イマジョ,オンリョウ 1985年 鹿児島県 徴兵検査へ行った帰りにイマジョの怨霊に追いかけられた。イマジョは綺麗な女で尻に届くほどの長い髪である。白い風呂敷を斜めに背負って脇の下で締めている。終戦になる少し前までは出たが、自動車が多くなった頃から出なくなった。
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イマジョ,バケモノ 1985年 鹿児島県 古仁屋から嘉鉄に帰るとき、黒い牛に追われたという人がいた。牛もイマジョの怨霊だと信じられており、そんなときは直接自分の家には入らず、村の中を廻って、「わたしはイナビキだ」と唱えるとイマジョは消える。
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オンリョウ,ケンムンケンムン,イマジョ,ケンムンマツ 1985年 鹿児島県 昔は村の角でイマジョの怨霊話や妖怪ケンムンの話をした。午後7時ごろの日暮れになるとケンムンマツと言われる影の無い妖怪の火が近付いてくる。自動車が走り出してからは見なくなった。
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オンリョウ,(ユウレイ) 1990年 長野県 怨霊となって出るという。
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ユウレイ 1989年 長野県 幽霊は白い着物姿で出る。あるいは髪を長くした白装束の女性で、足のない姿で出るという。墓に出る。
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(ゾクシン),(ウマレカワリ) 1933年 福島県 何回も何回も小児が死んでいる時は、あと生まれて来ぬようにと、棺に鰹節を入れてやる。
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ユウレイ 1989年 長野県 この世に恨みがある時には、幽霊になって出てくるという。足のない姿で白い着物を着てゆらゆらと出てくるという。
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キツネ 1994年 三重県 昔ある人が小学校6年生のころ、6月の末、午前2時か3時ごろにやぶの近くで嫁入り行列が何組も通ったのを見た。たぶん狐が化けたのではないかということである。
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ケンムン,アカイヒ 1977年 鹿児島県 ケンムンは芭蕉畑などに座っており、座ると脛が長いので膝頭が耳の上を越すという。山の水溜りにいて、気の弱い人にはよく見える。アコウの木の下にもいる。夜の午前1時から2時ごろになると、何十もの赤い火になって、山裾の旧道を群れになって通る。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 大正5年、軍隊に入隊するために船に乗船しようと家内と2人で道を急ぎ、夜半零時ごろに山の中を通りかかった時、座っているケンムンを見た。手をかけるとケンムンは千匹万匹に増えたのでそのままにした。
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ヒノタマ 1986年 愛媛県 夜の10時ころに火の玉が山のほうに飛ぶのを見たことがあるという。
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ヒノタマ 1991年 石川県 火の玉を2回目撃した人がいる。
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アモロガミ 1976年 鹿児島県 アモロ神(天降り神)が川に下りて水浴びをしているときは、裸で長い黒髪を垂らしている。それとなく時々拝み拝みしているといつのまにか飛び去られ見えなかった。
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キツネ 1997年 奈良県 子供が夜道を歩いていると、前から2つ3つの光が見えた。これは狐だと思っていると、母の持っている提灯の明かりが見え、その時には前にあった光は見えなくなった。
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サル,タコ,バケモノ 1932年 兵庫県 旅の男が蛸に絞められている猿を助けてお礼にと風呂敷を貰った。その夜、宿に泊まっていると、大風が吹いてバケモノがやってきた。風呂敷を外に出し布団をかぶっていると、風が止んだ。朝になって見ると風呂敷の中はナメクジであり、バケモノはそれで滑ったようだ。
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コエ 1937年 福島県 明治44年のまだ暑い頃の夜11時ごろ、ホーイという人の声がした。何の姿も見えなかったが、3回目がすぐ頭の上でして、同時に周囲の樹が張り裂けたかと思うほど激しい音がした。バタバタと小山に上るようだったが、何も変わったことはなかった。
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ヘビ 1937年 愛知県 蛇に足があると信じている者が村には1人か2人いる。馬車に轢かれて足を出して死んでいたという。雞の足のような形をしているとも言う。
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シラヌイ 1921年 長崎県 1月6日(旧暦12月29日)の夜中1時ごろに不知火が出る。火光が海上に一列左右に2里ほどの長さに広がり、点滅したりする。2時ごろに最も多くなり、数えると約250ほどであった。火光の列は、初めは多良火山山麗の竹崎鼻を中心に左右に広がっていたが、三時頃には有明海を横断して大牟田の黒崎鼻まで達した。
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イソオンナ 1929年 長崎県 松原の石に黒髪を下げた美女が座っていた。通りかかった相撲が声を掛けようとすると、女は鋭い叫び声をあげ、相撲は強直してしまった。女の黒髪は彼の生き血を吸い、翌日に男は死んだ。磯女であるという。
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ユウレイ 1987年 長野県 幽霊は,死んだ人の魂が迷っている時に,白い着物姿で,墓場に出る。
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イマジョ,オンリョウ 1985年 鹿児島県 イマジョの怨霊が人の家でお茶を飲むときにはお茶請けの漬物をあげる。それを食べるようにはしているけれども、立ち去った後に見ると、いつも畳の縁の間に漬物が挟まっていた。家を去るときには必ず「わたしは嘉鉄へ行くんですよ」と言った。
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