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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1956年 宮城県
渓流釣りをした男が夕方山を降りてくると,急にビク(魚籠)が重くなった。ふと見ると血だらけの生首がビクに噛み付いていたので,びっくりして何もかも投げ出して逃げ帰った。翌日仲間とそこに行ってみると空っぽになったビクが転がっており,狐の毛が沢山ついていた。

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キツネ
1983年 東京都
40代の男が魚を樽に入れて運んでいたが、狐にだまされて、樽の中身をぶちまけてしまった。次の日、その場所を見に行ってみると、こぼれた魚は狐に持っていかれたのか、その山にはなかったという話だ。
類似事例

キツネ
1935年 埼玉県
夜に鮎を捕りに行ったところ、魚を入れた笊がひとりでに動き出した。地面を離れ、一尺ばかり宙に浮いていた。人々は騒いだが、1人の男が言うには、狐が笊の中の魚を食べようと頭を入れたが、抜けなくなって首を振っている。狐の姿は見えないので、笊だけが動いて見えるのだと言った。
類似事例

キツネ
1983年 千葉県
夜遅くに魚をもって帰っていると、その匂いで狐が来てその人を化かし、その魚を食べてしまう。
類似事例

ウオ,コノハ
1947年 山梨県
薄月夜に夜網で魚を採っていると面白い程採れた。石につまずいて肩から外れて拡がった網にも魚が入るほどだった。はっと正気に戻ってビクを見ると、木の葉が沢山詰まっていた。
類似事例

タヌキ
1974年 和歌山県
魚屋が魚を買って山をかきわけて帰って来たら、体は傷だらけで、手には何もなかった。これも狸にだまされたのだという。
類似事例

キツネ
1950年 山梨県
猪をよく獲る男が川で魚を捕っていた。夜になったころ、ウリボウ(猪の子)が出て来た。男は捕らえようとするが捕まらない。気が付くと魚を全部狐に盗られていた。
類似事例

キツネ
1982年 宮城県
ある男が船を出して魚を取って戻ろうとしたが、櫓をこいでも船が廻って陸につかない。なんとか家の下まで来ると、出征して死んだ兄が山から「東京に連れて行ってやる」と呼ぶので山の椿の下まで行くと、今度は「ベルトで首を吊れ」と言われた。枝にベルトを掛けても高さが足りないので、もっと山の中に入った。桑の葉が揺れるのが映画を見ているように感じた。皆が探しに行くと、狐が落ちたらしく断崖で寒い寒いといっていた。その男は3日ほど前からおかしかったという。
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キツネ
1982年 宮城県
ある人が酒を飲んで魚を買っての帰り、狐に足を掛けられて転び、魚を取られた。
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オオオトコ
1968年 埼玉県
山に大男がいて、狩人や山の動物を餌食にしたり、崖崩れを起こしたり、川の水を濁らせたりしていたが、ある狩人と首っ引きをした時、狩人が機転を利かせて木で体をささえたため負け、涙を流して山奥へ駈けていった。
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キツネ
1990年 福島県
夜、魚を持って山道を家に帰るとき、変な方へ行ってしまった。気がつくと魚と思って持っていたのは木の葉になっていた。狐に騙された。
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オトウカ
1978年 埼玉県
月明かりを頼りに釣りからの帰途につくと、道がわからなくなる。オトウカ(狐)に化かされたと思って河原に腰を下ろして一服すると、不思議に道がわかって腰を上げるが、籠に半分以上もあった魚は1匹残らずオトウカに取られてしまっていた。
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キツネニバカサレナイヒト
1943年 三重県
ある男が婚礼の帰り、夜更けに御馳走を担いで帰ってくると、狐が前になり後になりついてくる。重箱を叩き「取れるだけ取れ」とからかいながら帰ったが、狐はついに何も取らなかった。男は気の毒に思い、魚を1匹投げてやったそうだ。
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キツネ
1940年 滋賀県
狐にだまされまいと飼ってきた魚を背中の高いところにかついで家路についたが、帰って見ると魚はきれいになくなっていた。
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キツネ
1977年 和歌山県
昔、ある人が田辺まで行って魚を買って帰ってきたが、途中の峠で狐に憑かれて帰ってくることができずに尾根まで登ってしまった。村ではその人が帰ってこないので皆で探していたところ、峠から迷い歩いたところに点々と魚が落ちていたので見つけることができたという。
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キツネ
1983年 千葉県
夜遅くに魚をもって帰っていると、その匂いで狐が来てその人を化かし、家へ帰る道がわからないで同じところをぐるぐる廻っていた。
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キツネ
1974年 東京都
午八月二十七日早朝、ある男が道で寝ていた4匹の白狐を驚かし、狐は逃げていった。すると雨が降り出したのでいつも休む家へ行くと、女房の棺桶を主人が担い出すところであり、留守を頼まれた。家の中にいるとその女房の霊が出てきて、男の腕に食らいついた。近くの百姓が、その男が川の堤を上り下りしており、血だらけであるのを見た。狐に化かされていると思い、水をかけると、男は正気に戻った。そして小豆飯に油あげをそえて狐に謝りに行った。実際には雨は降っていなかったが、腕の傷は本物で、その後も痛みに難儀した。
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ヘビ
1989年 長野県
春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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キツネ
1973年 岩手県
川に魚釣りに行ったとき、魚を知らないうちに全て食べられてしまった。狐の仕業。
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ヤマイヌ
1985年 愛媛県
夜、生魚を担いで山道を通ると背後でドスンと音がして、調べると魚がなくなっている。これを山犬が憑いたという。
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キツネ
1956年 宮城県
明治の中頃,北郷の者が大河原で魚を買い,酔って帰ってきたところ,洞門附近の杉山で身の丈一丈六尺以上もあるような大男に襲われて背後から羽交締めにされた。しかし男は柔術の心得があったのでこれを投げ飛ばし,麓の茶屋まで駆け下りて事の顛末を話した。茶屋の老爺から何か生臭物を持っていなかったかと聞かれて調べると,魚を包んで首に結んでいたはずの大風呂敷が無くなっていた。背負い投げで飛ばしたのは自分の大事な包で,狐に一杯くわされたのである。
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