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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テング
1919年 東京都
14・5歳のでっちが銭湯へ行くといって出た矢先、旅姿をしたそのでっちが「今実家から帰った」といって戻ってきた。本人は忙しく客に給仕してきたと語り、野老を土産にもってかえったと言う。その家では、このでっちが帰っていたことを知らず、なにものかが化けて代わりをつとめていたことにこのとき初めて気づいた。

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テング
1975年 東京都
正徳のころ、江戸神田鍋町のある商家の使用人が正月十五日の暮れ時分に銭湯へ行とでかけた。すぐ後に裏口に誰かいるので見ると旅姿をしたその使用人だった。話を聞けば去年十二月十三日の晩から旅に出ていたという。何かが使用人に化けて家にいたのだろう。
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テングカクシ
1951年 埼玉県
若者がある日突然姿を消し、天狗隠しだと部落総出で捜したが判らず、半月後にぼろぼろの着物で気が抜けたようになって帰ってきた。夜は天狗と山中を歩き、昼は天狗と寝て、食事は天狗が持ってきたという。
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フルダヌキ
1933年 大阪府
老婆が菓子を食べて休んでいると、爛々たる目玉を持ち、青黒い顔をした坊主が現れた。驚いた老婆が家人を引き連れ戻った時にはすでに姿はなく、菓子類はすべて食べられていた。きっと、近所の古狸の仕業に違いないという結論に達した。
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テン,ムスメ
1941年 新潟県
老婆が留守番しているところに娘に化けて機械道具をよく運びにいっていた。遊びに来たと言い、一緒に機織をした。野良仕事が終わるころには、道具をまとめて帰って行った。それが貂であった。
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ワラシ
1974年 岩手県
大原のある家には、ザンギリ頭の赤ら顔、5,6歳の童子がすねにはばきをつけ、赤いチャンチャンコを着て枕返しに来た。
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キツネ
1979年 長野県
小さい頃に狐に化かされたという話を聞いた。ある人がニシンを買って帰っていると、大きなジャンボンをやっているので見て、それから帰ろうとすると狐にだまされ家に行かずに山の方へ行ってしまった。背負っていたニシンは全部食べられ、着物もぼろぼろになって発見された。夜中中歩き明け方になると正気になったという。
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キツネ
1998年 奈良県
朝早く、年寄りが神社にお参りに行ったら、近所の娘がいた。日本髪を結い、絣の着物を着て、お歯黒をつけてお参りをして、ケタケタと笑っていた。実はその娘は本人ではなく、狐が化けていたのだった。
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オトコ,タヌキ
1978年 和歌山県
山小屋で休んでいると男がやってきた。一晩泊めてくれというので泊めてやると、その男は自分が狸だといって化けてみせてくれた。
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タヌキ
1992年 奈良県
朝の薄暗い時に納屋に柴を取りに行ったら、隣の娘さんが黄八丈の着物を着て駒下駄を履き歩いていた。娘さんは下を向きながら歩き、角を曲がった。しばらくしたら、狸が走って出てきた。夜が明けてから娘さんに尋ねたが、その時間には出歩いていなかった。狸が娘さんに化けたのだろうと言っていた。
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ネコバケ
1937年 奈良県
道に迷った旅人が泊めてもらった山奥の家は、実は古猫の棲み家で、家の主として紹介された老婆は古猫の化けた姿であった。食べられる寸前であったが、旅人が昔飼っていた猫によって窮地を救われ、無事逃げ帰った。
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ヘビ
1981年 埼玉県
5月の忙しい時、オキヌという若い娘がお蚕の助っ人に来てくれたが、何時の間にか、またいなくなった。娘が寝ていた布団には蛇の抜け殻が残っており、蛇の化身と分かった。
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ネコ
1962年 島根県
昭和十年ごろ、お爺さんが祭りに行った土産を沢山もらって帰る途中、行きがけに誘ったが病気を理由に断った老人に出会った。その後親戚の家に寄ったが、土産はなくなっていて、時間もずいぶん経過していた。猫に化かされたのだという。
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タヌキ
1938年 福島県
片目の大きな狸が捕らえられた。その附近では化かされる者が多かったが、それ以来なくなったので、多分その狸の仕業であったのだろうということになった。たとえば、上州からの旅人が、橋で片目の老人に「家に泊まっていけ」と話しかけられたが、村に片目の老人はいない。片目の狸が化けたのだろう。
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タヌキ
1970年 岐阜県
ぼっかさんが歩いていると、日が暮れない頃に真っ暗になった。明りがあるところを見つけたので「泊めてくれ」というと、今爺さんが死んだばかりなので、寺へ言ってくるから死人の番をしてくれと頼まれる。すると死んだ人がぼっかさんの方へいざってくるので入り口まで逃げた。すると目がさめて、まだ昼間であった。狸に化かされたのだと言う。
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カッパ
1913年 岩手県
4歳になる子供がいた。ある易者が、この子は川の物に取られると言った。それから家の者は子を家の外に出さないようにしていたが、ある時伯母がその子を外に連れ出し、川に入ったまま見えなくなった。川童が伯母に化けて来たのだという。
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キツネ
1972年 千葉県
山の中の畑から帰るとき、狐に化かされて肥え桶を風呂と思わされて浸かっていた。翌朝、狐の仕業と気付いた。
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タヌキ,ツキモノスジ
1954年 奈良県
明治14、5年ごろ、村の大由という家のおたつという子供が、私の家の子守りとして来ていた際に、狸が乗り移ったと言って村で大騒ぎになったが、けろりと治った。
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オニババトムスメ
1956年 宮城県
十里四方もある野原で迷ってしまった旅人が、一本杉の下にあるあばら家を見つけた。そこで泊めてもらおうと頼むと15,6の可愛い娘が出てきて、快く入れてくれた。しばらくすると婆様が帰ってきて旅人にご馳走してまた出て行った。娘は寝ている旅人を起こして「ここは鬼婆の家で、今外にナタをとぎにいったのだ。早く逃げなさい。」と告げた。旅人は言うとおりにしたが、出ていくとき見ると、縁の下は人骨でいっぱいだった。ナタをといで帰ってきた老婆が旅人が寝ているところに来て一気に頸を切った。男にしては骨が柔らかいと、布団を取ってみると、それは旅人ではなく娘だった。さすがの鬼婆も哀れで涙を流した。その後鬼婆は人を殺して金を取ることをやめて尼になり、娘のボダイ(菩提)をとむらったという。
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カブソ
1994年 富山県
かぶそ(かわうそ)は、人をからかう。年寄りが通ると子供に化ける。男が休んでいると、女が声をかけてきた。その姿には下半身がなかったのでかぶそに化かされたと知った。
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キツネ
1984年 大阪府
お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
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