ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。この日雪が降り続き、困った大師は1夜の宿を貧しい婆さんに頼んで泊めてもらった。婆さんは貧しく、大師が畑に大根をとりに行き、残した雪の上の足あとを隠すために仏に祈って雪を降らせた。また、箸もない貧乏な婆さんは栗の木を折って間に合わせたという。
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ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。大師は大根が好きなためにとある家で女の人から蕪を食べさせてもらった。大変うまかったので他家の倉へ盗みに入った。その足跡を隠すために雪が降るのだという。
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ダイシ 1970年 岡山県 11月23日は大師講。昔、片足の女のところへ大師が来て1夜の宿を乞うた。女は接待をするためにハデの米を盗んで団子を作った。そのときの足跡が残り、それをかわいそうに思った大師は雪を降らせて足跡を消した。それなので今でもダイシコの晩には雪が降る。
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コウボウダイシ 1989年 長野県 11月23日はタイシッコーといい、大師様を祀っている。ある時、弘法大師が乞食の身なりで一夜の宿を乞うたが、泊める者がなかった。村外れの貧乏で足が不自由な老婆が泊めたが、家に食べるものがないので隣家の稲を盗んで粥を作った。雪の中に足跡が残ったので、大師は雪を降らせてそれを消した。以来、この日の晩は少しでも雪が降るという。
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ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。大師様が中国から小豆を盗んできたところ、それを発見され、ヌルデの大木の3ツ又に隠れ、難を避けた。そのためにヌルデの箸を使い、小豆はわらじの中や耳の穴に隠して持ち帰ったという。その折に塩たき釜の中に片足を踏み落とし、火傷をしたために片足が不自由になったため、大師の歩いた跡が分かるので、この日は雪が降ってそれを隠してしまう。
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ダイシサン 1984年 新潟県 大師さんが貧乏な人のために大根を盗んで、その足跡を隠すために、オダイシコの日は雪が降る。
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ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。汚く貧しげな大師様を泊める家もなかったが、可哀想に思って泊めた家には幸運が授かり、その後大師の姿はいつの間にか消えたといわれている。
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ダイシサン 1984年 新潟県 大師さんが宿を乞うた家が貧しく、おばあさんが隣の畑からカブラを取ってきて大師さんにすすめたのを、大師さんが哀れんで、おばあさんの足跡を隠すために雪を降らせたので、オダイシコの日は雪が降る。
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ダイシサマ 1982年 山形県 11月23日を過ぎると雪がどっさり降り、これを跡隠しの雪という。これは、大師さまが火傷で足が不自由になり、その足跡を隠すためという。
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コウボウダイシ 1951年 兵庫県 旧暦11月23日はニジュウソウの日だが「スリコギカクシ」とも言う。この日、弘法大師がやってきて貧乏な老婆に宿を求めた。老婆は稲架に掛けてある大根のホシナを盗んで食べさせたが、老婆は足が踵だけのスリコギだった。それで大師が雪を降らせ足跡を隠した。
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ダイシ 1934年 長野県 信心深い老女が、11月23日の晩、大師に差し上げる物が無くて、芋大根を他人の畑から盗んできた。老女の足がデンボ(びっこ)だったので、発覚して罰せられないように、ダイシが雪を降らせて足跡を隠した。
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コウボウダイシ 1934年 広島県 弘法大師が、雪の夜に癩病の病人の姿で宿を乞い、大根蕪の入った汁が食いたいといって、自ら雪の中野菜を盗みに出た。主人が雪に足跡がついて露見するというと、呪文を唱えて、おおいに雪を降らし足跡を隠した。
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ダイシシンコウ,コウボウダイシ,デンギダイシ,シモツキダイシ,デンギダイシノアトカクシ,スリコギダイシ 1983年 岡山県 大師信仰の要素を供えてはいるものの直ちには弘法大師に結びつかないものとしては、デンギ大師や霜月大師などと呼ばれるものに関するものがある。旧11月23日の夜には必ず雪が降り、それはデンギ大師の跡かくしと言われる。デンギとはスリコギのことである。この日には大師に宿を頼まれるが、食べ物がないからと言うと粟や大根を盗んで来いと言われ、足がデンギだからすぐ分かると言うと、ならばその足跡を隠させようということで雪を降らせたのだと伝えられている。
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ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。大師様が中国から小豆を盗んできたところ、それを発見され、ヌルデの大木の3ツ又に隠れ、難を避けた。そのためにヌルデの箸を使い、小豆はわらじの中や耳の穴に隠して持ち帰ったという。
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ダイシサマ 1982年 新潟県 11月23日は大師講の日である。大師様が中国から小豆を盗んできたところ、それを発見され、ヌルデの大木の3ツ又に隠れ、難を避けた。そのためにヌルデの箸を使い、小豆はわらじの中や耳の穴に隠して持ち帰ったという。その折に塩たき釜の中に片足を踏み落とし、火傷をしたために片足が不自由になった。
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ダイシシンコウ,コウボウダイシ,デンギダイシ,シモツキダイシ,デンギダイシノアトカクシ,スリコギダイシ 1983年 岡山県 大師信仰の要素を供えてはいるものの直ちには弘法大師に結びつかないものとしては、デンギ大師や霜月大師などと呼ばれるものに関するものがある。旧11月23日の夜には必ず雪が降り、それはデンギ大師の跡かくしと言われる。デンギとはスリコギのことで、この夜にはそういう足をした大師がやって来て宿をこうのだが、その醜い足跡を隠す為に雪が降るのだと言われている。
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タイシサマ 1934年 長野県 太子様という方が11月24日に粥が食いたかったが、煮る薪が無いので、村で盗んだ。その足跡を隠すために、雪が降ったのが元で、この日は必ず雪が降る。
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ダイシ 1984年 新潟県 大師が唐の国から種物を盗んで帰るとき、追いかけられたが、雪が降って足跡を隠したので日本に帰ることができたので、オダイシコの日は雪が降る。
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チシャダイシ 1978年 広島県 昔女が一人で暮らす家に旅僧がやってきたので、女は団子汁をご馳走しようと考えたが、雪が降っているため難儀していると僧が代わりに大根と蕪を取ってきた。女はそれで団子汁を作ったが、雪に僧の足跡がついてしまったと言うと僧は呪文を唱えて足跡を消したので、女があなたはどなたかと訪ねると、僧はかき消すように消えた。これは智者大師であった。
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ダイシ 1934年 京都府 貧しい老女が、11月23日の晩、ダイシに差し上げる物が無くて、人の田の稲を盗み、団子を作って出した。老女の足がすりこぎのようだったので、ダイシが哀れんで雪を降らせて足跡を隠した。
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