ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは人の口をつねる。ケンムンの悪口を言うと、口の形をゆがめられる。山で人の名前を直接呼ぶと、ケンムンが真似するので、呼んではいけない。
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ケンムン 1999年 鹿児島県 ケンムンは歩いているときに前向きのまま後ろ手で手を振る。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ある人が夜釣りをしながらケンムンの悪口を言っていた。するとその人は夜通しケンムンにつねられた。その夜はまんじりともできず、ほうほうの態で家に逃げ帰ったという。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 ガジュマルの木の下で面白い話をしていると、ケンムンが来る。
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ケンムン 1994年 鹿児島県 ケンムンはガジュマルの木に住む。木の根元には貝殻が散らばっていた。こういうガジュマルを売ると祟ると言われていた。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンが相撲を取ろうと挑戦してきた時は負けるとよい。勝ったりすると、とんでもない災難を受ける。
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ケンムン 1996年 鹿児島県 ケンムンはタコが嫌いである。吸い付いて頭の皿の水を吸い取ってしまうからだという。
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ケンムン,ヒダマ 1974年 鹿児島県 木の上や森の中では火の玉となって見える。ケンムンに人が引かれると夢遊病者のようになる。薬指を持って引くので、このような時は薬指を噛めばよい。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 ケンムンがよく出る所に行った。東風が強い日には一晩いると必ず出ると言う。ケンムンはガンが好きで、ガジュマルの木の下にはその残骸が残っていて、ヤギの匂いがするという。
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ガマ,ケンムン 2001年 鹿児島県 このガマとケンムンは同じもので、ガマがケンムンになるという。
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オト,ケンムン 1980年 鹿児島県 山や川で正体不明の音を聞くことがあるが、恐怖心からケンムンの仕業と決めてしまう。
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ケンムン 1984年 鹿児島県 谷間などに入るときはケンムン(妖怪)が出没することがあるので、オダキの神に「ケンムンが来た時は鉄砲を撃つよ」と声を出して言ったりする。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山に材木を採りに行き、食事をしょうとしたらケンムンが現れた。食べ物を分けなかったので、怒っていろいろと邪魔をされた。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 浜でケンムンが魚を釣っていた。魚を釣ろうと何時間もがんばっていた。それを見ていた人は怖くなり、浜道は通らずに山道を通って村に帰った。
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ケンムン 1985年 鹿児島県 力持ちと言われるケンムンをひどい目にあわせてやろうと、材木を切り出すときに、ケンムンに重い根元のほうを持たせた。さらに木を揺すぶったものだから、「人間は一筋縄では行かないね」とケンムンが言ったらしい。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 ケンムンを連れて漁に出ると大漁になる。漁が終わってもついてくる場合は「ほら蛸だ」と言いながら後手似で投げる真似をして後ろを振り返らずに帰ると良い。
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ケンムン 1999年 鹿児島県 ケンムンは子供のような格好で、夜に相撲を取りに来る。人間が勝つと仲間が現れるので、必ず負けてやるのだという。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 材木を採りに山小屋に泊まっていたところ、小屋を揺するほどのケンムンのいたずらに遭った。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 女が機を廻していたら、ケンムンが天から降りてきた。女は恐れをなして逃げた。翌日、ケンムンがまたやってきた。女はすでに逃げていた。歌を歌っていたら、女の夫帰ってきて船を浜に揚げようとしていたのでケンムンは邪魔をした。ケンムンは夫と一緒に家に戻った。妻は夫を誘い、家を捨てて遠くへ逃げた。ケンムンはその家を焼いて天に昇ったという。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 枕木に使えるほどに育った木を切りに3人の男が山に入った。その木のそばの石の上に赤い顔の男が座っていた。3人の男が交互に見に行ったが、何も話さなかった。ケンムンを見ると話してはいけないのである。
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