キツネ 1987年 岐阜県 狐に化かされると、うどんだといってミミズを食わされたり、風呂だと思わされて野つぼにはめられたりする。
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キツネ,タヌキ 1995年 愛知県 狐は油揚げが好きで、犬山で油揚げを買って帰ると、取られた。狸は化かさない。
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キツネ 1987年 奈良県 昔、油揚げや魚を夜に買い物に行って、家に帰ったら狐に取られてなかったという話をよく聞いた。
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キツネ 1966年 宮崎県 山仕事や川へ遊びに行く時、弁当のおかずに油揚げや油物を持って行くと狐に化かされるといってそれを嫌った。
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キツネ 1938年 長野県 狐に化かされたときは犬か馬かどちらでも背に書いてくればよいといわれている。狸の場合はだめである。
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(ゾクシン) 1971年 茨城県 狐は油揚げを持っているとつき易く、煙草を吸うと離れるというので、遠出するときには常に煙草を持つようにした。
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タヌキ 1979年 徳島県 昔、ちょんころ狸がきれいな着物が欲しくて、それを買った女性に取り憑いた。お遍路さんが通りかかり、祈祷してなおしてもらおうと、御祈祷の紙でその人の手を焼き、三日間あぶり続けたが火傷すらしなかった。どうすればいいのかと問うと「小豆ご飯が食べたい」と言った。判ったと答えると、その人は窓から飛び出して狸憑きから逃れられた。後で藪に小豆ご飯を持っていったという。
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キツネ 1971年 茨城県 ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
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キツネ 1984年 山梨県 狐に化かされて、馬糞をぼた餅だといって食べさせられたりした。
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タヌキ 1962年 大阪府 子供の頃住んでいた家は小高い丘で木が茂っていた。また狐によく鶏をとられた。姉は箏を習っていて、座敷で練習した後は袋に入れてしまっておいた。ある晩、座敷から箏の音が聞こえ始め朝まで続いた。その日に限り袋に入れるのを忘れていた。狸の仕業だろう。
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タヌキ 1952年 京都府 狸にひき寄せられ、出て行き、帰ったときはもう狸につかれていた。狸のついている間は、お地蔵さんのお数珠にふれられると痛がって泣き叫んだが、おちてしまうとなんともなかった。
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キツネ(ゾクシン) 1949年 兵庫県 着物のしつけ糸を取っていないと、狐にだまされる。白いれんげを持っていたら狐にだまされない。夜、油揚げを煮ると狐にだまされる。
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(ゾクシン) 1987年 岐阜県 狐や狸は、冬ならば肉も食べたが、おもに皮を売ることを目的に捕る。狐の毛皮は高く売れて、胃は薬になるが、昔は狐を捕るとバチがあたるといわれていたので捕る猟師はめったにいなかった。
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イヅナツカヒ,ミコ,キツネ 1937年 新潟県 巫女の所に占いをしてもらいに行ったが、狐をつけられて帰ってきた。度々このような事が起きるので、村の若者が巫女を問いただすと、反省したようで、狐を呼び出して村を出ていった。その時狐を包んだはずの風呂敷に、狐の形は無かった。
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タヌキ,キツネ 1936年 福井県 狸や狐につかれたり、だまされたりするのは、すべて女である。狸のついた女は布団をかぶってナマコのキンコを3杯も食べる。ボタモチやアブラアゲを食べたいと言い、それを与えると、山へ逃げて、ベタとこけ直るという。
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シロキジ 1961年 岩手県 昔、狐には絶対化かされないという男がいた。ある日、シロキジ(白狐)の後をつけるとお堂の賽銭の穴に入っていったので一生懸命覗いていたが何も見えなかった。気づくと、賽銭の穴と思っていたのは、馬の尻の穴であった。
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キツネ 1980年 狐が女に化けてきたのを知りながら、知らぬ顔で物を食わせたり会話をして、明日も来るように帰したら、次の夜もやってきた。毎夜も同じ事を行うと、後の方では身体は女だが、顔は狐のままだった。その後は手足も化けていなかった。それから後は所々化けていた。馴れると化けるのを忘れるのだろう。
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キツネ 1938年 長野県 狐が体の中に入ったとき、口の所へ油揚げを持っていくと、狐が舌を出してそれを舐める。また、狐が寝ているとき、石を投げて起こすと狐に憑かれる。
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テング,コリ 1972年 石川県 産まれてきた子供に女の腰巻を被せる。男児には首まで、女児には頭の上まで被せると、天狗や狐狸に化かされないという。また、葬式に供えられた団子を食べると、天狗に化かされないという。
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タヌキ 1957年 和歌山県 女房が狸に憑かれた。大古(おおぶる)の宮前の土管のとこに行くと、狸に餅をもってこいとか魚を持ってこいだとか言われた。一緒に行ったがその声は女房にしか聞こえなかった。憑かれているときは非常に力があった。
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