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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウマ
1937年 新潟県
医者である主人を慕って死んだ馬がいる。寺の前まで行くと、ぐるぐると廻って出て行こうとしない。追い出すと戻ろうとするところをなだめて帰ったが、帰途、その馬は死んでしまった。

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ウマ
1973年 福島県
伊達郡箱崎に住む松五郎は馬好きだったが、20歳の時に死んでしまい、家から離れた場所に葬られた。するとその夜に彼の愛馬が突然狂い猛り、厩舎を走り出た。人々は追い求めたら、馬は松五郎の墓所に向かっていた。そこでは墓泥棒が墓を暴いていたので、皆は召し捕った。馬が恩義を感じていたのだと思われた。
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メドチ,カッパ
2001年 青森県
馬がめどちの子を孕んだ。生まれた子馬は、体は馬だが、顔はめどちそっくりであった。その子馬は間もなくして死んだので、野原に捨てておいたのだが、その死体はいつの間にかなくなっていた。母馬も死んでしまった。
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ヤマワロ
1950年 熊本県
山道で馬が動かなくなり、前方を見るとヤマワロが大木を揺らしていた。石を投げるとヤマワロの額に命中して死んだ。驚いてヤマワロを持ち帰り、山法師に相談したところ「そのヤマワロは組離れしていたので大丈夫だ」と言われ、果たしてその後何事もなかった。
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オシラサマ
1956年 中国 晋
娘が父を思い、飼っていた馬に父を無事に連れて帰ったならば馬の嫁になると約束した。馬は父を連れ帰ったが、父は怒り馬を殺して皮を晒してしまう。皮は娘を捲いて桑の木の間に飛び去り、やがて蚕となった。
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コボウズ,カッパ
1966年 香川県
川原の草原で馬を放し飼いにしていたところ、水中から小坊主が現れ、馬の前脚後脚をがんじがらめに縛った。ぐったりしているところに飼い主がかけつけ、笹をあてがうと馬は目に涙をため、一口二口笹を噛んだまま死んでしまった。
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カオロ
1933年 岐阜県
カオロが馬を川に引き込もうとしたが、逆に馬は厩までカオロを引いて帰った。見つけた主人がカオロを殺そうとしたが、助けてくれればお礼に魚を進上すると言い、許してもらった。その後、主人は入用なだけ魚を門前に置いてもらったが、ある時俎の上に刃物を置いていたところ、以後絶えてしまった。
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キツネ
1989年 茨城県
馬を引いて山に入り沼の傍を通っていると、突然頭上を白いものが飛び越え、馬は手綱を振り切って逃げた。馬は家に帰ってきたが、男が戻らないので家族が心配して探していると、蕎麦の畑で歩き回っていた。こうなった理由はわからないが、おそらく狐の仕業だろう。
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オシラサマ
1975年 岩手県
金満長者の飼い馬が長者の娘に恋をしたため娘が病気になった。怒った長者が馬の皮をはぎ栗の木に掛けた所、蚕が生まれ繭をかけた。その後娘は全快したが、馬に乗って宮参りに出たところ、天上から馬の声がして娘と馬が消えた。それでオシラサマを作り供養した。
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オロチ
1974年 佐賀市
元弘三年櫛田宮の前を通ろうとすると馬がすくんで動かなくなった。鏑矢で祠の扉を射ると元の通り動けるようになった。後に見るとおろちが矢に当たって死んでいた。
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ウマ,カイコ
1940年 中国
頼みごとを叶えてくれたら妻となることを、飼っていた馬と約束した女がいた。ところが、望みが叶っても実行に移さないばかりか、父親がその馬を殺して皮を巻中に晒した。すると、その皮が女を取り巻き、桑樹に飛び去った。女は蚕にされてしまったのであった。
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カッパ
1930年 宮崎県
薬湯屋の湯がぬるくなった頃、河童が集まって入浴した。主人は困り、ある晩湯槽から湯を落としておいたら、翌朝自分の馬が殺されていた。河童が怒って殺したのである。
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イヌガミ
1951年 徳島県
馬が急に暴れだして死亡した。その家族の1人に犬神が憑き「わしが馬を殺した」と言ったので、理由が判った。
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シンボ,ウシ
1928年 中国
邪険な神母が外に牛がいたので中に入れようとした。牛は抵抗して入らず寺に走っていった。牛を追ってきた神母に驚いた衆僧が経を読むと、神母は牛を捨てて逃げ戻ったが、病気になって死んだ。のち、娘の夢に出て、般若経を奉納して弔ってくれと頼んだ。
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カッパ
1990年 長野県
代かきが終わったので川で馬を洗っていると、急に馬が飛び出して家へ帰った。見ると、尻尾にかっぱがつかまっていたので石臼につないでおいた。するとかっぱが命乞いをして、「助けてくれたら、膳椀を用立てる。大橋の上から要るだけの数を紙に書いて投げ込んでくれ」と言った。あまりに必死に頼むので、放してやった。
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キツネ
1939年 京都府
夜、ある高名な医者のところへ狐がやってきて、妻が難産で苦しんでいるからたすけてくれと言う。医者は恐ろしくて頼みを聞かなかった。数日後、狐の親子が死んでいるのが見つかり、医者は祟りで没落した。
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(ムクイ),ウマ
1974年 東京都
馬の尾筋や前筋を切って焼き鉄をあてるのが好きな者がいた。その者の子供が氏神参りをした。他の者には見えなかったが、馬の血で汚れていると参詣せずに帰宅した。以来病気になり馬のいななく真似をした。一時正気に戻ったが親の罪障が自分に報いて畜生道に落ちる悲しさよと言って死んだ。
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オシラサマ
1956年 中国 晋
娘が父を思い、父を無事に連れて帰った者の嫁になると宣言したが、部下は誰一人連れ帰ることができなかった。馬がそのことを聞き、父を連れ帰ったが、父は怒り馬を射殺して皮を庭に晒した。皮は娘を捲いて飛び去り、やがて女は蚕となった。
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〔ミズゴイ〕
1940年 岐阜県
ある家の下女が、その家で飼っていた馬に、毎夜主人に水を飲ませたかと注意されたにも関わらず、水を与えなかった。そのため、ついに馬は死に、その後下女も死んだ。下女は生前馬に水を与えなかったため天罰が下り、水乞食に生まれ、雨が千粒降っても一粒しか飲めなくなった。毎夜口が渇くため、夏になると毎夜「雨降れ」と鳴くという。
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イッポンツノノウマ
1978年 愛媛県
宝暦元年の頃、一本角の馬が宗楽寺の近くに現れ、田畑を荒らし家畜をおそった。皆は困り、宗楽寺の和尚に相談をした。白元和尚は秘仏本尊の前にひれふし、二夜三回の回伺をした。満願の日の午の刻に、宗楽寺の裏山に馬が現れ、天に向かって叫ぶと倒れた。
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チマミレノオビイ,ボウレイ
1984年 長野県
上人が乗る籠の先棒の足が動かなくなり、その先には比丘尼がいた。比丘尼は癩を病み巡礼に出たが、途中宿の主人に殺された。死体を崖に投げた男もいた。主人は行方不明に、男は自殺する。比丘尼の霊は恨みと巡礼半ばの悔しさで彷徨っていたが、上人が成仏させた。
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