ミコガミ 1981年 岡山県 うちのミコ神さんは甘酒好きなので作るたびに供える。ミコ神は子供のデモノの神で、モノやカサが出たらミコ神の機嫌が悪いとして甘酒を作って供える。また親戚歩きの好きな神で、夜中に「この家も飽きたので歩きたい」と言うのが聞こえるとミコ神を背負って親戚回りをする。ミコ神が家に戻りたくなると子供にカサやデキモノが出来るので、酒を一升持って迎えに行く。ある家がミコ神を負うのが面倒で川へ流したら、以来その家に生まれる子にはデキモノやカサが出て、どの医者に行っても治らなかったという。
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ミコガミ 1975年 岡山県 美甘村(現・真庭市)通見では最も古い家の当主の祖父が法印で、ミコ神はその人の妻が湯原町から嫁いできた際に実家から持ってきた。ミコ神はカサの神で、機嫌を悪くしたり怒ったりするとその家の子供の口の周りにミコ神ガサと呼ぶ疱瘡を出す。カサが出ると法印に拝んでもらいミコ神がどこに行きたがっているかが明らかになり、そこに持っていくとカサは治る。
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ミコガミ 1981年 岡山県 ミコ神様は2階の誰もめったに行かない汚いところにいる。つい祀るのを忘れると、子供の頭や口の周りにミコカサを出す。ミコカサは青い色、膿色のものが口の周り頭に出るカサだ。ミコカサが出たら、「機嫌が悪くなった」と言って橋を三つ渡って、3軒ホイトをして飯を炊いてミコ神さんに供える。その前に神棚を掃除して松を立てると不思議と治った。
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ミコガミ 1975年 岡山県 ミコ神は株内を渡り歩く神で、子供の口のまわりに青いできものが出来た時、「ミコ神さんがきた」という。以前にミコ神ガサの出た株内の家に行き、赤塗りの椀をもらってきて赤飯を入れ床の間に置いておき、残りをカサのできた本人が食べると治る。赤飯は隣近所から貰い受けた米と小豆を使わねばならず、それを3軒ボイトウ、7件ボイトウという。
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ミコガミサン 1978年 岡山県 ミコ神のことをニコガミサンという。アダノマの隅に祀り、他の神さんとは分けてある。棚に御幣だけを祀る。ニコガミサンの機嫌が悪いと子供にカサが出る。カサが出たらサンゲンボイトゥということをする。これは近所の家3軒ほどを廻り、小豆や米をもらうことである。これをご飯に炊いてニコガミサンに供えればカサが治るという。
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ミコガミ,カサ 1975年 岡山県 ミコガミカサができると、法印に拝んでもらいこの神を送ったり迎えたりする。また他の方法として3軒ボエト、7軒ボエトといって、カサの出た本人か母親が3軒または7軒乞食をして歩くと言うものがある。その材料で赤飯を炊いてミコ神に供えるとカサが治ると言う。
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ワカミヤサン 1978年 鳥取県 ミコ神さんをワカミヤサンという。家の裏手の竹薮の中の小祠に祀る。首から上にカサが出たり、モノが青く汁が出るなどしてなかなか治らないときは「ワカミヤサンの機嫌が悪い」という。そう言うときには7軒ホイトをする。7軒の家から米や小豆をもらい小豆飯を炊いてワカミヤサンに供えればカサが治る。近所の人もワカミヤサンに詣る。
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ミコガミ,カサノカミ 1975年 岡山県 美甘村(現・真庭市)湯谷のある家の妻は隣の延風より嫁いできている。実家では納戸に棚をしてミコ神をカサの神様として祀っている。実家の近所の子供にカサが出て、ミコ神が祀られていない場合、拝みに来る。ミコ神は古い家にあり、デキモノが出来るとミコ神が出たという。きつい神だという。屋内ではなく屋外に祀るミコ神もあったという。
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ミコガミ 1975年 岡山県 祟って困るミコ神を川へ流したり、神社の境内に置いたり、神官の家へ預けたりしたと言う話がある。湯原町の家ではずっと子供にカサが出て困ったことがあり、神官藤原氏のところへミコ神を預けていたと言う。預けた後は祟りがなくなったという。
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ミコガミ 1983年 岡山県 真庭郡川上村上徳山の白髪のある家では、もともとミコ神は祀っていなかったのだが、主人の母についてきたものと、主人の妻が実家から持ってきたものとの二体を今では祀っている。この神は、よく祀らないと機嫌が悪くなって人にデモノを出したりする。そういうときは、親類の間をあちこち行き来し動かせばデモノが治るのだという。
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ミコガミ,ミコガミガサ 1983年 岡山県 真庭郡湯原町社の本谷の神職家では、ミコ神は他の神とは別に小さい祠を設けて祀る。この神を信仰すると、口の周りに出来るミコガミガサという腫物が治るのだという。
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ミコガミ,ミコガミガサ 1983年 岡山県 真庭郡新庄村滝の尻では、ミコ神はアダノマに他の神とは別に祀る。この神の機嫌が悪いと子供にカサができてしまうのだが、そういうときは近所を三軒ほど回って米や豆をもらい、それを炊いて食べると治るのだという。
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ミコガミ,ミコガミガサ 1983年 岡山県 ミコ神は女の筋を伝うと言われている。嫁に行った先で出来た子にミコガミガサが出ると、ミコ神がついてきた証拠なのだといわれる。
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ミコガミサン,カサ 1975年 岡山県 ミコガミさんがカサを出す理由は、祀り方が悪いのでミコガミさんが怒っているからとか、親戚の家を廻りたくなったからだという。
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ミコガミ 1981年 岡山県 7軒か8件の株内で祀る子供の「もの」の神様。御神体は幣1本で女という。子供にモノが出たら「ミコ神様が淋しくなった」といって株内をホイトして、赤飯を炊いてミコ神さんを祀ると不思議にデモノが治った。子供の神様なので必ず納戸に祀る。
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ニコガミサン 1978年 岡山県 美甘家2軒と谷口家は、古い時代の本文家で、同じカブウチに属している。3軒とも昔はそれぞれの家でミコ神さんを祀っていたが、子供の口のへりにミコ神ガサがしばしば出て困るので、神官の藤田家へ神を預けてしまった。それ以来カサが出ることはなかった。毎年一緒にミコ神さんの祭りに参加していたという。旧12月13が祭りの日だったという。
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ミコガミ 1978年 岡山県 ミコ神さんは納戸にいる神様で、奥に棚をしてお宮を祀り、中に幣を入れてある。女の安産、月忌を守る。甘酒を供える。月の13日が縁日で、正月には他の神様と同じように飾りつけをする。祀り方が悪いと、機嫌を悪くして出ものを出す。出ものが出たときには他の家に移りたがっているといい、法印さんに拝んでもらって幣だけを移す。祭りをきちんとしていれば家にいてもらえる。
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ミコガミ 1978年 岡山県 ミコ神さんはおできの神様であり、納戸に祀る。娘が嫁に行くときはついて行く。殊に長女によくついて行く。中島家には昔はミコ神さんはいなかったが、中和村吉田常藤の渡辺という神主の家から移ってきた。シンルイなので移ってきたという。祀って欲しいしるしとして物を出し、祀ると治る。甘酒が大好きであり、旧12月13日が縁日である。この日には甘酒を飲む。
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コモチノホウソウガミ 1957年 東京都 昔、元八王子から嫁に来た人が本疱瘡にかかった。そのとき、子持ちの疱瘡神がいつでも枕もとにかしこまっていたという。
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ミコガミサマ,ミコガミガサ 1960年 ミコガミサマを祀る家の子供にはミコガミガサという黄色いう吹き出物が出る。7、8歳の子供にしか出ないが、ひどいときには顔も頭も鉢をかぶったように出るという。この神を祭らない家には絶対に出ないと昔から言っているらしい。
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