キバノカミサマ 1939年 岩手県 地蔵の前で寝ていると、騎馬の神様がやってきて子供の死を「水で死ぬ」と予言した。それを聞いた家の者は手を尽くすが、結局は水という字が染め抜かれた暖簾で首をつって死んでしまい、予言のとおりになった。
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(シノヨチョウ) 1977年 和歌山県 お産の時には、様々な神様が来る。ある易者の予言では、ある子は水で死ぬと言った。一人息子だったので水は飲ませず川にも近づけないようにしたが、家が氷屋か何かだったので、「氷」と書かれたのれんで首をくくって死んだという。
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コエ 1974年 鹿児島県 和尚が泊まっていると、馬から駆けてくる人の声が「男の子だったが7つの年に七夕を流しにいってカワドイ(意味不明)にあう運命だった」というのを聞く。それはその人の子供だった。子供が7つになった年の七夕の朝、きれいな衣装を着せて川にやると、子供は川に入って死んだ。
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ウジガミ,ジゾウ 1919年 旅人が鎮守の宮に泊まっていると、地蔵と鎮守の神がこれから生まれる近所の子供の性別と寿命を話し合っていた。実際にうまれた子供は話通りに、男の子で7歳で溺死した。
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ナナツノカメ 1929年 鹿児島県 7人の子供が浜で船に乗って遊んでいるうちに流されて亡くなった。母親はどこの島へ流れ着いても神になって祀られるようにと祈って死んだ。子供らが大事に持っていた7つの瓶は村に祀られており、年の吉凶を占うことで知られる。
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ショウシ 1974年 東京都 江戸内屋敷のある人が日待ちしていたところ、下女の子が泣くので止めさせるよう言ったら、下女が腹を立て子どもに死ねと罵った。すると子供は自ら湯をかぶって死んだ。
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ウジガミ 1931年 愛知県 子供が出来ない大身の家の夫婦が氏神に祈り、男の子を授かった。この夜六部が、夢で、子供は水難で死ぬと氏神が話しているのを耳にした。その子が一人歩きするようになったある日、落ちた瓦があたって死んだ。瓦には三つ巴があった。
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(シノオツゲ) 1978年 新潟県 ある男の子が、雁田神社で「5つになると死ぬ」というお告げを受けた。丈夫な子供だったが、敷居に躓いて縁に落ち、あっけなく死んでしまったという。
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ガワタロウ,カミサマ 1937年 兵庫県 神様が集まって子供の寿命を言っているのを聞いて、親はその日1日おぶっていた。河太郎が嫁の親に化けて子供を渡すように言うので、渡すとそのまま帰ってこなかった。水に入って死んでしまったのだという。
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オサン 1980年 和歌山 三十七歳の時に七人目の子を産むと親が死ぬ。
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カミサマ,ウンサダメ 1967年 新潟県 昔、富山の薬売りがお宮に泊まった。夜中になって神様が隣村に生まれた子供は3歳で水に溺れて死ぬと言う話をしているのを聞いた。薬屋は自分の子供の事だと思い用心していたが、3歳になった時に水に溺れて死んでしまった。運命は生まれた時に決まっている。
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ユキオンナ 1989年 岩手県 親父が雪女に息をかけられて死ぬのを見た息子は、雪女にそのことを口止めされた。やがて息子は美しい娘を嬶にもらったが、ある時口に出してしまったところ、嬶は雪女になり、子供を託して家を出て行った。
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キツネ 1985年 埼玉県 ある娘が急に変な行動を取り出した。親は「キツネが憑いた」と家に閉じ込め、外に出すときは「キツネを落とす」と言って井戸水を頭から何杯も掛けていた。その娘は治らずに死んでしまった。
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(シノヨチョウ) 1977年 和歌山県 ある空き家に神様がいて、そこに別の神様が来てお産があるので行かないかと言った。今日は客があるのでと断ると、1人で行った。帰ってきたのでどうだったかと問うと、「産まれた子は八つの鎌だ」と言った。その時産まれた子どもは8歳のときに鎌で死んでしまった。
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カミサマ 1977年 神奈川県 ある赤ん坊がお宮参りに来たとき、神様が「7つの年にハチにかみそり」と言ったのを近くにいた乞食が聞いた。何のことかと思ったが、この赤ん坊は7つになってお宮へ行こうというとき、ちょうど襟首をカミソリで剃ろうとしていたらハチが飛んできたので、勢いよくカミソリを振り、首を切って死んでしまったということであった。乞食はこのとき、神様の言っていたことが分かったという。
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カッパ 1913年 岩手県 昔、家の主人が川童に、もし川の流れを変えたら一人娘をやろうと約束した。翌日、川の流れが変わっていた。そこで主人は、川で洗濯をしていた召使いの女を後ろから突き落とした。すると女は、川の真ん中に立ち上がって、汝の家に男を立たせぬと叫んだ。それでこの家は男が生まれても20歳になる前に死んでしまう。
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クジラ,ユメ 1999年 佐賀県 親子連れの鯨から、弁天島にお詣りに行くので、捕獲しないでほしいと夢の中で哀願された。しかし仲間から促されて獲ってしまった。帰宅すると、玄関で銛が落ちてきて、子供に刺さり即死した。死んだ子供と共に入水して果てた。
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イソオンナ 1928年 長崎県 漁をしてはならないと言い伝えられる大晦日の晩と盆の17日の晩に、ある頑固親父は一人で漁に出た。成果をあげたので帰ろうとすると、闇の中から何者かの声がし、親父は横顔を殴りつけられた。以後、床から離れることなく死んだ。磯女の祟りだといわれる。
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タマシ 1966年 青森県 親戚の子が田舎に帰省中、豊年祭があった。宵宮の前夜、出入りの男が男の子を田楽灯篭の前で見た。呼びかけても返事がないので不思議に思ったが、家で聞くと「早く寝た」という。翌朝、男の子は魚釣りに行って、溺れ死んでしまった。前夜見たのは男の子の魂であった。
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キツネ 1952年 山梨県 信濃屋の息子が入浴に行くと家を出て、ウノ木の下で狐にだまされ、首を吊って死んだ。
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