ツトヘビ,ツトッコ,ノヅチ 1956年 槌の形、または藁苞の形をした猛毒の蛇がおり、咬まれると死ぬと恐れられていた。あるいは普通の蛇が鎌首をもたげてきたところを打つと、首が飛んでいく。それをよく殺しておかないと、あとでツトッコになって仇をするともいわれる。
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カラスヘビ 1915年 愛知県 蛇が鎌首を擡げた時は撃つとすぐに首が飛ぶという。その首を殺しておかないと、後、ツト又はツトッコと呼ばれる頭ばかりの蛇になる。形が槌に似ていることから、これをツチヘビと呼ぶ人もいる。
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ノヅチ,ツチノコ 1968年 奈良県 ノヅチまたはツチノコと呼ぶ蛇は、頭も尻もないような蛇である。上へも下へも転がって行き、これに当たると死ぬ。
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ツチノヘビ,ノヅチ,ツチノコヘビ,ゴハッスン,シャクハチヘビ,キネノコヘビ,スキノトコヘビ,コウガイヘビ 1970年 槌の蛇の特徴=太さはビール瓶位で短い、色は黒褐色で斑紋あり。眼は鋭く、耳があり、いびきをかく。臭いがひどく、コロコロ横に転がり、ドタンバタンと走る。輪になって転がり、肉声に近い奇声を発し、猛毒を有する。
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ノヅチ 1938年 岐阜県 野槌は丈の短い蛇で、槌のような形をしている。道を転がってきて通行人を襲うといわれている。
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ツチノコ 1985年 和歌山県 ツチノコは、丸い、頭だけの蛇で、ごろごろとまくれかかって来る。
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ツトヘビ,ツトッコ,ツチヘビ 1921年 愛知県 東門谷へ行く道で、ある男が藁を打つ槌ぐらいの大きさで、丈60センチほどのツト蛇を見たという。
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ヘビ,ゴハッスン 1992年 三重県 木槌のような蛇が、絶対に行ってはならないお亀さんの原に住んでいる。山を転げ落ちるように追っかけるそれに触れると死んでしまう。長さは8寸、太さは5寸ほどであるという。
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ヘビ 1989年 長野県 どんどん大きくなる蛇を打ち殺した人が三ヶ月ほどしてその場所に行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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ツチノコ 1985年 和歌山県 ツチノコは丸太のように太くて短く、体の色は表が赤黒く腹部がまっ黄色であるという。ツチノコは霧のような毒を口から吹き、この毒気に当たると、気分が悪くなるという。
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ヘビ 1989年 長野県 春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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ヘビ 1937年 愛知県 ある男がどく岩へ仕事に出かけた。すると道に大きな丸太が横倒しになっていた。跨ごうとしたら動き出した。実はそれは大きな蛇で鎌首をもたげて赤い舌を出していた。命からがら家に逃げ帰ると、そのまま寝込んでしまった。蛇に毒を吹きかけられたのだという。
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ノヅチ 1921年 奈良県 野槌という蛇は深山木窺にすんでいて、おおきいものは直径5寸長さ3尺、頭も尾も均等で柄の無い槌のようにみえる。これは蛇と雷との一体説を確かめるべき材料となる。
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ツチ 1935年 野山(共有林)に行く者がツチにあうことがあった。槌のような蛇である。
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ノヅチ,ノヅチ 1970年 岐阜県 ツチヘビはノズチ(野槌)のことで、頭も尾もない槌のような形をしたヘビである。このヘビは山の高みからコロコロと転がり落ちてきて、人を襲うといわれている。
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ヘビ 1937年 愛知県 ある人が鎌首を持ち上げている蛇の頭を鎌で切った。頭はどこかに飛んで、胴体だけがのた打ち回っていた。その人の妻が夕餉の支度をしていたら水樋の所で何かが光った。気にせずに支度をし、夕食を終えると、家中の者が腹を病みだした。禰宜に見てもらったら、蛇のたたりだった。水樋を調べると、蛇の頭が入っていたという。
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ツチノコヘビ 1970年 岡山県 山の斜面で槌の子蛇に出会った。ギュギュと声を立て、プロペラ状に回転しながら跳ね上がり、弓なりに回転して転げ落ちて来た。眼光鋭く、背面浅黒く腹は黒のまだらで長さ約60㎝で太くはなく、臭くて金蝿がついていたという。
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トウビヨー,ムスメ 1955年 岡山県 トウビョーは頸に輪型のある一尺ばかりの小蛇だが、指を指しても祟るといって子供も恐れる。子供のときの話で、雄滝というところに石グロがあって、畑の持ち主が取り除こうとするとトウビョーが中から何百も這い出して、それを見た人は熱を出して寝込んだという。
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ウワバミ 1974年 大阪府 大蛇が住むという泉州谷の輪の居守山の榎の枝を薪にしようとする者がいた。榎の枝を打っていると大蛇が出てきたので眉間に鎌を打ち込み大蛇を倒して枝を持って帰った。その様子を友達に語っていたが、病気になり、20日程後に死んだ。
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ツチノコ,ドッテンガエシ 1994年 京都府 ツチノコは頭突きを食らわせるような格好で相手に体当たりして、その瞬間に毒を吹く。山すその田圃で畦草刈をしていたら上からツチノコがまくれて来た。とっさに身をかわしたので、危うく難を逃れた。ツチノコをドッテンガエシと呼ぶ人もいる。
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