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番号 2400052

呼称(ヨミ) キツネ,トビサカイナリ
呼称(漢字) 狐,富坂稲荷

執筆者 井上頼数

論文名 憑物雑話六則

書名・誌名 民族と歴史
巻・号/通巻・号 8巻1号/通巻43号
発行所 日本学術普及会
発行年月日 T11年7月1日
発行年(西暦) 1922年
開始頁 208
終了頁 215

掲載箇所・開始頁 211
掲載箇所・終了頁 213

話者(引用文献)

地域(都道府県名) 東京都
地域(市・郡名)
地域(区町村名) 墨田区

要約 東京のある氏族が、小間使いを雇い、ある日使いに出したところ帰ってこなくなったので探すと、富坂稲荷の祠の前で踞っていた。狐に憑かれ顔つきも変わり、大食いになり、正気を失った。主家では小間使いを家に返したが、今度は主家の妻が狐に憑かれ、以前の小間使いのようになった。場所が悪いのかと転居したが、今度は長女が狐憑きとなった。家は没落し、次女は大変な苦労をした。二人の狐憑きは白昼提灯を下げて歩く等の奇行をするので、あらゆる加持祈祷を行ない、医者にもかけたが、一生正気に戻ることはなかった。
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