キツネ 1939年 青森県 主人に化けた狐が夕方帰ってくるが、不審に思った妻女が正体を見破り、大声で叱りつけたので、狐はびっくりして逃げていった。
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キツネ 1998年 奈良県 産婆が前日にお産があった家を訪ねると、その家の人が、別れた後にまたお産に行く産婆を見たと言った。声をかけたら消えたという。もちろん産婆はお産には行っていない。狐が産婆に化けていたのだった。
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キツネ 1939年 青森県 北海道から帰ってくる夫を待っていると、向こうからやってきたが、様子がおかしいので狐であると気付いた。逃げたが追いかけてきて、森の中から豆を降らせたりした。
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キツネ 1972年 奈良県 子供が行方不明になる。おばあさんが「あんまり見つからんようやったら、犬を連れてくる」という。途端に子供が泣きながら出てきた。狐にだまされたらしい。
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キツネツキ,キツネ 1997年 大阪府 狐が憑いた娘がいて、そこに老婆が現れ呪文を唱えると狐は払われた。また夜に狐に騙されて道に迷ってしまい、いつまでたっても帰路が見つからなかった。やっと見つけると、足は泥だらけであった。
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キツネ 1998年 奈良県 夜中、お産があり、夫が産婆を迎えに行った。連れてこられた産婆はちゃんとお産の処置をした。夫は産婆を送っていった。別れた後、夫が戻ろうと歩いていたら、産婆が向こうから歩いてきたので驚いた。先ほど送っていった産婆は狐が化けていたのだった。
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キツネ 1979年 岐阜県 近所の嫁がすねて出て行き、仲人が迎えに行ったら、狐がその嫁に化けて先頭を歩いて帰ってきた。
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キツネ 1998年 茨城県 嫁が子供を背負って実家に逃げ帰ろうとしていた。人家がないところに来たら、笛太鼓の音がした。祭をしているのかともい立ち止まったら、すると背中の子供が泣き出したので、狐が化かしているのだと気づいた。
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キツネ 1933年 『日本霊異記』によると、一匹の狐がまんまとある男の妻になりすましていたが、犬に吠えられて正体をあらわし、逃げ出したという。
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キツネ 1982年 東京都 子供が3人いる男の奥さんが亡くなった。どこからともなく女の人が現れ、奥さんのように働いてくれた。子供が大きくなったらシッポを出して、「私は実は狐でした」と言って去っていった。助けられた恩返しだと言う。
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キツネ 1938年 長野県 狐をたすけた男が、女に化けた狐と結婚して子供を作った。女は子どもに狐の姿を見られ、子供を遠ざけようとするが、子供は聞き入れなかった。
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キツネ 1957年 神奈川県 ある女が狐にだまされて一晩よろよろ歩き回り帰ってきた。足は血だらけでぼんやりしていた。このようなことは産後の女に多い。
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キツネ 1951年 長野県 田植えが遅れて困り、妻がその事を夫に話すと、そんな事はなんでもないとの答えだった。翌朝見ると、乱雑ながらすっかり田植えが終わっており、畦に狐の足跡がたくさんついていた。
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キツネ 1990年 福島県 魚を持って家に帰るとき、狐が人の姿に化けて話し掛けてくる。途中で別れて帰ってみると、魚がなくなっている。
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キツネ 1930年 長野県 夜中に人の呼ぶ声がするので表へ出て返事をすると、気持ちが悪くなり家へ入るなり寝てしまった。次の朝、上の家のお祖父がいなくなったというので探すと、下の家のところで寝ていた。狐にだまされたらしい。お祖父の足跡とともに狐の足跡がついていた。
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キツネ 1993年 岩手県 牧場に放していた馬がいないので探して歩いたが、戻ってみると元の場所にいた。狐に騙された。
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キツネ 1936年 新潟県 穴に住んでいた狐が居なくなった。ある日婆さんが寺の嫁さんに会って砂糖をもらった。しかし本当の嫁さんは、その日全く違った所にいた。おそらく狐が嫁さんに化けて婆さんに昔の恩返しをしにきたのだろう。
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キツネ,タヌキ 1940年 滋賀県 34年前、男がいっぱい飲んで家へ帰る途中でのこと、自分の女房が迎えに来たと思ったが、狐の化身であることを見破り、女の膝のあたりを力いっぱい足で蹴ったところ、女の姿が消え、化けていた狐は死んだ。狐ではなく狸だったかもしれない。
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キツネ 1987年 奈良県 山の仕事に行った主人が夕方になっても帰ってこないので、家中の者が探した。主人は昼食のご飯に持っていった油揚げを狐に食べられ、狐に化かされ、あちらこちらに引っ張りまわされていた。そうめんを食べたというので、跡を見てみたらミミズを食べていた。
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キツネ 1988年 茨城県 昔、話者宅の使用人の娘が山に入って、夕方まで帰ってこなくなった。山中で発見されると、娘は「おっかさんを追ってきた」と言いながら山の中に入っていった。しかし娘の母はいなかった。狐が化かしたという。
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