(マジナイ) 1957年 山梨県 雷除けには鳴り出したときに「桑原桑原」と言う。
類似事例 |
|
クワバラ 1974年 京都府 桑原という所に菅原道真が治めた領地があり、延長の頃に他の土地にはたびたび雷が落ちたが、この桑原には落ちなかった。それによって京中の児女子は雷が鳴る時には「桑原桑原」という。
類似事例 |
|
クワバラ 1974年 京都府 桑原という場所は、昔菅家が治めた土地である。延長年間に多くのところで雷が墜ちたが、この桑原には一度も墜ちず、雷の災害はなかったという。これによって京中の子どもや女子は、雷の鳴る時は「桑原々々」と言って呪すようになった。
類似事例 |
|
カミナリ 1921年 大阪府 桑原の井に落雷があり、井から上ろうとするときに村民が井の上にふたをしたため、雷が大変苦しみ、二度とこの地に落ちないと言うので許された。それから桑原桑原といえば雷が落ちないという。
類似事例 |
|
カミナリ,クワ 1916年 宮崎県 昔、鎌がかかっている桑の木に雷が落ちた。雷はその釜に切られて亡くなった。それから雷は桑の木を恐れて落ちなくなった。そのため雷鳴の時、桑原桑原と言うのである。
類似事例 |
|
クワバライ,カミナリ 1974年 大阪府 和泉国和泉郡に桑原井があり、住人が言うには昔雷がこの井戸に落ち、登ろうとした時に人々は井戸の上に蓋を置いて雷を責めた。苦しんだ雷はこの近くには落ちないと誓ったので助けてやった。それからここに雷が墜ちる事はなかったので、雷鳴の時は桑原桑原と唱えるという。
類似事例 |
|
クワバラ 1942年 岩手県 雷雨の時、桑原桑原と7回唱えると、その人を避けて落雷する。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1997年 長野県 雷が鳴ると、「ここは桑原だぞ」という。切っ先の鋭い桑の畑に雷が落ちて突き刺さり、逃げ帰るようにだという。
類似事例 |
|
ライ 1915年 兵庫県 ある時、寺の井戸に雷が落ちた。和尚が井戸に蓋をしたため天井に昇れなくなった。雷は陳謝し、桑原には永久に落ちないと約束して、その証拠に手形を記して許された。それ以来、雷は桑原と聞くと他所に鳴って行く。その寺では猫の手のような墨の痕がついた古い紙を大切に保存している。
類似事例 |
|
カミナリ 1966年 静岡県 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1935年 栃木県 雷が鳴っているときに裸でいると、雷にへそを取られるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1936年 栃木県 初雷が鳴ったときには節分の豆を食べれば、雷に潰されないという。
類似事例 |
|
キツネ 1990年 福島県 狐は遠くにいる人に見えて、近くにいる人には見えない。
類似事例 |
|
ゴライボーシ 1957年 和歌山県 夏は川、冬は山に住んでいる。道に立っているのを見たら頭が三角だったと言う人がいる。とてもよい声で呼ぶ。近くで聞こえると遠くに、遠くで聞こえると近くにいる。人のつばを嫌う。
類似事例 |
|
(マジナイ) 1957年 山梨県 蛇は線香を立てると逃げる。
類似事例 |
|
キツネノチョウチン 1986年 京都府 夜、遠くでいくつもの提灯の火が灯ることがある。これを、狐が提灯を灯すと言う。火はずっと遠くに見えるが、実は狐はほんの目の前にいて人の目をうまくだましているのだという。
類似事例 |
|
ライフ,ライジン,ライカン,ライサン,ライボク 1973年 雷が墜ちた土地には、雷斧・雷碪・雷環・雷鑽・雷墨などの霹靂碪と思われものが落ちている。これはみな形が違うが同じものである。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリサマ,ネコ 1933年 神奈川県 雷が鳴っているときは猫を抱いていてはいけない。猫は魔物なので、雷様が乗り移るという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1936年 栃木県 雷に裂かれた木は雷除けになるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),ヘビ 1933年 神奈川県 蛇は殺してどんなに遠くに捨てても、次の日には元の所に戻っているものだという。
類似事例 |
|
カミナリ(ゾクシン) 1976年 栃木県 雷の時は麻カヤをつる。カヤの周りを雷がまわって中に入らない。雷の時は線香を立てて「クワバラ、クワバラ」と唱える。雷の時はユカキボウを燃すと落ちない。発雷の時、年越(節分)の豆を食べる。相撲をすると雨が降る。など。
類似事例 |
|