えたが、手は非常に生臭かったと言う。
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ヒノタマ 1968年 岡山県 人が死ぬ直前火の玉が屋根棟から西の方へふわふわ飛んでいくのを見たと言う人も多い。
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タマセ 1992年 茨城県 青白い火の玉が長い火のろを持っているものを、人魂と言う。たませは、親しい人のところに死亡を知らせに来る。本家の娘が遊びに来ていると、本家の人が死亡する瞬間に大きな音がした。娘を送っていくと、おばあさんが死んだところだった。
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アオビ,アカイタマ 1937年 秋田県 人が死んだ家の屋根から夜になると気味悪く青火が燃えた。今から30年ほど前に、一握りの赤い玉が向こうから飛んできて、耳の傍らをシューと飛んでいったのを見た人がいる。
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ヒトダマ 1960年 岡山県 火の玉にはチョウコの外、人魂もあった。昭和23年、危篤の母が昏睡状態になっていた夜、近所の男の人が数名、家の棟から火の玉が出て北のほうへ飛んでいったのを見たという。
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ヒノタマ,マエシラセ 1964年 福島県 庭のかえでの木か何かの幹のあたりを、尾のある青い火の玉が上がり下がりしていた。翌朝、親しかった近所の人がその時刻に死んだことがわかった。
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