エンコ,(ゾクシン) 1974年 愛媛県 七夕の日に牛や馬を海へ連れて行き、泳がせて洗いダニを落とす。そのダニを拾いにエンコ(河童)が来るため、それに尻を抜かれるのでその日は泳いではいけないという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),エンコ 1935年 山口県 7月1日の牛の節句には牛に潮を浴びさせる。エンコが牛のダニを食べに集まっているので、この日水浴をするとエンコに引かれるという。
類似事例 |
|
タナバタ,エンコ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 七夕はお盆の前7日である。この日は家の周り・墓などを掃除して、正午から牛を洗うために海へ行く。この日は、エンコが牛から洗い落とされた物を取りに来るので、泳いではいけないといわれ、子供の水泳が止められている。
類似事例 |
|
エンコ 1967年 愛媛県 七夕以降に泳ぐと、エンコに足を引かれる。
類似事例 |
|
エンコ,(ゾクシン) 1968年 愛媛県 七夕の7月7日には海へ入るとエンコが出るといい、海で泳ぐことを禁じていた。しかし、二神では泳ぐことをすすめていたという。
類似事例 |
|
エンコ 1983年 愛媛県 七夕以降に泳ぐとエンコに足を引っ張られる。釣り舟に子供を乗せて寝かせているとエンコにさらわれる。
類似事例 |
|
エンコ 1985年 愛媛県 七夕以降に泳ぐとエンコが出て足を引っぱる。釣り船に子供を乗せて寝かせておくとエンコにさらわれる。海が五色の波できれいに見えるとエンコの仕業だという。遅くまで海に一人でいるとエンコに引かれる。
類似事例 |
|
カッパ 1978年 広島県 7月7日に川へ入れば年中河童の災いがないといわれ、川に牛馬を入れ、海辺では牛に潮をかけるところもある。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 愛媛県 エンコが足を引張るので、お祇園様の日(8/1,2)には川や田に入ってはいけない。
類似事例 |
|
〔ウミボウズ〕,エンコ,(カッパ) 1973年 香川県 七夕には、海坊主が出ないので、皆潮浴びに出るという。海坊主が出ないのは、人間がお客に呼んだからだという。エンコに竹のゴクチを、人間はタケノコを食べ、人間が食べ終わってもエンコは食べ終わっておらず、エンコは人間が偉いと思ったという。またエンコが相撲を取ろうと言ったら、人間は手につばを吐いた。つばを吐くのを止めろと言っても止めないからエンコは恐ろしくなって相撲を取るのを止めたという。
類似事例 |
|
カッパ,メドチ 1929年 青森県 七月盆の日には一日に七回食べて七回泳ぐと、メドチに捕えられないという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),エンコ,カッパ 1935年 山口県 6月17日の宮島様の晩は、エンコ(カッパ)は宮島様に参っているので泳いでも引かれないという。またこの晩に泳ぐと夏病をしないという。
類似事例 |
|
エンコ,カッパ 1973年 香川県 エンコはカッパのことである。土用の日から数えて九日目に半島先の三崎さんで夏祭りがある。この時、小麦の団子を食べて行かなかったら、エンコに尻を抜かれるという。
類似事例 |
|
ガタロ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 6月7日には、祇園様に胡瓜や茄子の初成りを供えて川へ流す。供養になるので、子供が不意に死ぬことがなくなるという。この日に川へ泳ぎに行くと、ガタロに尻を吸われるという。
類似事例 |
|
ノシ,(カッパ) 1972年 岐阜県 7月15日の祇園や八朔に水浴びをすると、ノシが引いていって、腹の肝を取って食うといわれている。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1982年 新潟県 7月(旧6月)朔日はムケノ朔日といい、この日は人間や蛇が皮を脱ぐといわれ、半日から1日仕事を休む、など。
類似事例 |
|
エンコ,イセノカミサマ 1978年 広島県 6月1日の伊勢講の日は海のエンコを伊勢の神様が動かないように一つところに集めているので海で泳いでもエンコにとられる心配がない。
類似事例 |
|
エンコ,カッパ 1933年 島根県 7月15日の愛宕神社の例祭日をレンゲという。レンゲに泳ぎに行くとエンコにとられる。行くのならば胡瓜を食べてはならない。エンコは胡瓜を好むからである。エンコは肛門から手を入れて腸を食べるので、水死した人間は肛門が緩んでいる。
類似事例 |
|
カッパ 1931年 徳島県 7月14日は仏の盆である。この日は川に入ってはいけない日で、泳ぐと河童に引っ張り込まれるといわれている。
類似事例 |
|
エンコウ 1975年 山口県 エンコウは、50㎝くらいのカワウソ、イタチのようなもので、夏に子どもと相撲をとったり、泳いでいると尻を抜いたりする。
類似事例 |
|