ヤマオトコ,ヤマオンナ 2000年 福岡県 牛馬が入れないような山奥から木を伐り出す時は、山男が手伝ってくれる。握り飯を与えると手伝ってくれる。山男は肥えていて色が青黒い。山女は木の皮のようなものを筵のように編んで着ている。
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ヤマンバ 1975年 高知県 山姥が憑いた家では、仕事の手伝いをして富をもたらしてくれる。しかしこれに頼ると財産は減っていき、離れると貧乏になる。
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ヤマンバ 1975年 山形県 山に大きい足半が落ちていたので山姥のものかも知れないと思い持って帰ると、翌朝恐ろしい声で返せと呼びかける者がいる。八尺はある桟間に足半をおくと、外から熊のような手がのびて取っていった。山姥は雲のような大女であろうとの噂。
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ヤマンバ 1927年 愛知県 ネダという家には、昔、山姥が決まって石臼を挽きに来た。手伝いに来るのはなく、自ら穀物を持ってきて挽いた。
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ヤマノカミ,ヤマガミ 1973年 愛媛県 山の神は怒りやすく祟りが強い。また山姥は山の神で、豊作をもたらす神であると伝える所もある。
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ヤマンバ 1931年 岩手県 昔、山で竹を伐っていた桶屋が焚き火をしていると山姥があたりにきた。この山姥は桶屋の考えていることを逐一言い当てたが、何の気無しにあぶっていた竹がはじけて、山姥の方に火を飛ばした。山姥は人間は油断できないと言って、めったに近寄らなくなった。
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ヤマンバ 1962年 徳島県 大きなかつらの木に山姥が住んでいて、部落に火だねをもらいに来たので与えると、手のひらに載せていった。ある男が山姥を痛い目に遭わせると、かつらの枝が千本になったらまた来ると言い残して逃げていった。部落では千本にならない内に枝を切るという。
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ヤマンバ 1983年 愛媛県 正月に餅をついていると、毎年必ず山から汚い老婆が来て餅を拾うので、村人は餅つきの日を変えた。するとそれから不幸が続いたので、村人はあれは山姥に違いないと話し合った。
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ヤマンバ 1973年 岩手県 山姥は荒い気性の人が人嫌いになって山に入って生活している。口が耳まで割れ、毛も逆立ち、山中で人に遭ったりしたら逃げていく。
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ヤマイヌ 1991年 香川県 男が葉たばこの収穫の帰り、疲れた足取りで夜半の山道を歩いていると、山の神さんを祀ってある辺りから山伏がついてきて家に着くまで見送ってくれる。道に迷ったときに山伏が道案内してくれたという例も多い。
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ベンザイテン,ヘビ 1935年 昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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ヤマンバ 1985年 愛媛県 正月に餅を搗く習慣があったが、その時になると毎年必ず山から汚い老婆が来て餅を拾うので、村人は餅搗きの日を変えた。すると村不幸が続いたので、「あれは山姥に違いない」と話し合ったという。
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ヤマイヌ 1982年 群馬県 話者の曽祖父が法久へ行くと、帰りには必ず山犬が送ってくれた。道には出てこずに、道の上(下草の中)をガサガサ着いてきた。つまづくとかまれる。ちゃんと送ってくれると縁側に上がり、「ご苦労さま、帰ってもらいてぇ」と言うと帰る。送られなかったときの方がサムシイ(心細い)という。
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ヤマンタロウ 1974年 熊本県 山に猟に入ると声を出しながらついて来る。これに断ってから猟をしないと邪魔をする。機嫌が悪いと非常に荒い。山で風呂を借りに来る。炭窯に木を入れるのを手伝ってくれた。大根についた虫を取ってくれた。
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ヤマンバ,ヤマンボウ 1941年 鳥取県 ある老婆が山に小屋を立て、蛇や蛙を食べているという。白髪を藁で束ねてぼろの着物を着、春先になると茸や蕨などを持って町にくる。醤油や味噌を買っていくというが、定かではない。子供たちから非常に恐ろしがられており、何かすると「山姥が来るぞ」と言われる。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、山中で「人が足りず困った」と言いながら通ったら、以前助けてやった狐が田植えをしてくれ、その年は豊作になった。
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ヤマウバ,ヤマンバ,メシヲクワンヤマンバ,メシヲクワンヤマウバ 1984年 岐阜県 男が山奥で出会った美しい女を飯を食わせない約束で妻にする。女はよく働き次々に子どもを産んだ。ある日、障子に穴をあけてみてみると、大食いの山姥であった。正体を知られた山姥は山中へ逃げ込んだが、事故で谷底へ落ちて死んでしまった。男はいい嫁がいなくなったと嘆いた。
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ヤマンバノムスメ,ハンツモ 1983年 岐阜県 山姥の娘が草分けの家に雇われて糸を錘み子守りをしていた。山姥の娘は半錘(はんつも)しか糸が取れずそれゆえに「はんつも」と呼ばれたが、その糸を布に織り上げると8反にもなるので大事にされたという。
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ヤマンバ 1943年 山形県 ある男がある日山に行くと、竹で編んだ真新しいめっけを拾い、裏口に掛けておいた。その夜、山姥が「あしなかを返せ」と言ってやってきた。男がめっけだと思っていたものは、実は山姥のあしなかであった。
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ヤマウバ 1984年 愛知県 子ども好きの山姥がいて、よく百姓の子のお守りをしてくれた。しかし、ある日、畑仕事に連れてきた子どもが行方不明になり、数年後に白骨で発見されるという事件があったときにはその山姥の仕業だといわれた。
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