ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は人の送り迎えをする。送り犬は道に沿って道下を、迎え犬は道上をついてくる。
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ヤマノ 1988年 長野県 山には山犬が出る。
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ヤマイヌ 1987年 岐阜県 犬休み、という場所がある。そこは山犬が向かいの山から川を渡ってきて一休みして、また山へ登っていく場所。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は、1匹撃って傷つけたり殺したりすると、いくらでも出て来るという。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬がつきやすい場所というものがある。羽ヶ庄から芋堀の間で言えば、ホージ峠、中野田、ドンドンブチがそうである。
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オクリオオカミ,ヤマイヌ 1992年 山梨県 人が山中で山犬と会うと「送り狼」となって、その人の後をつけて家の入口まで送ってくれることも再々あった。お礼を言って飯や魚を与えると山へ帰っていく。送り狼は旅狼(渡り狼)の群を避けるために袖をくわえて物陰に導いてくれたりするが、その人が転ぶと野性を発揮し忽ち飛び掛ってくるから、すぐに「やれ、ひと休み」といわなければならない。
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ヤマイヌ,オオカミ 1972年 岐阜県 1920年ごろまでは、山を歩くと山犬(狼)が着いて回ったという。山犬は谷があると山を廻って水を潜って人を待ち伏せする。人は、六尺褌の先に環を作ってぶら下げていくといい。
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ヤマイヌ,ヤマイイヌ 1949年 不明 山犬は神様で、水かきがあり、雪中の足跡などを見ればよくわかる。人にかみつく犬は山犬が病気になったものでヤマイイヌ(病犬)と呼ぶ。そうすると山犬の資格を失う。病犬に噛まれると犬のような挙動をして死ぬ。
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ヤマイヌ 1995年 長野県 山犬はずっとついてきて、人が倒れるととびかかる。
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ヤマイヌ 1952年 山梨県 山犬というものは口が上まで裂け、目が金色に光る。夫が湖水で獲った魚を売った帰り、山犬の「送り犬」がついてくる。村境のイシガミドまで来ると「迎い犬」が待っている。そこで「犬神様、送ってくれてご苦労だった」とお辞儀をしたら、犬たちが皆、散っていった。
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ヤマイヌ 1991年 静岡県 山犬は、人が木に登って逃れると、犬柱を作って追ってくるという。
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ヤマノイヌ 1935年 愛知県 山の犬とは知らずに石を拾って投げつけたら、山の犬が後をつけてきた。山の犬に詫びたらいったんは姿が見えなくなったが、家に帰る戸と間口に座っていた。仕方がないので太刀の下緒を与えると、山の犬はそれをくわえて姿を消した。山犬は刀の下緒を投げると切れるともいい、山犬は剣術が好きなので、刀を抜くと集まってくるとも言う。
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ヤマイヌ 1995年 長野県 二本松の木の下には山犬がいる。夜に大深山に行くと、山犬は人を送ってついてくる。おにぎりをあげて「ご苦労さん」と言うとそれを食べて帰ってしまう。
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オクリヤマイヌ 1976年 長野県 送り山犬がついてきた。後を振り向くといけないので振り向かないで家まで来て、山犬に食べ物とお礼いって帰した。
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ヤマノカミ,ヤマイヌ,テング 1928年 愛知県 山には山の神(山犬)や天狗が住んでおり、深い山や高い山は崇められている。
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ヤマイヌ 1983年 愛媛県 夜に生魚などを担いで山道を通る時、背後でドスンと音がする。見ると魚がなくなっている。それは山犬が魚を捕ったのであり、このことを山犬が憑いたという。
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ヤマノイヌ,オクリイヌ,ムカイイヌ 1935年 愛知県 山の犬のところへお産見舞いに行った話や、送り狼、迎い犬等の話は、山の犬が人間にとって恐ろしい物でもあり、また、人間の忠実な僕あるいは友達でもあったという、人間と山の犬との関係性を如実に物語っている。
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ヤマイヌ 1964年 福島県 山犬は山の神のつかいであり、「三寸の草がくれ」といってちょっとしたものに身をかくすことができる。
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ヤマイヌ 1943年 山梨県 昔の話に、ある人が山で山犬と遭遇し、樹上に避難していると、山犬はオモリ(女行者)の死骸を運んできた。咳をすると山犬は驚いて死骸を背に負ぶって運び去った。
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ヤマイヌ 1955年 山梨県 山犬が送ると、駄賃に紙か何かをやった。山犬には水かきがあって爪が1つ余計にある。黒いのが多いがねずみ色で耳まで口の筋が通っているのもいる。山犬にあうと猟師は今日山の王様に会ったといって猟をしなかった。
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