アオイヒダマ 1982年 新潟県 村のおばばの病気が重くなり、命が危なくなってきた。仲のよいつれのおばばは毎日心配していたが、ある晩小便しに起きて、戸をあけると病気のおばばの家から、青い火の玉が飛び出してお寺へ飛んでいって消えた。S朝方に病気のおばばが死んだという知らせが来た。死んだのは青い火が飛んだときだった。
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タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
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ヒノタマ,ガスダマ,タマシイノタマ 1985年 山梨県 Aさんが子どもの時分には、よく火の玉が出た。そういうことを言っていたおじいさんが亡くなるときにも、家の屋根から火の玉がお寺へ向かって飛び、うわさをしていると1日か2日で亡くなった。火の玉とかガス玉とかいう。
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シノゼンチョウ,ヒトダマ,シカタ 1930年 鹿児島県 1900年ごろ、村はずれの山近い一角から青い火の玉がフワリと浮かび上がり、長い尾を引いて大勝のほうへ飛んでいった。火の玉が現れた場所には死の床についている人がいたため、あれは某さんの奥さんの死型だという噂が流れた。その後、10日ほどで亡くなり、人霊は実家に別れをつげに言ったのだろうといわれた。その実家でも2、3人の足音が聞こえ、火の玉が見えたという。
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ヒトダマ 1992年 奈良県 近くの家から人魂が出てきた。10センチメートルぐらいの青い火の玉で、尾を引きながら4・5メートル飛んだ。半月ほど後、その家の人が死んだ。
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ヒノタマ 1964年 福島県 家のばあさまが夜に水引にいくと、目の前を青い火の玉が飛ぶのをみた。青い道を引いて通ったが、星の光のようだった。
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ヒノタマ,ガスダマ 1985年 山梨県 Aさんが子どもの時分には、よく火の玉が出た。年寄りの衆が、あれはおじいさんの魂だとかおばあさんの魂が抜けただとか言った。火の玉とかガス玉とかいう。
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レイ,ヒノタマ,ヒトダマ,ヒカリダマ 1983年 群馬県 火の玉や人魂や光玉は青い。これらが出るのを「霊が飛んだ」という。人が死んだ夜に、3人がかりで抱えるほど大きな光玉が道を転がっていくのを見た人がいる。人に会ったり人が近付くと消える。
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ヒノタマ 1946年 伯母が辺鄙な村に住んでいたころ、ある夏の宵の中のことである。庭で行水していた伯父が呼ぶので行ってみると、立木の幹のところに青い尾を引いた青い火の玉がふらりふらりと上がったり下がったりしていた。翌日、付き合いのあった家の人が亡くなったことを知った。
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オオキナヒカリ,アオイタマ 1966年 群馬県 人が死ぬ前、家の屋根から光をおびていない青い大きな玉が登り、ふわふわと飛びながらその家のお墓の所で消えてなくなった。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 話者の姉の子が死んだときのこと。人魂が出た。屋根の上を、赤い尾を引いた火の玉がパーッと飛んでいった・
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ヒノタマ,ヒダマ 1965年 沖縄県 ある家に病気で寝ている人がいて、その家のガジマルの木の上から突然大きな青い火の玉が上がり、隣家の方へ行った。人々は「あの家の人はもう助からないだろう」「いや、隣家に流れて行ったので何もない」といいあった。数日してその病人は元気になったが、今まで元気に働いていた隣家のものが突然なくなった。
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ヒノタマ 2001年 青森県 向かいの家の父親が死んだ翌日の夜、大きな火の玉が飛んできて、その家の破れたガラス窓から中へ入っていった。
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アオイタマ 1963年 岡山県 人が死ぬと、青い玉が家から出て寺へと飛ぶ。
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ヒノタマ,ガスダマ 1985年 山梨県 Aさんが子供の時分には、よく火の玉が出た。死ねば魂の玉がお寺の方へ飛んでいくということがよくあった。火の玉とかガス玉とかいう。
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ヒノタマ,マエシラセ 1964年 福島県 庭のかえでの木か何かの幹のあたりを、尾のある青い火の玉が上がり下がりしていた。翌朝、親しかった近所の人がその時刻に死んだことがわかった。
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タマセ 1992年 茨城県 青白い火の玉が長い火のろを持っているものを、人魂と言う。たませは、親しい人のところに死亡を知らせに来る。本家の娘が遊びに来ていると、本家の人が死亡する瞬間に大きな音がした。娘を送っていくと、おばあさんが死んだところだった。
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ヒノタマ 1995年 福島県 亡くなったばんちゃの実家に行って帰ってきた夜、カーテンを閉めようとすると星よりも大きなピンポン玉の半分位の青色のものが見えた。火の玉だったかはわからないが、はずんでどこかへ消え去った。
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ヒトダマ 1987年 奈良県 人魂を見たことがある。晩に買い物に行った帰り、青い火の玉が墓のほうから来て、飛んで行った。建て前をしてある家があり、その扇を立ててあるところまで来たらぱっと消えた。
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アオビ,アカイタマ 1937年 秋田県 人が死んだ家の屋根から夜になると気味悪く青火が燃えた。今から30年ほど前に、一握りの赤い玉が向こうから飛んできて、耳の傍らをシューと飛んでいったのを見た人がいる。
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