ヤノネイシ,ヤジリイシ,ヒレキジン,シングン 1973年 秋田県 出羽国では毎年神軍という事があり、この時は矢の根石が降ってくる。鳥海山の矢嶋という浜があり、この時節に松前の海上に白雲が湧き出でる。白雲は動かず、大地は震動し、暴風雨となる。数日後に晴れた時は、浜辺に様々な色や形の鏃石が落ちている。
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ヤクビョウガミ 1971年 福島県 2月8日、10日は、ヨウカ、トウカ。2月8日の朝早くに目かごを門口にかける。この日には疫病神が通るという。目かごをつるしておくとその目ににらまれて厄病神はひきかえす。そして、2月10日にははずす。8日10日は山にいくもんでないといわれている。この日山に行くと疫病神にさらわれたり足をいたくするという。
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ヤクビョウガミ 1971年 福島県 2月8日、10日は、ヨウカ、トウカ。2月8日の朝早くに目かごを門口にかける。この日には疫病神が通るという。目かごをつるしておくとその目ににらまれて厄病神はひきかえす。そして、2月10日にははずす。8日10日は山にいくもんでないといわれている。この日山に行くと疫病神にさらわれたり足をいたくするという。
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カブセシングン,ヤノネイシ 1975年 新潟県 佐渡国鹿伏明神では、毎年2月9日大雨風になり、夜に入るとより荒れて、明け方より静まり翌10日は晴天になる。土俗はその夜は神軍ありといって家から出ない。朝には社頭に不思議な矢の根数がある。形は様々で大きさは普通のものと変わらない。人民はこれを拾って守りとする。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 新潟県 佐渡国の鹿伏明神という社には、毎年2月9日に暴風雨となり、その後には矢の根が落ちている。これを神軍と呼んでいる。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 2月9日の山の神祭りには、山の神が矢を射る日だから山へ行くなという。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 出羽国の儞此郡西浜という場所では、神軍というものが起きる。これは暴風雨の後で矢の根のような石が落ちていることをいう。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 山の神の日に山へ行かないという俗信。旧2月9日は山の神の日でこの日は山の神が弓を射るから、神かくしにあうから、山へ行くなという。
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タノカミ,ヤマノカミ 1963年 福島県 2月10日は田ノ神降しといい、以前は朝早くに起きて、から臼をついた。この音を聞いて、田ノ神が天(天竺)から降りてくるといわれ、早く起きてつくことを競争した。また山ノ神が降りてくるともいわれている。
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シングン,ヤネ 1977年 高知県 土佐国の鹿伏明神では毎年2月9日に大雨・大風が起こり、夜に入るとさらにはげしくなって、明け方にはおさまる。そして翌日は必ず晴天になるという。この地ではこれを神軍と呼び、家からは出ない。また翌日の社頭にはふしぎな矢根が落ちているという。人々はこれをお守りにしている。
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アクミシングン,ヤノネイシ 1975年 山形県 出羽国庄内飽海社は、大物忌大神という。年に一度風が激しく震動し、異常な天気になる。その時雪霰に交じって矢の根が降る。これを神軍といって土人は恐れる。またこの鏃を雷斧という。奥州や能州、常州鹿島でもあるという。これは本草にある雷楔、雷斧の類だろう。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 山形県 出羽国庄内飽海にある大物忌を祀った社の境内では、一年に一度神軍ということがおきる。これは一時二時の間に暴風雨や雷があった後に、石で造ったような矢の根があちこちに落ちているという。人々はこれをお守りにするという。
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ヤマノカミサマ,テング 1985年 福島県 毎年、元旦・2月17日・10月17日は山の神が里にお出ましになる日だという。山の神は男性で天狗であるという。この日には山で仕事をしている人々が親分の家に集まって餅を搗いてお酒を飲んだ。この日は山に入って災難にあったら山の神様のおとがめがあったという。
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タノカミ 1971年 福島県 2月10日は田の神おろしで、正月松飾りをたく。このけむりに乗って下りて来るという。
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ヤマンバ 1995年 島根県 2月9日には山ン婆が飯を炊くというので、この日に山に行ったり木を切ったりしてはいけない。山ン婆のことを、山の神さま、あるいは、天狗さまの女房とも呼ぶ。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 2月と12月にある山の神祭りでは、9日は山の神の種蒔きの日、12日は山の神の正月で、山の神が木調べをする日であるという。
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タノカミ 1971年 福島県 2月10日は田の神おろしで、正月松飾りをたいて空のうすをきねで3回たたいて田の神をおろす。
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タノカミ 1971年 福島県 2月10日は田の神おろしである。10日にから臼を杵で3回たたき、正月の内飾りの松を燃やして臼のまわりをまわす。田の神おろしが遅れるとその年の仕事が遅れるという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 山の神祭りの日である2月8日にミヤマとよんでいる国有林に雲がかかっていると悪作になるという。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 宮城県・石川県・茨城県 陸奥国の鳥の海という所では、毎年大寒の時に神軍といわれる現象が起きる。これは暴風雨の後で矢根が落ちていることをいう。他にも能州や常州でも起きている。
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