タマセ 1981年 茨城県 日暮れ時に、北から南へタマセ(人魂)が飛んだ。青いノロを引き、風邪が吹くような音がした。近所の人もこの音で、タマセが来たことを知る。
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ヒトダマ,タマセ 1935年 千葉県 この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。タマセは丸い黄色の光球で、青い尾を十尺余りも長引かせる。家の棟や樹梢をすれすれにとぶ。若い人のタマセは飛び方が早く、老人のは遅いという。
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カネダマ 1935年 千葉県 この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。タマセは丸い黄色の光球で、青い尾を十尺余りも長引かせる。家の棟や樹梢をすれすれにとぶ。若い人のタマセは飛び方が早く、老人のは遅いという。但し、青い尾が無くて、高く飛ぶものはカネダマ(金玉)であり、カネダマが飛んでいった方向の家は、縁起が良くて金持ちになるという。
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タマセ 1986年 埼玉県 タマセが屋根の上を飛ぶと死人が出る。タマセは人魂のようなもので空を低く飛ぶ。また、人が死んだ夜は、ドーンという音がするときがある。これは一度死人の体から抜け出たタマセが帰ってきたのだろうといわれる。
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タマセ 1981年 茨城県 青白い火の玉が、近所の欅の木の辺りに落ちた。家の人は、タマセ(魂)だろうと言っていた。
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ヒトダマ 1989年 岐阜県 大正末年、夜道を歩いていて人魂を見た。テニスボールくらいの大きさで、ローソクの焔のようにぼぅーっとしたものが20センチほどの尾をなびかせてふわふわ漂っていた。温かみのある、くちなし色をしていた。翌日その家の人が亡くなった。
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ヒトダマ 1981年 茨城県 子供の頃、人魂を見た。北から南へ飛んでいく、くすんだ橙色をした火の玉を見た。大きく見えたが、その数倍の尾を引いて、10秒ほど光ってから消えた。
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ヒトダマ 1935年 千葉県 この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。タマセは誰でもそこにいた人には見ることができる。しかし28歳になるまでの間にタマセを見なかった人は、寂しい夜道にタマセが「会いませふ、会いませふ」とやってくるといい、それを嫌って嘘を付くときがある。
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ヒトダマ 1937年 大阪府 夜、大人の首程もある青味がかった火の魂が、変形しながら飛んでいるのを見た。目撃者は他にもおり、これこそが人魂だということになった。その後、筆者は二度目の人魂を他所で目撃している。
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ヒトダマ 1996年 神奈川県 若い頃に人魂を見た。夕方、流れ星みたいなものが余り高くないところをすーっと行った。
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ヒトダマ 1983年 神奈川県 人魂はゴムまりの大きなようなもので、尻尾も何もなく、後光がさしたような光があり月のような色をしてふわふわ横に走って行く。それが飛ぶと人が死ぬとよくいわれた。
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タマセ 1977年 茨城県 青白い火の玉で尾を引いて飛んでいるのが、たませ(人魂)である。人の肉体から抜けた魂で、死ぬ直前に近親者などに会いに行く。
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ヒトダマ 1983年 東京都 大正初期、曇っていて薄暗い日の3時か4時頃、透き通ったオレンジ色をした丸いものが飛んだ。光らず、尾も曳いていなかった。あまり速くなく冬の太陽の高さだった。森の近くで消えた。人魂は、見ない人は一生見ないし、見る人は二度も三度も見るという。
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ヒノタマ,ホタルガッセン 1985年 愛媛県 妹と蛍取りに出かけた時、ふと空を見上げると大きな火の玉が青白い尾を引いて上になりしたになり、争っている。人魂かと思った瞬間、背筋がゾクッとして妹を促して帰った。あとで学校で話すと、「それは蛍合戦だ、珍しいものを見たものだ」と言われた。
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ヒノタマ,ヒトダマ 1976年 愛媛県 筆者が大東亜戦争中に、以前火の玉を見た火葬場の付近で、青味を帯びた以前より大型の、尾をひいた火の玉を見た。屋根の高さぐらいの所をゆらりゆらりと風に吹かれるように飛んでいた。この火の玉を人魂ということをあとで聞いた。
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ヒトダマ 1938年 東京都 10年程前、雨上がりの静かな晩にヒトダマを見た。球形で青白く光り、輪郭は光が鈍く、三角形の短い尾を引き、ゆるゆると飛んでいた。父の話では、ある人が青山墓地で人魂を見た。唐傘で殴りつけると消えてしまい、傘には痰唾のようなものがついていたという。
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ヒトダマ 1996年 神奈川県 子供のときに人魂を見たことがある。黄色っぽい色の直径20センチほどの玉で尻尾のようなものがあった。それが通ると誰かが亡くなるということを聞いたことがある。
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ヒトダマ 1981年 福島県 子供の頃、近くの寺の裏から人魂が出て、飛ぶのを見た。青白く尾を引いている。この人魂が落ちた先は墓場であった。人魂が飛ぶと、翌日には誰かが亡くなったという知らせが必ず来る。
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ヒトダマ 1987年 奈良県 人魂を見たことがある。晩に買い物に行った帰り、青い火の玉が墓のほうから来て、飛んで行った。建て前をしてある家があり、その扇を立ててあるところまで来たらぱっと消えた。
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ヒトダマ 1983年 東京都 子供の頃の話。初冬の夕方で薄暗かった時、近くのバス停で近くのちまき屋の柿の木に、赤い月の色をした人魂がすーっと飛んで行くのを見たと言う。
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