オカッパサマ 1956年 宮城県 6月15日はお天王さまの祭りで、お河童さまにあげるといって川に胡瓜を2、3本流す。胡瓜をこの日まで食べない。
類似事例 |
|
ガタロ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 6月7日には、祇園様に胡瓜や茄子の初成りを供えて川へ流す。供養になるので、子供が不意に死ぬことがなくなるという。この日に川へ泳ぎに行くと、ガタロに尻を吸われるという。
類似事例 |
|
カッパ,エンコ 1976年 山口県 エンコは肛門から手を入れて人の腸を食べる。川の中央で光る物があるので近づいた男の子が、エンコに腸を食われた。エンコは皿の水がなくなると動けないので、人を水の方へ誘う。
類似事例 |
|
エンコ,カッパ 1973年 香川県 エンコはカッパのことである。土用の日から数えて九日目に半島先の三崎さんで夏祭りがある。この時、小麦の団子を食べて行かなかったら、エンコに尻を抜かれるという。
類似事例 |
|
エンコ,(ゾクシン) 1968年 愛媛県 七夕の7月7日には海へ入るとエンコが出るといい、海で泳ぐことを禁じていた。しかし、二神では泳ぐことをすすめていたという。
類似事例 |
|
カワコ 1973年 兵庫県 いつもは川スソという神が川コの上に乗っているので、川コは悪さをしない。けれども6月30日の川スソ祭りの日は、神が川コを離している。そのため、この日に川に入ると川コが人間の肛門に手を入れて臓物を引き出してしまう。
類似事例 |
|
エンコ,(ゾクシン) 1974年 愛媛県 七夕の日に牛や馬を海へ連れて行き、泳がせて洗いダニを落とす。そのダニを拾いにエンコ(河童)が来るため、それに尻を抜かれるのでその日は泳いではいけないという。
類似事例 |
|
カッパ 1922年 福岡県 河童の嫌いなものに胡瓜がある。水泳する時に胡瓜のヘタを切り落としたもので両足の踵をさすり、その香りをつけておけば、河童に取られないという。溺死者を引き上げて肛門が開いていればすでに腸を引き抜かれたもので助からないとする。柳川付近の話。
類似事例 |
|
カッパガミサン 1956年 宮城県 6月15日の河童祭の日には、八雲神社・磯良神社・牛頭天王神社などで水祭を行う。神前や川・堀に住む河童に胡瓜を供えた後でなければ胡瓜を食べないという。子供らは河童神社から守札を請けてから水浴びする慣習であった。磯良神社の河童膏薬は手足の捻挫に効果があるという。
類似事例 |
|
エンコ 1983年 愛媛県 七月七日は牛を泳がせてダニを落す。そのダニを拾いにエンコが来るので、泳いではならない。泳ぐと尻を抜かれる。
類似事例 |
|
カッパ 1934年 宮城県 7月7日に、胡瓜を食べて水浴びすると、河童に腹部を刳り貫かれる。ことに、北上川沿岸で恐れられている。
類似事例 |
|
カンコロボシ 1982年 三重県 旧暦6月14日は天王祭である。このお祭まで川に泳ぎに行ってはいけない。それはカンコロボシに肝を抜かれるからだという。
類似事例 |
|
エンコ,イセノカミサマ 1978年 広島県 6月1日の伊勢講の日は海のエンコを伊勢の神様が動かないように一つところに集めているので海で泳いでもエンコにとられる心配がない。
類似事例 |
|
カッパ 1990年 福島県 河童に尻を抜かれて死んだ子供がいた。胡瓜を食べて川で泳いではいけないというが、腹の冷えるのを予防するため。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1939年 千葉県 愛宕様の祭礼は1月24日である。毎月24日は、愛宕様が嫌いだといって、酒類・酢類を全く使わず、甘酒も飲まないという。
類似事例 |
|
エンコ,カッパ 1938年 山口県 エンコ(河童)は茄子が好きだといわれている。茄子を床仕立てにして、植えかえないで実をつけさせたものを食べると人間の肝が茄子色になるので、エンコはその人間を海へ引き込む。エンコの腕はカンヌキになっており、片方を引っ張ると両方抜けてしまうといわれている。
類似事例 |
|
ガタロ 1972年 祇園さん(天王さん)の祭りの期間、川で泳ぐとガタロに脚をひっぱられるとか、尻子玉をぬかれるとかいって水に入ることを禁ずる。祇園さんの神紋はガタロの好物胡瓜を輪切りにした形だといって、祭りが住むまでそれを食べないところもある。
類似事例 |
|
(ゾクシン),エンコ 1935年 山口県 7月1日の牛の節句には牛に潮を浴びさせる。エンコが牛のダニを食べに集まっているので、この日水浴をするとエンコに引かれるという。
類似事例 |
|
カンコロボシ 1982年 三重県 5月28日は、浅間さんをまつる。その祭が済むまでは川で泳いだらいけないというが、その日は、年に1回、竜宮の乙姫様にこどものキモを供えなければならず、乙姫様の使いのカンコロボシが子供の尻からキモをとるといい、とられて川が血で染まったことがあるという。祭が終わると泳いでもかまわない。
類似事例 |
|
カッパ 1935年 新潟県 河童は胡瓜が大好きなので胡瓜を供えてその臭いが取れるまでは水泳をしてはいけない。南瓜の花が嫌いなので、それを腰につけて泳ぐと河童に取られない。仏に備えた飯などを持っていっても河童の害から免れる。
類似事例 |
|