リュウジン 1955年 山梨県 下女のお玉は長峯の池の主で竜神の化身だったという。毎朝池の水に下半身を浸して水浴していたが主家の主婦に叱責されて家を辞し、桶を地に伏して立ち去った。そこから清水が湧き出して止まることはなかったという。
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リュウジンサマ 1969年 秋田県 田代潟の竜神様のお祭りは旧暦で毎月19日。特に3月には阿仁や青森からも潟参りに来る。火の悪い人が潟参りにいけないので代参を頼んだが、その人が潟に賽銭をいくら投げ込んでも、戻ってきてしまったという。森岳の人は田代潟に馬の骨を投げ込んで竜神を怒らせ、雨乞いをする。田代潟の竜神様は森岳の人が潟の水を飲みすぎて神になったといい、森岳の人が来れば必ず雨が降るという。
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タッコヒメ,ハチロウ,ヘビ 1980年 秋田県 タッコ姫と言う美しい女がいたが、山に行ってのどが渇き、なにもかも打ち捨てて蛇になり、八郎潟の八郎と夫婦になって田沢湖に棲んだ。今でも田沢湖と八郎潟の行き来は続いている。
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タツコ,ジャタイ 1928年 秋田県 辰子という美しい少女が、その美貌を永遠に保ちたいと神に頼んだ。神のお告げ通りに深山の清水を飲むと、辰子の体は蛇体に変じ、天変地異が起きて田沢湖が出現した。辰子を探しに来た母に詫びて、辰子は田沢湖に入って主となった。
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ハチタロウリュウジン,ナンソボウ,タツコ 1928年 秋田県 十和田湖の主である南祖坊と、八郎潟の主である八太郎龍神は、二人とも田沢湖の主である辰子に恋をした。二人は勝負をして、八太郎が勝利した。
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ハチロウ,ハチロウガタノヌシ,ヘビ 1969年 秋田県 村長をしていた吉岡さんが川で馬を洗っていると、八郎潟の主の八郎が尻尾につかまって上って来て、今晩泊めてくれと言った。覗かないでくれといったが、つい覗いてしまうと、蛇の姿になって角を振り上げてグウグウ寝ていた。翌朝、「見たな」と言って出て行ったという。
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タツコ,ハチロウ,リュウ 1980年 秋田県 辰子と言う美しい女がいたが、山に行って魚を食べて咽喉が渇き、川の水を飲み干して竜になった。そのままその川に棲むことにして川を深くしたので、川が田沢湖になった。後に八郎潟の八郎と夫婦になって、八郎が八郎潟から田沢湖に越してきたので、八郎潟は浅くなった。
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ヘビ 1993年 長野県 木曽駒ケ岳の濃ヶ池には齢何百年の蛇身の主が住んでいた。一目惚れした娘に術をかけ、夜になると蛇のような姿になるようにして結婚できなくさせた。娘は池に身を投じ、今も池の底から機を織る音が聞こえるという。
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フタゴノイケノヌシ 1987年 長野県 双子池の雄池の底にあるうねった長い形の蛇道をめぐる話。昔,切原村のある家に,年頃のきれいな娘がいたが,だんだんふさぎ込むようになり,ある日急に行方不明になった。娘の知り合いから,娘がいつも双子池の主になりたいと言っていたと聞いた家族は池に行ってみた。すると池の底にはっきりと蛇の通った跡がついているのを見た。以来,この池には主が住んでいるという。池に入ると蛇に引き込まれるとか,石を投げ込んで蛇を怒らせると雨が降るとかいわれている。
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ヘビ 1933年 栃木県 狩人が道に迷って沼のほとりに泊まったとき、美人が現われて同棲するようになったが、女が蛇であることがわかったので逃げた。追い詰められて沼に飛び込んだが、蛇も入ってきた。蛇は沼の主であったと言われる。
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ハチロウ 1931年 秋田県 八郎湖の主の八郎は田潟湖の主が田子(タツコ)に会いに行く途中、必ず茶町の吉川という家に泊っていた。八郎はいつも人の知らないうちに発ったが、その際必ず小判を置いていった。八郎の寝姿は見てはいけないといわれていたが、家人はこれを覗いて大蛇の姿を見てしまった。それから八郎はこなくなり、吉川家はだんだんと廃れていった。
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ダイジャ,ウロコ 1992年 新潟県 先妻の子を殺そうとして大蛇となって池に入った女性がいた。この女は池の主となり、池の数を増やしていった。
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ヌマノヌシ 1977年 福島県 炭焼きに行った美しい娘が、毎晩沼で水浴びをしていた。沼の主が娘に惚れ、あるとき娘の足を引っ張って持って行った。主が食ってしまったという。沼には何かしら主がいるというが、沼が乾いてしまったので、主は後ろの山を越えて行ってしまったという。
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リュウ 1966年 新潟県 傷ついた娘が山を登って池に身を投じた。そして龍になって池の主となった。以来、池に悪戯をすると水面が波立ち霧が立ちこめる。
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ダイジャ 1974年 和歌山県 雇っていた下女が、毎晩、大蛇が棲む沼地の川辺にある家に出かけて行った。朝に帰ってくると衣服がぬれて砂がついている。下女はやがて身重になり、卵のようなものを産んだ。一つを割ると、蛇が出てきた。
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ヤタロウ 1959年 青森県 八太郎という山人(そま)が川で捕った岩魚を焼いて食べたところ喉が渇いてならず、川の水を飲んでいるうちに十和田の主になった。後に南僧の坊に十和田湖を追い出され、八郎潟の主になった。
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ヘビ,イケノヌシ 1997年 新潟県 産湯を誤って台所に流したので立派な家は土の中に沈んでしまい、その後池に沈んだ城主の奥方は池の主になった。暑いと言った若者にうちに来いと誘った美女がいて、若者は高熱を出した。空が大荒れになると池の主の嫁入りだという。
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ハチロウガタノヌシ 1983年 岩手県 兄弟3人で釣りに行き3匹の魚を釣った。それを末の弟が1人で食べてしまったら、無性に喉が渇いて池の水まで飲み干してしまい、山が崩れて海になった。それが八郎潟で、末の弟はその主になった。
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ダイジャ,イケノヌシ 1928年 滋賀県 お寅という彦根城下の金持ちの娘で、評判の美人がいた。池の主の大蛇が水の底に引き入れた。お寅が池といわれ、日照りの年にも水が涸れない。
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ハチロウ,タツコ 1928年 秋田県 八郎潟の主である八郎と、田沢湖の主である辰子の夫婦は、毎年田沢湖で冬籠りをする。そのため、田沢湖は氷も張らず、湖水も満たされている。八郎潟は、主である八郎が帰ると氷が一気にとける。
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