キツネ 1933年 長野県 油を買いにいった帰り、茶屋の前を通ると年増だが垢抜けした女が手招きしたので、油を女に預けて酒を飲んだ。茶屋を出て帰るとき油がなくなっていることに気づいた。狐に化かされたのであった。
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キツネ 1971年 岐阜県 頭の足りないお婆さんが、お日待ちの酒と油揚げを買いに町へ使いに行って、帰りに法明の山を通るときに狐に化かされた。美しい侍に呼ばれてご馳走を食べていたという。酒の角樽の角は折れ、油揚げは木に縛りつけてあったが、無事だった。
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キツネ 1955年 山形県 男が法事の帰り、餅を持って高登楼という所に来たら、狐が知人に化けて相撲を挑んだ。男が重箱を置いて相撲を取ろうとしたら、狐は重箱を持って逃げた。
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キツネ 1970年 滋賀県 祭りの帰り、狐に化かされて川の中を歩かされていた人がいる。近くの人に助けられたとき、路上においていた重箱の中身や魚はなくなっていた。
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キツネ 1971年 岐阜県 あるお爺さんが正月のお日待ちの酒と油揚げを買いに町へ行って酒を飲み、帰りに白い狐に化かされた。太鼓を叩いて探したら山の木の根元に座っていた。酒は無事だったが、油揚げは取られてしまっていた。
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キツネ 1971年 茨城県 ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
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キツネ 1965年 兵庫県 ある男が帰り道、狐が頭や背にアオミドをつけて美人に化け、牛馬の糞を牡丹餅に変えて、ある家に入っていくのを見た。障子の穴から覗いて見ると、重箱から牡丹餅を出して家人に勧めるので、「それは牛の糞だぞー」と叫んでも気づかない。叫び続けたが、突然背中をどやされた。気が付くと、木の股から首を出して、山のほうを覗いていた。
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キツネ 1972年 千葉県 ロウソクと油揚げを持って行商に行ったら、狐に化かされて田の畔を歩かされ、全部食べられてしまった。売ったつもりで貰ったお金も木の葉だった。
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キツネ 1982年 宮城県 田圃から稲を馬車で運ぶ帰り、狐に化かされて遠回りしてしまった人がいる。
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キツネ 1960年 三重県 爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
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キツネ 1982年 宮城県 乞食がご馳走をもらっての帰り、狐に化かされてご馳走と馬糞をすりかえられた。
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キツネ 1999年 宮崎県 丸目集落のある老人が、田野の秋祭りの帰りの夜道、乳岩様の下できれいな女に会い、丸目とは間逆の山の上まで連れて行かれてしまった。乳岩様の狐に化かされた。
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キツネ 1971年 岐阜県 あるお爺さんが春先、油揚げを買っての帰り道に狐に化かされた。法明の山道で迷わされて、墓場で一晩中墓石をなでてさせられていた。明るくなってから、一人で戻ってきた。油揚げは取られなかった。
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キツネ 1973年 岩手県 節供の準備で食べ物を買って帰った人が、女に化けた狐に化かされてあちこち歩き回らされた。急に突き放されて正気に返ったが、食べ物は取られていた。
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キツネ 1973年 岩手県 昔、若い人が木炭を馬に積んで大原の町の問屋に持って行き、鰯を買って帰る途中に狐にあった。コンチクショウ、化かされまいぞと思って狐を追いかけたが、見失って諦めた。家に帰って荷を降ろしたら、鰯はなくなっていた。狐に化かされていた。
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キツネ 1972年 千葉県 立派なダンナが仕事の帰りに狐に化かされ、馬糞を饅頭だと思わされて食べさせられた。
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キツネ 1987年 山形県 ある男が酒を飲んで入有屋集落から柳原集落へ帰る途中、奥さんが重箱に御馳走を詰めて迎えに来たが、金歯の位置が本物と違ったので狐と気づいた。煙草をふかしたら、狐は火が嫌いなので逃げていった。その場所は集落の間で化かしやすいらしく、よく狐が出るところ。
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キツネ 1999年 宮崎県 船引のある百姓が、車(大八車?)で魚を買いに行った帰り、日暮れに城内を通りかかると、見知らぬ人が後押しをしてくれた。後で見ると、魚がなくなっていた。城内の狐に化かされた。
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フルギツネ,タヌキ 1984年 長野県 急に飛び出した狐を馬が踏み、狐は一目散に帰っていった。以来林では美女がくれた重箱を家に持ち帰ると中身は馬糞であったという狐に化かされる噂が立った。そこで村人は稲荷様を祀るようになった。葬式の真似をする狸もいた。
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キツネ 1972年 千葉県 狐が女に化けて饅頭を持ってきた。翌日見ると、馬糞になっていた。
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